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鹿島監督交代について

ザーゴ解任を受けての個人的な思いをまとめてみた。頭の中はまだごちゃついているので、一貫性に欠けるかと思うがそこは大目に見てもらいたい。

■率直な感想

解任ニュースを見て、しばらく落ち込んだ。今も落ち込んだまま。素直にザーゴという人間がタイトルを獲って喜んでいる姿が見たかった。シーズン終了まで続投したからといって優勝できたかどうかはわからないけど、なんかモヤモヤが残る1年4ヶ月の旅だった。ザーゴサッカーの最終形態はどんなものだったのか知りたかった。ハリルホジッチ解任の時と感情が似てる。

■解任のタイミング

クラブが下した解任のタイミングについて。まず今年は降格チームが増えるので、判断を誤れば降格まっしぐらになる。これだけはクラブが絶対に避けたいところだろう。そのため、鹿島に限らず変えるなら早く!がセオリーなのでこのタイミングは仕方ない感はある。一方で外国籍選手合流を待っての判断も選択肢として当然あったはず。特に鹿島は概ねザーゴのリクエスト通りの選手を揃えたと考えられる。ザーゴサッカーのラストピースとも言えるかも。しかし、今のチーム状態を考えれば規格外のスーパーストライカーやセンターバックでない限り、2選手に過度な期待を寄せるのはリスキーでもある。そのバランスを考えてこの決断に至ったのだと思うので同意できる部分はある。

■ザーゴがもたらしたもの

ザーゴは何も残せなかったのか?僕はそんなことないと思っている。沖や荒木らの抜擢、上田の覚醒、センターバック陣のプレーの引き出しを増やしたこと(まだまだ課題はあるけど)、ザーゴでないと成し遂げられなかったのかと言われれば難しいところであるが、少なくともここ数年ではなかった新たな風を入れられたのは事実だと思う。

■監督の人選

そもそもザーゴを選んだこと自体に問題があったのか?

強化部は条件として、欧州経験あるブラジル人や主導権を握れるサッカーができるなどが挙げでいたが、その条件内であればザーゴは適任だったと思う。ただ、それはその条件ありきの話。実際にはもっと詳細な条件があったのを込みにしても、そもそもの条件が曖昧な可能性は高い。例えば、主導権を握るって何?ブラジル人じゃないといけない理由は?欧州でどのような実績を残してればいいの?など。僕は深掘りして言語化すればするほどミスマッチングが減ると思っているので、こだわりと妥当性を見直してほしいのが本音だ。

■強化部の評価

正直、今の鹿島は誰が監督をやっても激ムズクラブである。
・降格は許されない
・優勝へのこだわり強め
・めっちゃお金があるわけでもない
・後ろにはOBが待機している
・期待の若手が多く在籍
・実力者も補強済み

これら例えを挙げても特殊なクラブすぎる。
だからこそ、監督を評価する強化部には自分らのリクエストに対する明確な評価ポイントと基準を設ける必要があると思っている。そこが曖昧で何らかの隙間があるとズレが生じてしまう。そのズレがシーズン途中解任とかに繋がる。まだその点では改善の余地ありなのだろう。

■鹿島らしさ

パワーワード化されている、鹿島らしさ。鹿島らしさってなんだろう?って考えるが、答えは見つかる気がしない。少なくとも大切にしている精神や、失くしてはいけないことはあると思う。ジーコスピリットや勝利へのこだわりなど。しかし、ピッチ内で起こるサッカー的な鹿島らしさは無いに等しい。あったとしても、今のJリーグでは通用しないもので幻想に過ぎない。そのため、今の鹿島にはその魔法の言葉と切り離す必要があると考える。

■OB人事

相馬監督が就任し、OB人事が再執行された。正直、これには複雑だ。内田篤人が言うように、就任はクビまでのカウントダウン。そしてクビになったOBは鹿島から距離と一定の距離を置くのが近年の流れ。鹿島のOBは特別だ。かつて数多くのタイトルを獲ってきた貴重な人材であり、有限である。当然雑な扱いをすれば、頼れる人はいなくなり、悪い意味でキャリアに影響するヤバクラブになる。だからこそ、クラブにはピンチヒッター以外の道筋を見つけてほしい。

■これから

シーズンはまだ始まったばかり。相馬監督が率いるチームをもちろん応援する。同時に強化部が今回の変革とザーゴ招聘をどのように振り返って次のアクションに繋げるかをしっかりチェックしたい。ザーゴに良い報告できるように。

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