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染野唯月とフィルミーノの話

鹿サポ界隈で「ソメミーノ」と呼ばれる選手がいる。高卒3年目の染野唯月だ。その語源は現在リヴァプールで活躍するブラジル代表ロベルトフィルミーノから来ており、プレースタイルを重ねている人もさぞ多いことだろう。

そんなことで今回は染野とフィルミーノの話をしていく。

■そもそも染野は意識しているのか

「シュートもドリブルもパスもすべてがうまい。フィルミーノのプレーを見て、自分なりにいろいろ参考にしている」

https://koko-soccer.com/column/10-special-column/1034-202005031

リサーチをかけたところ、高校時代のインタビューにて染野は確かにフィルミーノの名前を出している。プロになってある程度の時間が経った今、意識しているかは不明だが、少なくとも高校時代の彼は意識はしている存在だったようだ。

■フィルミーノのプレースタイルとは

それでは次にフィルミーノのプレースタイルについてフットボリスタの記事を参考におさらいしていこう。

ポイントは大きくわけて2つ。

・スペースメイク

フィルミーノの特徴は“ゴールから離れる”動きを躊躇(ちゅうちょ)しないこと。普通の9番ならゴールへのベクトルが最優先になり、中にはそれしか見えていない選手もいるところだが、彼は横と後ろへの動きが秀逸なのだ。それは、常にゴールから逆算し、自分だけでなくチームとしてゴールに迫るための最適解を考えているからだろう。一連の細やかなポジショニングや囮の動きを、彼は常に考えながらやっている。感性やセンスによる部分もあるのかもしれないが、プレー中に絶えず“首振り”をして周りを見ている彼の様子からは、間違いなくそれが頭をフル回転させて導き出された動きなのだとわかる。“ちょっと下がる”“ちょっと開く”ことで攻撃に違いを生み出せるフィルミーノの動きは、今季も数々のゴールに繋がっている。例えば4-0で勝った昨年8月のアーセナル戦。この試合で自身が先制点を決めたシーンで、右から味方のクロスが入る際に、彼は意図的にやや後方にポジションを取っていた。彼の前にはサラーとマネが2トップのような形で並び、自身は引いた10番の位置から2人の間に飛び込んで、ヘッドを決めた。仲間を動かし、狙い通りの形を作った場面だ。

https://www.footballista.jp/special/44581

サラーとマネの存在が影響しているのかもしれないが、フィルミーノは彼らがゴールを取るための時間とスペース、ボールのあらゆるものを供給する。また、それに留まることなく、自らも局面を打開でき、ゴールも奪えるという「超ハイクオリティマルチプレーヤー」である。

・守備

ロバート→ロブ→ボブと訛って派生した愛称で現地のファンに親しまれているブラジル人FWは、他チームのストライカーとは毛色が違う。2015年夏の渡英以来、プレミアのFWでタックルとインターセプトの合計数が最も多いという守備の貢献度を示すスタッツや、クロップ流のゲーゲンプレッシングを体現する走力なども異質だが、その真髄はまた別のところにある。

https://www.footballista.jp/special/44581

「超ハイクオリティマルチプレーヤー」であるフィルミーノは守備もできちゃう。カバーシャドウで消す動きや献身的なプレッシング、球際の強度、タフなプレミアリーグでも守備能力の高さはトップオブトップである。

■フィルミーノと比較した時の染野は

じゃあ、鹿島の染野と比較した時、染野のどこに伸びしろがあるのか考えてみた。

僕が考える、2人の大きな差は守備の強度にあると考える。攻撃面はJでもある程度通用しているおり、使われ方次第では鈴木優磨や上田綺世がもっと点を取れているんじゃないかなんて気もしている。しかし、指揮官であるヴァイラーがまず求めているのは強度の部分だ。ここはまだまだ足りない。逆に染野が鈴木優磨ばりにボールを取れる選手に変貌すれば、一気に序列がひっくり返る可能性すらある。だからこそ僕はもっと鹿島の先輩やスタッフに揉まれて、タフになってほしいと思う。

■今後の変貌

今後の話だが、そもそも僕は別に染野がフィルミーノになってほしいとか、なるべきだとも特別思わない。しかし、ヴァイラーという監督に出会えた彼は今、キャリアを大きく左右するターニングポイントにいる。エヴェラウドも帰ってきて、いつまでもベンチが定位置では立場が危ういだろう。そんな染野が今シーズン、どう変貌を遂げるのか楽しみにしている。


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