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〜鹿島の背番号変遷〜 継承の条件とは

今回はアンケートでいただいたテーマを参考に、これまで伝統の番号を手にしてきた選手はどのくらいの成績を収めて継承してきたのか、また今後どのくらい成績を収めれば今の選手にもチャンスがあるのかを考える。

※成績はACLを除く通算。

#2 内田篤人

鹿島伝統の2番。その象徴でもある内田は高卒入団時に20番をつけていた。そしてルーキーイヤーの2006年に一年目ながら公式戦41試合2得点の成績を残し、主力として成長。その翌年から2番を受け継ぐこととなった。


#3 岩政大樹

CBの象徴3番。クラブのレジェンドである岩政は大卒入団時に15番をつけ、2年間で65試合10得点(1年目25試合4得点、2年目40試合6得点)という成績を残して3番をつけることになった。

#3 昌子源

岩政の3番を受け継いだ男、昌子源。彼は高卒入団後23→15→3と手繰り寄せてきた。3番をつける直前の2014シーズンには自身キャリアハイの40試合2得点の活躍だった。


#5 中田浩二

中田浩二は先述の選手とは異なり、変更後に一気に数字を伸ばしてきた選手。直前のシーズンでは20試合4得点に対し、5番をつけ始めたシーズンは36試合8得点の活躍だった。

#5 青木剛

青木も昌子同様に24→15→5と手繰り寄せてきた。15番最後の年には42試合に出場し、5番を継承。

#5 植田直通 

先日の日本代表にも選ばれた植田は高卒入団で23番を背負い、2016シーズンに27試合出場し、5番を託された。その翌年にはキャリアハイとなる31試合3得点を記録した。


#8 小笠原満男

背番号8も特別な番号。前年17番をつけていた小笠原は当時自信キャリアハイの38試合9ゴールという凄まじい成績を残し8番をつけることとなった。

#8 野沢拓也

そしてその番号を継いだのが野沢だ。彼も25番の最終年に43試合10得点と、キャリアハイを残して受け継いだ。

#8 土居聖真

そして、アカデミー出身の土居聖真は自身キャリアハイの41試合でその番号を引き継ぐことになった。


#9 田代有三

田代有三は19番時代に当時、自身初の2桁得点というキャリアハイを記録し、翌年9番になってさらにキャリアハイを更新させた。

#9 大迫勇也

その9番を次に背負ったのが日本代表エース大迫。彼も内田同様に高卒で34番をつけたルーキーイヤーに新人ながら25試合3得点を記録してすぐさま9番を継承した。

#9 鈴木優磨

大迫と同じく、34番→9番をつけた鈴木はキャリアハイの43試合に出場し、9番をつけ3年連続2桁得点を記録した。


#10 本山雅志

日本人初の10番をつけて以降コンスタントに30試合以上出場できるようになり、その後14シーズンに渡ってエースナンバーをつけた

#10 柴崎岳

柴崎は20番時代の5シーズン中3シーズンで40試合以上の試合に絡んだ、そして10番をつけた翌年には海を渡っていった。

#10 金崎夢生

その後受け継いだ金崎は自身最多の14得点を記録し、10番を担った。この数字は今も彼のキャリアハイ記録だ。

#10 安部裕葵

その次につけた安部は異例とも言える入団3年目で鹿島の10番を背負った。そしてその翌年にはバルセロナへと渡った。

#13 柳沢敦

固定番号制となった97年から柳沢は13を任せられた。特にその後の3シーズンは合計で108試合で44ゴールという強烈な数字を残してエースストライカーに君臨した。

#13 興梠慎三

その後継者となった興梠は13番をつけて以降、毎シーズン30試合出場し53の得点を記録した。

#13 荒木遼太郎

そして今シーズンからつける荒木は1年目から29試合に絡み13番をつけている。クラブとしても期待をしている証拠だろう。

#18 上田綺世

今シーズンから18番に変更した上田は昨シーズン27試合で10得点の記録を残した。また、A代表選出や五輪出場など、国際舞台でも活躍している最中だ。

■伝統の番号を背負う条件

ここまで振り返ると、番号継承の条件には大きく分けて2つあると考える。一つ目は安部や荒木のような期待を託されるだけのポテンシャルを持っていること。重要かつ大半を占めたのは二つ目。それは、番号を継承した(する)前後に必ずキャリアハイ並みの出場成績や得点を残すことだけの実力を持っていないといけないということだ。

■次は誰?

そうなると気になるのは次の番号。

#3 or #5 町田浩樹?

現在、町田は30試合5得点と出場数、得点ともにキャリアハイを更新している。また、国際経験も積んでおり、奈良杉岡を除く候補選手の中では最も近い存在と言えるだろう。

#10 荒木遼太郎?

荒木も36試合11得点でキャリアハイを2年目で大きく更新している。安部以上の成績を残していることから、もしやまさかの来年に10番をつけることもありえるかもしれない


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