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エヴェラウド不調の3つの原因

昨シーズンリーグ18得点を記録し、大成功になったエヴェラウドの補強。それとは打って変わって今年はチームとともにエヴェラウド本人も、もがき苦しんでいる状況だ。今回はそんなエヴェラウド不調の原因について考えていく。

■ファクト

まずは昨シーズンのデータを含めた、ファクトデータをおさらい。

【昨シーズン】
36試合出場 先発35試合18得点 

【今シーズン】
32試合出場 先発23試合9得点

①昨シーズン、ほとんどの試合がスタメン出場だったのに対して、今シーズンは途中出場が多くなり、得点数も減少した。
→②昨シーズンの2トップシステムから1トップ+トップ下が基本布陣になった

8/21 神戸戦以降得点なし
8/25 清水戦以降先発なし
・上田が清水戦以降9試合中8試合でスタメン(6ゴール)
・上田→エヴェラウドの交代が7回で最多

③神戸戦をあとに先発落ち。得点も取れていない
④ライバルの上田にレギュラーを奪われ、途中出場が定着

■原因1:システム変更

エヴェラウドにとって大きな影響を及ぼしたのはやはり、相馬監督就任によるシステムの変更だろう。(②)
これによって昨年までの相棒だった上田とのハイタワーコンビは解体され、担うタスクがトップ下とのコンビネーションなど、大きく変わってしまった。昨年フィットしていた戦い方だっただけに本人にとっては残念だった。

■原因2:上田の活躍

こうして、上田と1つのポジションを争うことになったエヴェラウドは夏場に調子を落とし始める。一方でライバルの上田は五輪代表の活動も作用して尻上がりに調子を上げてきた。(③④)

■原因3:エヴェラウドの気質

じゃあ途中出場で結果出せよとなるが、彼のパーソナリティ的なことによって話が変わってくる。

まず僕はエヴェラウドの気質を責任感の強いモチベーション重視型FWだと思っている。その結果、途中出場になると数字を出すことへの気持ちが強すぎて空回りしてしまうことが目立ち、プレーとしてボールに寄り過ぎてしまったり、ロストした後の不要なファールを繰り返してしまうのだ。そしてその気質とともに先述の不都合な条件が彼の不調の原因だと考える。

■これから

残りシーズンの話。

当然プロなのでエヴェラウド目線で言えば、与えられた時間で結果を出すことが変わらず求められる。しかし、相馬監督からすれば昨年18点取った選手をこのまま野放しにもできないので、場合によっては先発エヴェラウドのジョーカー上田や、2人の共存、エヴェラウドのサイド起用も考えているかもしれない。個人的には前線にもうひと刺激入れるタイミングにきていると思うので、いずれにせよエヴェラウドの使い方は終盤戦の鍵になるだろう。

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