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〈十九日目/今日こそセシボンな日〉 《喜べ 今日はセシボンな日 まさしく 今日こそセ…
〈十八日目〉 午前4時過ぎ、母に起こされる。 トイレを出してケージを掃除しかけている。…
〈セツ〉 母が、最近見かける母猫が可哀相だ、と言ってエサを置き始めたのは確か夏も真っ盛…
〈ミサ/名字を持つ野良猫〉 家猫ではない野良猫は大概便宜的につけられた名前で呼ばれるの…
〈十七日目〉 「あんた夕べ降りて来なかったのっ!?」 母の声に飛び起きる。猫がガーガー…
〈二日目〜三日目にかけて〉 深夜。うたた寝していて目が覚めると時計の針は天辺を過ぎてい…
〈一日目③/夕方/蝶野さん〉 夕方から出かける予定が流れた。 よし、ケージの掃除だ。 セツは今のところ人間の前では一番上の棚から降りてこないので、細心の注意を払ってケージの隙間から手を入れ、餌入れに指を掛ける。バスタオルにまみれて斜め状態だったので、中身のカリカリはほとんどこぼれている。缶詰を入れた方はひっくり返っていて、手が届かない。 トイレにオシッコはしていない。でもケージの周りにまで砂やエサがバンバンに飛び散らかっている。必死に逃げようとしたのが分かる。
〈一日目②/日中/雨〉 朝、6時半。外は薄く黄色に染まっている。暑い夏の日の始まりの色…
〈一日目①/夜明け前/記録を兼ねて〉 セツが捕まった。 1歳半になるかならないかの、雄…
〈その朝/はじめに代えて〉 「セツが掛かってる!」 階下の母の大声で、文字通りガバッと跳…