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【エモクロア】強くなれる理由を知ったが強くならないといけない原因を作ったのはお前だ(オンラインセッションレポート)

 2021年11月14日に「エモクロアTRPG」のディーラー(ゲームマスターのこと。以下DL)をしました。


■野獣(意味深)の群れ

 今回は自作シナリオ「注文の多い白雪姫」をプレイしました。参加キャラクターは下記のとおり。


・石上泉水(いしかみ いずみ)

 27歳の眼鏡が似合う女性。その正体は、BLライトノベル作家。ペンネームは「雅潤(みやび・じゅん)」。
 一見普通だが、〈専門知識:野獣先輩〉を持つ、ある意味《怪異》よりおそろしい人物である。

・絢辻巫山(あやつじふざん)

 経歴不明、年齢不詳、白い中折れ帽が良く似合うイケメン男性。
 どう見ても某鬼の総大将だが、血や異常者が嫌いで穏やかな生活を好むという、どこぞのスタンド使いのような性格の持ち主。


 今回のシナリオは、「雪山のペンション『スノウホワイト』で起こった事件を解決するために探索をする」というもの。
 野獣が外を徘徊するペンションを舞台に、泉水と巫山は《怪異》に対抗すべく行動を開始します。

 ◆ ◆ ◆

 GACKTやマイケル・ジャクソン級のイケメンである巫山は、ペンションの高校生アルバイト・愛菜のハートをはからずも射止めてしまいます。

泉水「ウホッ、いい男」
DL先に言われた……だと

 愛菜はBL小説好きという設定があるので、あながち間違ってはいない(しかも雅潤……泉水のファンです)。

 ◆

 「スノウホワイト」が建つあたりをなつかしげに見まわす巫山。

巫山「昔、炭焼きの少年がこのあたりに住んでいましてね。いやあ、なつかしい」
DLちょっと待て

 ◆

巫山「雪を見ながらお酒が飲みたいなあ。ビールあります?」
DL「愛菜が『ありますよ。熱燗もできますけれど』と言います」
巫山「じゃあそれも」
DL「ではビールから。愛菜がもうひとりの従業員に『ビール冷えてますか?』と訊くと『バッチェ冷えてるぜ!』と返ってきます」

 何で今回、淫夢まみれなの?(DLの趣味×泉水の設定=100万パワー)

 ◆

 共鳴判定が重なり、最終的に9レベルに到達した泉水。
 巫山が6レベルでとまっているあたり、精神的な強さがめいています(色々な意味で「鬼」)。

 ◆

 ついに姿を現した《怪異》。椅子を叩き割り、破片から棒を2本取り上げ、二刀流の構えを取ります。なんと《怪異》は、剣道の有段者でした。
 しかし。

DL「2ラウンドでやられた……だと」
巫山〈奥義:血鬼武術〉。相手が剣道家でよかった。昔、日本刀を持った異常者集団に追われていた過去が生きました」
一同「やっぱり無惨様じゃねえかー!」
DL「鬼殺隊は異常者じゃねえ!」

 ◆

 《怪異》の最後の攻撃から逃げるため、共鳴者ではない従業員や宿泊客を車につめて逃げだす泉水たち(重量オーバー)。

DL「《怪異》の眷属である野獣たちが、咆哮とともに迫ってきます」

 しかし振り切られたため、野獣は「ンアッー!」という鳴き声をあげてくやしがるのでした。
 汚い(何が?)。

 ◆

 帰還後、泉水は「小峠豊夏(ことうげ・とよなつ)」という別ペンネームで本を上梓。ペンションでの一件をホラー仕立てにしたのでした。

DL「タイトルは『野獣の刃』?」
泉水「嫌だー!」
巫山「微妙に語呂がいいのがまた……」

 ◆

 負傷した従業員の愛菜が病院で目をさますと、彼女が愛読する雅潤(泉水)の新刊(BL小説)が、病室に置かれていました。巫山の「早く元気になるように」という願いがこもったプレゼントでした。

巫山「そしてニュースでは、『雪で封鎖されたある村の人々が全員行方不明』という大事件が流れます。これによって、スノウホワイトの事件は追及されず、ペンションは今でも営業しているということで」
DL「大事件で小事件を隠しやがった!」
巫山私がやったとは言ってないので(しれっ)」

 ◆ ◆ ◆

 今回のセッション、「プレイヤーがシナリオを読んでいたとしか思えない、共鳴者の設定」が色々あり、ノリのよさにも助けられて、大盛り上がりしました。
 特に泉水と同じ作家が宿泊客にいたので、そのへんのネタは拾わせていただきました。
 あと、野獣先輩

 オフとオンで2回、DLをさせてもらった「エモクロアTRPG」ですが、難があると思ったシナリオ作りも、数を重ねるとなれてくるものですね。
 シナリオを一から作る場合、初心者GMにおすすめできないシステムですが、公式シナリオが充実しているので、そのあたりは問題にならないでしょう。サマリーすら必要ない軽さは、オンラインセッションにうってつけです。

 あと、共鳴判定ですが、「成功すれば1上昇」というイベントを10個用意して、キャラクターロストの危機をちらつかせるか、絶対に10レベルにはならないけど共鳴表でひどいめにあう、という恐怖を味わってもらうか、どちらかにするとよいバランスになるかもしれません。

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 私が所属する「TRPG circle F.I.N.(エフ・アイ・エヌ)」は、大阪で活動するTRPGサークルです。
 月一回、TRPGのフリープレイ例会を開催しています。
 新規参加者は常に募集中。TRPG初心者も大歓迎です。
 参加方法については下記のページをご覧ください。

◆F.I.N.公式サイト(外部)
http://circlefin.html.xdomain.jp/

◆ツイッター(非公式)
https://twitter.com/TRPGcircleFIN

◆現在進行中のトーキョーN◎VA THE AXLERATIONリプレイ動画
 「マリンセス・プリンセス」
 (制作者は異なります)
https://www.youtube.com/watch?v=hfxpU09QEi0

◆大昔の動画(非公式)
http://www.nicovideo.jp/mylist/50478702

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