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【エモクロア】悪い子はしまっちゃうよ?(10月例会レポート)

 2021年10月24日に開催された、「TRPG circle F.I.N.(エフ・アイ・エヌ)」10月例会で、「エモクロアTRPG」のディーラー(ゲームマスターのこと。以下DL)をしました。


■成立卓

・ダブルクロス The3rd Edition
・エモクロアTRPG
・トーキョーN◎VA THE AXLERATION


■参加人数

・総数 14名


■しまっちゃうおばさん

 今回は自作シナリオ「しまっちゃうおばさん」をプレイしました。参加キャラクターは下記のとおり。


・二階堂夜羽(にかいどう・よはね)

 D市に住む、16歳の女子高生。2年生。
 高校デビューに失敗し、気まずさから不登校になる。あいた時間でグーグルを活用し、豊富な知識と通信空手で鍛えた武術を持ち味とする。
 いつも学校の課題を届けてくれる友人・林原雅美には感謝をしていたが、コミュ障のため礼をちゃんと言えずにいた。しかし雅美の失踪が夜羽を動かすことになる。

・鹿島杏奈(かしま・あんな)

 夜羽と同じ高校の1年生女子生徒。
 直感が鋭く共鳴者であるため、ときおり突拍子もないことを言うことがある。本人にとってはいたって普通のことだが、まわりからは馬鹿にされがちである。そんなとき、彼女を認めてくれる林原雅美先輩のことを慕っていた。


 今回のシナリオは、「失踪した女子高生・林原雅美を見つけだし、自分たちのまわりをうろつく《怪異》を処理し平穏を取り戻す」というもの。
 まったくつながりのなかった夜羽と杏奈は、林原雅美という共通の知人でつながり、事件を追うこととなります。

 ◆ ◆ ◆

 初めてまわすことになったエモクロアTRPG。キャラクター作成も簡単で、だいたい1時間程度で終わりました。

RL「(キャラを見ながら)全員、女子高生か」
杏奈「高校生かそれに関われる人って言われたから」
RL「女子校ではないけどね」
一同「そうだった!」

 行方不明になったのが女生徒だったがために起きたかんちがい。

 ◆

 雅美の情報を得るため、彼女のことを知るという、安藤椿と田所浩一のもとを訪れる一行。
 椿たちは「ソシャゲ部」という部の部員であり、「運営に難癖をつけて詫び石を出させる」という活動を行っていた。ろくでもない
 なお、遊んでいるゲームは「ロバ娘」。

 あと、田所は何かにつけてアイスティーを振る舞おうとします

夜羽「何か入ってそうなのはやめてくださいよ!」

 ◆

 《怪異》に詳しい人物の手助けもあり、一行は《怪異》の正体が「しまっちゃうおばさん」だということを突きとめます。
 しまっちゃうおばさんが襲ってくる法則を見つけだし、夜羽たちは対処方法を見出します。
 最終的にはしまっちゃうおばさんを撃退することに成功しますが、死ぬことはなく、「また来るからね」と不気味な一言を残して消えていくのでした。

 ◆ ◆ ◆

 「クトゥルフ神話TRPG」を下敷きとし、さらに簡略化したシステムである「エモクロアTRPG」。
 GMをした感触としては、

・おぼえなければならないルールが少ないうえ、教えるのも簡単なため、プレイヤー負担もGM負担も軽い。サマリー必要なし。
・物理的な戦闘はあまり面白くないので、説得、逃走などの方法で事件を解決した方がいい。そのヒントを得るための探索を主軸にするシナリオが向いている。
・世界設定が曖昧で自由なため、舞台設定次第によっては変わったキャラクターを作れる。
・他のシステムでシナリオを作ったことがあるか、リプレイ動画を見たことがある人ではないと、シナリオの自作は困難。

 「シナリオの自作」については、エモクロアが初GMの方には非常に難しい。なぜかというと、エモクロアのスタンスが「未来社会でも時代劇でも、舞台はGMの好きなように作ってね」というものだからです。
 自由にできるなら簡単ではないか、と思われるかもしれませんが、逆です。ある程度の世界設定がないと、シナリオは非常に作りにくいのです。
 最初期のTRPG「ダンジョンズ&ドラゴンズ赤箱」では、「西洋風ファンタジー」の世界で「依頼人と会う場所」と「探索する迷宮」しかなかったように、エモクロアTRPGのシナリオを一から作るなら、初めは閉鎖空間物のような、範囲限定のシナリオを作るのがいいと思います(「かまいたちの夜」や「CUBE」みたいな感じ)。
 初心者GMには、ひとつの街や村を作るだけでも一苦労。どこまで作りこめばいいかわからないので、シナリオ作成を途中で投げてしまうでしょう。
 逆に、他のシステムでGM経験のある方なら、ひとつの村なり街なりを舞台にシナリオを作り続ければ、NPCや組織などの設定が蓄積されていくので、シナリオ作成がどんどんラクになっていきます。

 これらはシナリオを自作する場合の話で、ウェブで公開されているシナリオを使う場合、「エモクロアTRPG」は非常に遊びやすいシステムといえます。
 本作でTRPGになれ、市販のシステムを試していくというのが、よい流れかもしれません。

 ちょっと宣伝になりますが、世界設定はあるものの、キャラクター作成の幅が非常に広く、一見するといっしょに行動できるとは思えないキャラクターでも参加できるシステムがあります。
 『トーキョーN◎VA THE AXLERATION』です。
 暗殺者、警察官、アイドル、ハッカー、極道、探偵、占い師などがいっしょに行動することができる稀有なシステムです。11月下旬に電子書籍版が出る予定なので、興味のある方は、ぜひ。

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 私が所属する「TRPG circle F.I.N.(エフ・アイ・エヌ)」は、大阪で活動するTRPGサークルです。
 月一回、TRPGのフリープレイ例会を開催しています。
 新規参加者は常に募集中。TRPG初心者も大歓迎です。
 参加方法については下記のページをご覧ください。

◆F.I.N.公式サイト(外部)
http://circlefin.html.xdomain.jp/

◆ツイッター(非公式)
https://twitter.com/TRPGcircleFIN

◆現在進行中のトーキョーN◎VA THE AXLERATIONリプレイ動画
 「マリンセス・プリンセス」
 (制作者は異なります)
https://www.youtube.com/watch?v=hfxpU09QEi0

◆大昔の動画(非公式)
http://www.nicovideo.jp/mylist/50478702

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