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24coffeeの焙煎

お師匠さんの所に毎週通い始めて少しした頃から
焙煎を経験させて頂けるようになりました。
そもそも素人の自分が業務用の焙煎機を
触らせて頂けるなんてとんでもない事件。
事件を事件と判断できない位の無知が
一番最強という事、焙煎という過程に
一切の興味が無かったという事もあり業務用焙煎機で
焙煎できるという経験に全く色めきだつことなく
ひとまずやってみたという雰囲気です。

しかしこれが面白い。
自分でコーヒーを焼いてしまった。
焼けましたではなく、自分の内側の感情が
ムクッと起き上がるような感覚を覚えた瞬間で
いよいよ焙煎へ足を踏み込んでしまったというノリ。
初めは自分のものだけでしたが少しずつ
お店のものも焙煎させて頂けるようになり
沢山の焙煎経験を積ませて頂いたものです。
興味をもった事への集中力は強めで日に日に
のめり込んでいく事への快感と、
上手くいかなかった時の憤慨を繰り返す日々。
勿論、ミスったものは買取。
生粋のケチがここで発揮されるとは思いにもよらず
ここぞとばかりの異常な集中力によって
一日何十バッチもの焙煎を経験させて頂いたものです。

焙煎させて頂けたのは勿論ありがたくて感謝の
塊なんですが、当時の自分にとって
五感をフル活用で焙煎する必要がある
焙煎機だった事は自分の今後の自分にとって
とんでもない経験値でした。

そのお店の焙煎機は200gの少量焙煎、熱風式。
熱量は一定、温度計はなし。
時間とダンパー調節のみで豆の状態を見ながら
焙煎していくスタイル。構造自体は凄くシンプルで簡単。
だからこそ頼るものが五感。これ↓

Roastilino

豆をずっと見続ける事で見える景色があって
有難い事に僕はそれを見るのが凄く好き。
生豆の水分量が多いのか触って見て、
音と視覚で豆の水分量を感じて、目で変化の反応を見て、
鼻で香りを判断し味覚でカッピングする。
水抜きが甘かったり、剝げ豆ばかりになったり、
フレーバーが弱くなったり、
豆をぶちまけてみたり沢山経験させて頂きました。
特別な事は一切言わず師匠の
「やってみたらいいじゃん」って経験させて頂けた事も、
200gという事もあり何バッチもの回数を出来た事もまた
今後の自分にとっても価値のあるものとなりました。

そしてありがたい事に自分の事業の焙煎量が
どんどん多くなっていったタイミングで
焙煎機の購入にいたりました。

Aillio Bullet R1 V2

アイリオ。購入を決めてからは早いもので
日本代理店の問い合わせ、
大阪へロースト見学しに行きその日に購入。

自分が今 焙煎で表現したいのは輪郭がしっかりあるコーヒー。
扱う豆や時代、考え方によってもこれから
変化していくのでしょうが輪郭があって、
その輪郭の線が竹のようにしなやかで
しっかりしているイメージ。

それも沢山焙煎の経験を積む中で感じた事で
自分は輪郭の線が太い物は牛乳で割りたいし、
輪郭が紐のように揺れる物は、もっと寒い時に
こたつで飲みたいとか、その場その場で
味へのイメージと場面の妄想をセットで
焙煎しています。

ショップ

コーヒーって不思議なもんで同じ豆なのに
比べると焙煎者によってホントに違う。
同じ焙煎度合いでもホントに違って
僕はこれが面白くて気が楽やった。
学校って正解や答えに向かっていく事がいいという場所で
疑う事なく既存の教育を受けてきて、
コーヒーはそれがあるようで無い。
その正解を作り上げていく感覚が凄く心地いい。
そしてそれを喜んでくれる人がいる。

もっと沢山の人に喜んでもらえるように
輪郭のあるコーヒーを焼き続けます。             24coffee


Instagram:@stand.24coffee
オンラインショップ:24coffee stores.jp


インスタ






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