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BEST PS4 GAMES 10

PS5発売にあたり、PS4でプレイしたゲームの評価と感想。

"評価項目"は
物語・・・物語、脚本、キャラクターなどの評価
設定・・・設定、舞台、テーマ、世界観などの評価
サウンド・・・サウンド&音楽など聴覚面の評価
グラフィック・・・品質や、味、雰囲気を含めた視覚面の評価
ゲーム性・・・ゲーム性、操作性、HUDなどのゲームとしての評価

の"五つ"と"総合評価"になります。"()"内の点数は、"私の好みを考慮した総合評価"になります。何故"総合評価"と"好みを考慮した総合評価"に分けたのかは、様々な理由からですが、その理由は各作品の〈感想〉で触れていたりいなかったりです。画像に張り付けている点数は"好みを考慮した総合評価点数"です。
各項目10点満点になります。

"形式"としてFPS,TPS,FPP,TPPなどに加え、本記事では
物語が一本道で直線的なものを「リニア
広大なマップで自由度の高いものを「オープンワールド
その中間、またはどちらとも言い難いものを「ワイドリニア

とします。インディーズゲームについては、上のどれにも当てはまらない可能性があります。そして、私自身のプレイ時間を考慮した、一般的なクリアまでにかかる時間の「プレイ時間」と「ジャンル」を記述します。

本記事は、ベスト記事でありながらも、ゲーム紹介に重点を置き、いかに多くの人にプレイしてもらえるかという事を意識したものになります。感想にネタバレはないです。

リマスター版は本記事では紹介しません。また、オンラインのみのゲームも紹介しません。ソロプレイが基本です。


1. The Last of Us Part II

物語:10 設定:10 サウンド:10 グラフィック:10
ゲーム性:10 総合評価:10(10)

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形式:TPS - リニア プレイ時間:20~30時間
ジャンル:アクション,ドラマ,ホラー

〈感想〉
 本作は単体記事があるので、詳しくはそちらを参照。タイトルを押してもらうと、単体記事に飛びます。しかし、ネタバレ有りなので、ネタバレ無しのをここで書きます。

 唯一のオール10点満点。PS4史上最高傑作。順位は特にないが一位はこれ。
 前作を遥かに上回る美麗なグラフィックに、回避等の戦闘面での選択肢の追加。マップの広さ。そして、何よりもロード時間の短さは、何度死んでもストレスフリーで本作を楽しむことが出来た最大のポイント。本作の緊迫感、緊張感、そして臨場感は最高だった。

 本作はゲームの幅を広げ、ただ"楽しい"や"面白い"とは違う、新たな領域へと足を踏み入れた。選択肢は無く、プレイヤーは操作キャラと共に、その時を過ごす。これがプレイヤーに与える没入感と衝撃は唯一無二。映画でもアニメでも、ドラマでも、本でも到達出来ない領域。それがゲームであり本作。常に感情の置き場が無く、揺さぶられ続けるストーリーテリングは素晴らしく、音楽も最高。

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2. CONTROL

物語:8 設定:9 サウンド:9 グラフィック:9
ゲーム性:8 総合評価:8(9) 

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形式:TPS - ワイドリニア クリア時間:25~35時間
ジャンル:アクション,ホラー,スリラー,SF

〈感想〉
 説明不足な設定、分かりにくい物語、不可思議な舞台。趣味の悪い音楽に、危険な色である"赤"を多用しつつも、全体的に冷めた彩色。閉鎖感が漂う建物内に、前時代の物品。絵画的な構図の美しさ。まさに、とつてつもなく異様な作品。

 アクションは、投擲、浮遊、高速移動、洗脳、盾、変化する銃と多岐に渡る。プレイヤーは、これらの特性を掴み、さまざまな敵に対して巧みに駆使していかなければならない。なぜなら、本作には難易度設定がない。どれだけ苦戦しようとも、敵は手加減などしてはくれない。序盤から中盤にかけて、いかに戦い方を習得するかが要となる。ゲーム内のチートが存在するので、苦手な方はそれを使用してもいいと思う。

 本作にはさまざまな苦情がある。"ロードが長い"、"マップが見辛い"、"ローカライズがひどい"など。死にゲー要素が微小に有る中、ロードが長いというのはややストレスを感じざるをえないが、マップが見辛いに関しては物申したい。本作の設定を考慮すればそもそもマップがある方がおかしいのだ。本来あっておかしいのだから、見辛くて当然である。しかし、完全に失くしてしまってはプレイヤーを不自由にさせるので、精一杯のマップを提供はしてくれている。ローカライズに関しては正直、酷い出来だ。

 以上を踏まえれば、本作が人を選ぶゲームであることは間違いないと言える。ゲームが苦手、難しい物語が苦手、ホラーが苦手という人にオススメするのは気が引ける。建物内に散らばる、さまざまな収集物に目を通し、理解してかなければならない。また、ボスというボスがメインストーリーにはほとんどおらず、それらはサイドクエストで現れる。得れる特殊能力もサイドクエスト。メインのみを進めるということが難しいが、それでも本作のプレイ時間は30時間程度で済むだろう。DLCは二つリリースされており、第二弾の『AWE』の予告編が素晴らしい出来なので観てほしい。完璧な一分。↓
https://www.youtube.com/watch?v=djH7q3ogaYs

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3. Hellblade: Senua's Sacrifice

物語:8 設定:10 サウンド:9 グラフィック:9
ゲーム性:8 総合評価:9(9)

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形式:TPP - リニア プレイ時間:20~25時間
ジャンル:アクション,ホラー,ファンタジー

〈感想〉
 本作は日本未発売です。北米版に日本語字幕が収録されています。またSteamにもあるので、出来る環境の方でプレイしてもらえれば。

 本作は、私が今までプレイしてきたゲームの中で一番"怖い"と断言できる。ありとあらゆるホラー演出を使い、プレイヤーを恐怖の底へと引きずり込む。精神疾患を持つ主人公の恐怖と、それらの再現が美麗なグラフィックと、多様なサウンドによって実現される。幻覚や幻聴、非常に暴力的なものから、暗闇に炎にループ。ホラー演出の多様さには、もうきりがない。数多の種類の恐怖が襲ってくるので、人によって苦手なパートはさまざまだろう。
 日本未発売のため、ローカライズがしっかりとしたものではないので、ストーリーを完全に理解出来ていない。何よりも恐怖とアクションに集中するため、字幕を追う余裕が作れなかった。私は、好きなゲームは平気で周回するが、本作に関しては怖すぎて、いまだに周回できていない。

 アクション面でとても面白いのが、幻聴である。「画面の外にいる敵」は数多のゲームにおいて厄介な存在だろう。しかし、本作は、その画面外の敵が襲ってくるタイミングを幻聴が教えてくれる。プレイヤーはその声を信じて、避けるボタンを押す。どのゲームでも経験したことがなかったこの要素は、非常に気持ち良く快感だった。
 本作の戦闘はやや固定的であり、これはプレイ動画などを観てもらった方が早いと思う。スキルやレベルアップなども一切ないので、人によってはワンパターンと感じるかもしれない。
 HUDはないがゆえに、高い没入感をもたらすので、是非、最高の環境でこの恐怖ゲーム体験をしてもらいたい。

 続編が出る予定ではあるが、PS5で出る予定はなく、Xbox Series Xでリリース予定。しかし、日本に上陸するかどうかは、不明です。

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4. Life Is Strange

物語:10 設定:9 サウンド:10 グラフィック:8
ゲーム性:7 総合評価:9(9)

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形式:TPP - リニア プレイ時間:15~20時間
ジャンル:ドラマ,SF,ミステリー

〈感想〉
 素晴らしい音楽と、魅力的なキャラクターたちに彩られ、アクションはないながらも秀逸な脚本と物語に没入する。グラフィックは好みが別れるところだとは思うが、この味のあるグラフィックでなければ本作は成立しなかっただろう。
 選択肢を選んでいく、完全なストーリーゲームであり、キャラクターゲームであるため、ゲーム要素は低い。あるのは、時を戻し選択肢を自由に選べ直せるという点のみ。しかし、これがとても面白い。たった一つのアイディアがここまで、深みを増す効果があるのかと感動した。あと、もちろんキャラクターの操作は出来る。
 
 本作は青春ドラマの至高である。映画、テレビドラマ、本などさまざまなジャンルで、青春ドラマ作品はあるが、本作はその頂点のランクに位置する作品。青春ドラマ好きは、是非プレイするべき。オープニングでもう引き込まれる。アメリカの学校の廊下になぜか憧れる。

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5. レッド・デッド・リデンプション2

物語:9 設定:10 サウンド:10 グラフィック:10
ゲーム性:9 総合評価:10(9)

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形式:TPS TPP FPS - オープンワールド プレイ時間:100~200時間
ジャンル:アクション,西部劇,クライム,ドラマ

〈感想〉
 最も完璧なゲームの一つ。あまりの作り込みの細かさに圧倒されるばかり。グラフィックと、繊細な効果音。霧、森、雪、草、動物、花。ただ散歩をするだけで満たされ、ただこのフィールドを散歩したかった。ときには馬に乗り、ときには馬から降りて。夜の濃霧の中、ランタンを手に自然音と足音が響く。たまらない、本当にたまらない。映画で観たウエスタンではない、それ以上。まさに至高。

 操作性にやや難があり、その難が拭えぬ状態の中、いきなり雪山で始まるのはやや過酷。しかし、そんなものは圧倒的な映像美と馬で吹っ飛んだ。
 サイドクエストやミニゲームも多く、メインストーリーに集中出来ていなかったため、メインストーリーのみの評価はややしにくい。やはりオープンワールドは好みから少し離れる。ラストオブアスのように、物語とキャラクターとテーマを読みとっていくのは難しい。サイドクエスト、狩り、釣り、散歩ばかりやってしまいメインのストーリーを忘れてしまう。大して必要もないのにキャンプをグレードアップしたり、肉を獲ってくるのに喜びを感じる。あれは中毒性がある。
 バグも多いが、笑いで済むほどの微小なもので、それすら魅力の一つだと思う。隠し要素も多く、楽しみ方は人それぞれ。

 好みを考慮した総合評価を9としたが、『The Last of Us PartII』と差をつけたかったという思いがあってのこと。これを10点にしなかったら、一体のどのゲームを10点にするんだとは思っている。

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6. ウィッチャー3 ワイルドハント

物語:10 設定:10 サウンド:9 グラフィック:8
ゲーム性:8 総合評価:9(9) 

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形式:TPP - オープンワールド プレイ時間:120~180時間
ジャンル:アクション,ドラマ,ファンタジー,ロマンス

〈感想〉
 人間味あふれるキャラクターと物語。ウィッチャー哲学とでもいうのか、その中に取り込まれてしまえば、全てのストーリーに思考を巡らさざるをえない。しかし、その膨大さと緻密さを抱えきれないのも事実。プレイするのにとても根気と心構えを必要とする。人間の残酷さに、心を滅入るし、バグの多さには不満を隠せない。RDR2のようにかわいいバグではない。モンスターは倒せないし、装備は手に入らないし、クエストはクリア出来なかったりする。人によって発生するバグはさまざまだろう。

 アクションは、剣と魔法を駆使するもの。魔法の操作性にややスムーズさが欠ける。また、霊薬と呼ばれる特殊効果を持つアイテムも多く、それらを駆使するのが大変。使わなくてもよいのだが、あるのであれば使いたい。使ったことによってバグが発生することもあるのが、このゲームの嫌なところ。本当にバグはどうにかしてほしかった。かなり萎えた。
 しかし、それらを踏まえてもやはり本ゲームは傑作だ。
 人の数だけ、物語は存在する。

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7. プレイグ テイル -イノセンス-

物語:9 設定:9 サウンド:8 グラフィック:8
ゲーム性:7 総合評価:8(8)

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形式:TPP - リニア プレイ時間:15~20時間
ジャンル:アクション,歴史,ドラマ

〈感想〉
 "スニークゲーム"と勝手に呼んでいる。アクションゲームような派手さはないし、ステルスキルも極力しない。ただひたすらにこっそりと、隠れながら進む。本来であれば好みから離れているようなゲームではあるが、このスタイルにせねばならない設定に高い説得力をもたせている。

 疫病と戦争で荒廃した中世のフランスを舞台に、か弱い弟を護る姉の物語。守らねばならない、隠れなければならない、危険を避ける事こそが最善。美と恐怖を兼ね合わせた秀逸なグラフィックに、派手すぎない感情を揺さぶる見事な音楽。
 キャラクターたちがおかれた残酷な環境に、キャラクターたちを大切にしたいという思いが溢れる。繊細な心情描写を前に、感情移入は避けられない。

 先述したように、アクションは派手さが欠けるため、ゲームとしての楽しさは低い。また、明らかに手を抜いたエピソードなども存在する。正直、本ゲームを進めるのに不安を覚えたが、手の凝ったエピソードはしっかりとあるのでそこは安心してほしい。
 私の心情としては、ラストオブアスに近い感情を抱いた。ストーリーゲーム最高峰の一つ。

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8. Horizon Zero Dawn

物語:8 設定:9 サウンド:8 グラフィック:9
ゲーム性:8 総合評価:8(8)

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形式:TPS TPP - オープンワールド プレイ時間:50~80時間
ジャンル:アクション,ファンタジー

〈感想〉
 とても美しいゲーム。主人公・アーロイの燃えるような髪、太陽、雲、雨、森。マップに施された鮮やかな彩色はとても美しく、唯一無二。
青、黄、白、赤とどれも自然ではあまり見ない色だが、機械たちによってとても色彩豊かなフィールドになっており、その設定に唸る。

 武器が大変豊富で、難易度設定も絶妙。高難易度では、数多の武器を使い分ける必要がある。戦う前に30個もの罠を仕掛けることすら出来る多様な戦い方に趣向を凝らす。

 殺人に対して、やや軽い印象を感じたのは残念。CEROの判定が「D」とあるように、多少ライトなゲームなためたくさんの人におすすめ出来るが、それによって本作のテーマとキャラクターの背景が見えて来ず、物語も少し劣る。設定は非常に面白くあるがゆえに、少し物足りない。

 アクションは主に弓で、中距離から遠距離がメインであるため、近距離は若干もっさりしている。近距離においても、多彩さとスピード感があればなお良いので、続編にはそこも期待したい。ちなみに、DLCが一つリリースされている。
 オープンワールドのゲームとしてはプレイ時間がやや短めに設定されているので、おすすめしやすいポイントの一つ。

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9. アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝

物語:7 設定:8 サウンド:9 グラフィック:10
ゲーム性:9 総合評価8(8)

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形式:TPS - リニア プレイ時間:15~20時間
ジャンル:アクション,冒険

〈感想〉
 この世のゲームの中で最も"楽しい"ゲームの一つ。面白いとか、考えさせらるとか、そんなものの前にとにかく"楽しい"ゲーム。楽しいという言葉が一番似合う。
 「プレイする映画」と言われる本ゲームだが、まさにその通り。常識を越えた、映画的なアクション。焚きつける興奮と感動、スリルと冒険に心が躍る。快適な操作性と、ロードの短さ。難易度"中"でも、まぁまぁ死ぬ適当さに、ゲームとしての完成度の高さを感じられる。

 ノーティドッグが誇る大人気シリーズの集大成でもあり、最高傑作。本ゲームをプレイ後、過去作の1、2、3、及びスピンオフをクリアしたが、本作が一番だった。この感動はなかなか、越えられない。最高なアクション映画を観たとき、出来る事なら映画館ではしゃいでみたいもの。本作はまさにそれで、極地だ。

 難点としては、"楽しい"という感情が勝ち過ぎてしまったこと。好きなゲームは周回するが、本作はしなかった。過去作をやりたかったから時間の兼ね合いで、という要因もあるかもしれないが、冷静になったとき、本当にこのゲームは面白いのだろうかと疑問が湧いた。ただ"楽しい"だけなんじゃないかと。
 その他、好きになれない点はキャラクター。シリーズ全作やって、いまだにネイサンを好きになれない。「やべ、やべ、やべ」と連呼する、彼の軽さが鼻につく。
 しかし、それでも本作は傑作。二日もあれば、確実にクリア出来るボリュームのため、手に取りやすい。人生で一回はプレイしてもらいたいゲーム。他に紹介しているゲームのように、重くもなく、長くもなく、怖くもない。

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10. INSIDE

物語:8 設定:9 サウンド:7 グラフィック:8
ゲーム性:7 総合評価:7(7)
 

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形式:横スクロール - リニア プレイ時間:6~8時間
ジャンル:ホラー,スリラー 

〈感想〉
 唯一紹介するインディーズゲーム。評価点数がとても高いと言いにくいが、AAA級と同等の評価基準のため、そこはやや難しい。
 Playdeadの前作『LIMBO』から遥かな成長と発展を見せている。『LIMBO』は死にゲー要素があまりに強く、容赦無い初見殺しが玉に瑕であった。この要素が邪魔をし、怖いという感情が失せてしまった。
 しかし、本作は、本当に怖い。暗い色のみのフィールドと、派手さのない無機質で、静かな恐怖が、ボディーブローのようにじわじわとプレイヤーを緊張させる。
 横スクロールでありながらも、途中途中に"変化"を設けているため、飽きさせることはないし、短めなプレイ時間も適切。正直、これ以上長かったら、気が狂ってしまう。(気が狂いたいのであれば『Hellblade: Senua's Sacrifice』をおすすめします)

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〈未プレイゲーム〉
・『DARK SOULS Ⅲ』
 フロムのゲームが大変苦手なためやっていない。ちなみに『バイオハザード』も苦手でやってない。

・『ニーア オートマタ』
 ニーアは途中で挫折した。ホストのような悪役に胸やけし、最高のアクションを、真横、真上のカメラーワークで潰す。シューティングや、ロボに乗るのも好きじゃない。プレイヤーをなめているかのような、強制エンドロールに嫌気がさした。

・『デビルメイクライ5』
・『人喰いの大鷲トリコ』
 このあたりも未プレイ。

 プレイしたゲームは、いずれ本記事のようにまとめ感想と評価を書く予定でいる。
 ぜひおすすめのゲームがあれば教えてほしい。リマスターでも、リメイクでも、インディーズでも、DLのみでも構いませんが、できればPS4でプレイ可能なものを。あと、マルチプレイのみのゲームは興味がないです。

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