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「エルニーニョ現象とラニーニャ現象」とは 3/14


先日、気象庁から発表がありました。

2021年秋から続いていたラニーニャ現象は終息したとみられる。
今後、春は平常の状態が続く可能性が高い(70%)。夏はエルニーニョ現象が発生する可能性と平常の状態が続く可能性が同程度である(50%)。

気象庁

このように発表がありまして、
続いていたラニーニャ現象が終わり、普通の春になる。


このラニーニャ現象、一度途切れていますが何度も何度も「終わる可能性が高い」と発表され続いていました。

やっと、本当にやっとラニーニャ現象が終わりそうです。

では、この「ラニーニャ現象」とは何?
です。


気象の勉強始めた頃、上のようなことを読んでも、分かったようで分からなかったのです。


ここからは素人なりの解釈。

地球は自転しながら太陽の周りを公転しています。
そのため、年間を通して太陽光を多く浴びる赤道付近の気温は高く、日射の少ない極付近は気温が低い。ですが、地球は大気が循環することによって、生命が維持できる気温に保たれています。

その大気循環がこれです。

地理ラボ


このように地球大気は、赤道付近の温かい空気が上昇し南北の極へ熱を運ぶ、循環をしています。これがなければ我々は生きていけません。

ここで「エルニーニョ現象、ラニーニャ現象」とは

少し上のブログを参考にします。 

赤道付近ではいつも東から風が吹き、海水も東から西へ吹き寄せられます。

そしてその東風は数年の周期で振動するように、強く吹く時もあれば、弱く吹くときもあります。

強い風の時がラニーニャ現象。
弱い風の時がエルニーニョ現象です。


気象庁の図がこれ。
これは太平洋赤道付近をバスっと切った図です。

気象庁 エルニーニョ現象説明図


強く風が吹けば海水も大きく循環しますから深海の冷たい海水が海面に湧き上がります。また、海流の流れにも影響します。


では、風が強いラニーニャ現象の時どうなるか?

日本の夏は、、
日本の西南側にあるインドネシア付近にまで暖かい海水が吹き寄せられ、暑い空気がより西側に張り出すので日本付近は広く暑い夏となります。

ラニーニャ現象の冬は、、
赤道付近の風が強く温かい空気が西へ寄り過ぎて、シベリアからやってくる寒気が蛇行し日本付近でグッと降りてきて、寒い冬。

気象庁
 ラニーニャ現象の冬

このように、偏西風が蛇行して、ここ数年寒い冬が続きました。



では、風の弱いエルニーニョ現象の時は?

日本の夏は、、
暖かい海水が西まで届かないため、
太平洋高気圧の張り出しが弱い。

気象庁 
2009(平成21)年7月が記録的な多雨となった理由の概念図


このように雲の多い不順な夏となります。


そしてエルニーニョ現象の冬は、

エルニーニョ現象の冬

太平洋高気圧の張り出しが弱く、偏西風は大陸でグッと南へ下がり、日本付近で北へ蛇行していく。
そのため日本は暖冬。


つまり、
ラニーニャ現象は猛暑で厳冬で、
エルニーニョ現象は夏も冬も天候不順。

天候不順になると作物に大きな影響が出ますし、夏が暑くなく、冬が寒くないと、服もアイスも売れない。経済にも影響が大きい。
だから、「エルニーニョ!現象」 というのがクローズアップされます。


今年の夏にすぐ、エルニーニョ現象がひどくなることはないのでしょうが、来年あたりはどうなるか心配です。
せっかく、嫌になるほどの値上げが少しだけ落ち着いてきてるのに。



おはようございます。
今日はよく晴れています。
ホワイトデー、どうぞ🍪🍪🍪

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