気象一般過去問 問10より「成層圏突然昇温」とは 1/3
成層圏突然昇温とは
成層圏の気温が短期間に上昇する現象で、対流圏からのプラネタリー波の伝播による(a)西風の減速とその結果として成層圏大気の(b)下降運動により引き起こされる、北半球全域に及ぶ成層圏循環の変動に伴うものである。(a)西風の減速は(c)上層から始まるので、気温の上昇も(c)上層ほど早く始まる。
解答は➁
これが答えなのですが、なぜ(c)の上層からか?の原因がわかりません。
調べていると、色と形で気象予報士!さんの記事にわかりやすそうな図がありました。
まず、冬の成層圏上層はオゾンの影響で南極側の気温が高い(25km付近に多いオゾンが太陽光を浴び熱くなりブリュワードブソン循環という大規模な循環で成層圏上空に上がる為)。
そして北極に向かう。
対流圏でプラネタリー波(惑星波)という大規模な1万kmにおよぶ蛇行が起こったとき、問題にあるような成層圏突然昇温が起こる。
問題にあるようになぜ対流圏の波が伝搬するか?
冬の北極域、対流圏では西風、成層圏でも蛇行せず西風が吹いている。
その時、対流圏の西風が大きく南北に蛇行を始めると波が成層圏にも伝わる。北半球における成層圏の西風は南極側(赤道側)の気温が高くて吹いているのである。対流圏の蛇行した風は成層圏に伝わるための西風が減速するようにみえる。
そして、そして成層圏下層で急に減速した成層圏上層の大気が引きずり降ろされる(下降する)ようになる。
ではなぜその西風の減速は上層から始まるのか?
成層圏は空気密度が上層ほど極端に小さいため、成層圏大気が引き下ろされることによる断熱圧縮で温度や運動が上層より始まるから西風の減速は上層より始まり気温の上昇も上層より始まる。
どうも空気密度が大きな原因のようです。
密度が違うというのは一般人には理解できないことでした。
次は出ないでしょうが、成層圏突然昇温は成層圏で40℃も上昇するそうです。
プラネタリー波やオゾンの問題は出そうです。
おはようございます。
正月はどうですか?
まぁ、なんかゆっくりできないもんです。
今日もいい日にしましょう。
good time!
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