【感想②】コピーライター養成講座基礎コースを受講して
宣伝会議コピーライター養成講座の『基礎コース』について、非コピーライターによる受講の感想です。
▽前回の続きです
②では、受講による成果などを書いています。
4.成果
宣伝会議さんの「コピーライター養成講座」において、目に見える成果として、"金の鉛筆"があります。
宣伝会議さんのコピーライター養成講座といえば"金の鉛筆"!
課題の成績優秀者に贈られます。10本以上ゲットすることができると、転職に有利になるかも、との説明を受けました。
10本には及ばず……。皆勤賞を含んで6本ゲットしました!
私の獲得本数は、周りと比べると少ない方か平均くらいだと思います。受講した期によって課題の数が変わるので、本数の平均は変わりそう。
また、他教室での受講生はオンラインでしか分からないため、脱落者の数は分かりませんが、回を重ねるごとに課題の提出者は減った印象でした。
私が受講した期では、数人が圧倒的に多く獲得していた印象です。そして自分のコピーとの差を見て、ちょっと落ち込んでいました。
私においては、講座外における、転職や公募の受賞などの成果は特にありません~。人の努力次第!
コピー友達もできなかったので、仲間と公募に挑戦するということも出来ていません。積極的にSNSなどで繋がってしまえば良かったかな~と反省。
現在は「宣伝会議賞」の応募コピーをこねくり回しています。もちろんひとりです。
内面に得たものが多いように感じています。
まず、講義を受けた半年間を通して、「勉強したいことは勉強をしていい」と当たり前のことを、じっくり考えなおす期間になりました。
社会人になってから、自分の仕事に関わることしか勉強していませんでした。給料に関わる資格や、仕事内容に関わるセミナーなど。それが息苦しかったことに気付けました。
そして、勉強って楽しい。
新しいことを知ると、物事ひとつに対して、新しい見方が加わることを実感しました。自身の発見に幅が出来る感じ。
それに伴い、読書の幅が広がりました。手軽に勉強できるのが本の良さ。
特に、実用書を手に取ることが増えました。広告コピーの指南本はもちろん、時間術やマインドの考え方などの本が自室の棚に並ぶようになりました。積読も増えています。
また、本を買うことも増えました。なぜなら、昔のレアな本って、中古でも高い……!!! 講座で勧められて購入したい本でも、古本がプレミア価格・1万円以上していて、さすがに手が出せませんでした。
絶版になる前に気になった本は買おう。
あと私にとって大きい変化。偏愛はアリなこと。
なんだか、すごく"普通"に捉われていました。もっと自由に、好きなものを好きでよくて、こだわりは大事にしていいってこと。ただ、固執はしないこと。
コピーの技術も楽しいけれど、コピー周りが大事。自分が如何に固定概念に縛られているか。
講師の自由な風貌とか、私の目には全部楽しそうに写りました。
こんな楽しく仕事したい。
思い返すと、受講理由は"広告コピーが好き"だけで良かった。
教室受講した際には、何度か飲み会に参加しました。同期にあたる受講生の多くは、既に、広告関係の仕事に就いている、又は広告関係志望の学生が多く、まったく他業種である私は受講した理由を探していました。
大きな理由がないことが、他の受講生より本気ではないみたいで、居づらかった。転職志望なんです、とか周りの受講生へ笑って話していました。別に『基礎コース』って銘打ってんだから、他人に話すほどの仰々しい理由なんて、要らんかった。
また『上級コース』の感想で書きますが、コピーライター職への転職にも挑戦しましたが……難しいぜ。
5.勉強方法
私の受講スタイルです。講義の際は、お気に入りなMIDORIの新書サイズを使用。持ち運びしやすいサイズなので、教室で講義を受けた帰り道に復習もしやすい!
講義40回で、ノートは4冊になりました。ページ数は余裕があります。余ったページはコピーの写経に使用しました。
毎週4時間分の講義を受けていると、なかなか復習ができませんでした。私は半年間で修了したあとに、ゆっくり復習をしました。
復習にはコクヨのキャンパスノート(方眼罫A5)を使用。ページ数と大きさ、罫線が濃すぎなくてちょうど良いです。
見開きで1講義分をまとめると、1冊でちょうどキレイに収まります。復習が終わると、駆け抜けた半年分の頑張りが目視できて嬉しい。
内容が濃い講義や感動した講義は濃いページになるので、40講義もあるとページの差が如実に表れて面白いです。
課題のある講義だと、講評タイムがあります。
講師によっては言い方が厳しく、講義全体の印象があんまり良くないまま終わってしまうこともありました。ゆっくり時間を空けてから復習すると、こんな大事にしたいことを言っていたのか、と気付けることもあります。
また、講義中は感動したことも、濃厚な講義40回後には忘れてしまっていることもありました。復習することで、思い出せました。
せっかくの学びをムダにはせん! 味がしなくなるまで咀嚼します。
6.問題点
メリットばかりではなく、デメリットも残しておきます。いくつかは地域教室ならではのデメリットかも。
1つめは講師の運。お忙しい現役の方が講師であるため、講座HPトップに載っているコピーライターのお話が聞けるとは限りません。例えば、2時間を超えた講義が有名らしい名物講師がいるそうなのですが、私は受講できませんでした。
また、開講時のスケジュール表には"(仮)"の文字が多く、実際に後半の講師・講義内容はほとんど変更されていました。私が広告コピーを好きになったキッカケのコピーライターさんも登壇予定でしたが、いつの間にかなくなりました。受講したかった~!!
また、講義に偏りがあります。私が受講した期では、ボディコピーの講義がなく、CMの講義が多めだったようです。
ただし、当初の講義予定にはなかった"DEI視点の講義"がこれからの広告作成における学びが得られて、とても勉強になりました。大事なことだけど、学ぶ機会がなかなかないことです。いろんな角度から勉強できて刺激的でした。炎上している広告を見ると、この講義を思い出します。
2つめは、課題の運。今までの口コミなどをみると、私の受講した期は課題の数が少なめだったようです。特にコピーが少なめで、CMが多めでした。受講中はコピーの課題が少ないことを気にしていましたが、CMコンテを作る機会なんて今後ないことですから、貴重な経験でした。
3つめは、卒業課題について。『実際の広告に使用されるチャンス』として、基礎コースには卒業課題が設けられ、企業からのオリエンテーションから始まり、採用までを体験できます。
私のコピーは選ばれませんでした。難しい課題だったので後悔はないのですが、選ばれたコピーについて、改変されるなどしていて、本当に効果あるのかな、と思ってしまいました……。卒業課題なので、その後に効果があったかの展開もなく、気になりました。
今、HPを見て知ったのですが、東京教室だと少人数講義や雑誌「ブレーン」との連動企画があるらしい。うらやまし。
4つめは、他の受講生より営業のような行為がありました。講座HPより、受講生に対する営業行為は禁止されているけれど、仕事を紹介する行為は禁止ではないらしい。
そんな方がいらっしゃいました。担当者に相談したところ、受講生にとっては仕事の実績となることで、就職・転職にプラスになるから禁止することはできないとのことでした。
講義中に寝ていたり、広告コピーよりお金の話が多かったりしたので、人として信用できず、パスしました。
7.修了後
あっっっという間に終わってしまいました。でも、楽しかった。
最初は土曜の午後が全部潰れてしまうのってどうなの、と思っていましたが、学びに使う休日の充足感がすごい。好きなことを学んでいるので、嫌じゃないんです。
そして、基礎コースの後に、続けて上級コースを受講しました。
基礎コースを受講している間に、前職を辞めることを決めたため、時間があるなら受講してしまえ~の気持ちでした。あとは、コピーの課題が少なかったため、もっとコピーを書いて、講評をもらいたいと思っていました。
基礎コースは1週間に2講義(計4時間)ですが、上級コースは1週間に1講義(計2時間)です。
そちらの感想はまた別の記事でお会いしましょう。