#漫画記録「僕たちのリアリティショー」

もし君と入れ替わったあと、僕は僕のままでいられるのかな。

入れ替わった相手の生活を壊さないように演じ続けたら身体に合った性格に変わっていくのか、それとも…

工場勤めでルーティン的な仕事を得意とする内向的な主人公(男)と、主人公の友達で女優の卵である「いちかちゃん」二人が入れ替わりを果たします。
いちかちゃんの訃報を聞いた後、半年前にタイムリープして主人公と入れ替わりがおきます。
いちかちゃんは恋愛リアリティーショーに出演中だったため、入れ替わったままお互いの生活を続けていく。
なぜ天真爛漫な笑顔の彼女が死ななければならなかったんだろう?
いちかちゃんの死を止めるために、半年間の行動を思い出しながら生活を続けていく。

半年間の間に、主人公の体に入ったいちかちゃんが職場の人と恋愛したり、いちかちゃんの体に入った主人公が相手の求める自分を演じるために殻を破ったりしていきます。

行動を選択する要因として、体よりも、経験・思い出が重きを置いている、というのがこの漫画の呈するところなのかな、と思います。

重めな展開もありますが、2巻完結なのでサクッと読めます。
ふみふみこ先生の作品は「女の穴」「恋のつきもの」を読了済み。漫画アプリで「ぼくらのへんたい」を読んでいました。
物語に性と生が出てくることが多いような印象で、短編でもグッと引き寄せられちゃいます。

感想を書いたあとに、レビューを見るようにしているのですが、この作品は「SFタイムリープもの」という評価が多いみたいです。
私は入れ替わりものとして面白いな~って感じる派でした。タイムリープものとしては、どうだろう…複雑なテーマで描かれているなあ、って思います。

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仁科いちり
趣味:読書・現代短歌・邦画・イラスト
プロフィール:建築学科卒業。転職活動が進んでいない。
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