シェア
終始ヒリヒリしていて、安心できる時がないようなスピード感のある小説だった。ミステリー小説というよりは、サスペンス小説に分類されるのかな。 映画を見たような満ち足りた読後感。 最初の一文がこちら。 初っ端から不穏だ。 「じめじめ」で「湿っぽい」「古い」「機械油」に加えて「刺激臭」。 一文に不穏が詰まっている。最悪が待っていそうな一文。 集団自殺のために集まった四人が、山奥で赤ん坊が捨てられていることを発見する。 最後の人助けだと四人は赤ん坊を保護するが、赤ん坊の母親を名乗