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「マッタナシ」は「待ったなし」?ニンジャスレイヤーにおける言語カタカナ化法則

1 始めに  ニンジャスレイヤーにおけるカタカナ表記は忍殺語の中核を成す要素の一つと言えるの存在である。「アイエエエ!ニンジャナンデ?!」「ドーモ、〇〇=サン、××です」等、人口に膾炙した表現も少なからずカタカナ表記化した表現が用いられていることからもそれは明らかだろう。一方でそのカタカナ表記の生成法則の確かな定義は寡聞にしては未だに目にかかれていない。  本稿はこれから新たに二次創作を始めんとするヘッズやエミュレート精度に悩むTRPGマスター、何よりこれらの分野を研究せんと

    • サンタ・ニンジャ憑依ニンジャ説に対する3の反論

      1 始めに     昨今のニンジャ学会におけるサンタクロース・ニンジャ(以下サンタ・ニンジャ)議論の高まりは探求の徒の一人たる自分を大いに刺激し、知識深淵の探求者庶子の建てた学説の数々は常に私の目を開き、新たな段階に導いてきた。この分野の発展を願い未熟を晒す心持で拙著を公開した筆者としては望外の報酬を得たような喜びを抱いている。  しかし、その中に一つ、無視できない誤謬を孕んだ学説が生まれ、受けるべき先達の導きを得ぬまま一人歩きしているのを最近目にする。産みの親の責任を自

      • ニンジャと言語学~「黒海とれとれ新鮮握りセット」はいかにして生まれたか~

         1 はじめに     ニンジャスレイヤーが世界を舞台にするAoMに部を移して早2年以上が経過し、主人公マスラダやヘッズ庶子はすでにネオサイタマの外の言語に触れる機会を複数経験している。そこに生じる諸現象の理解に役立つ「社会言語学」の概念を紹介しようと思い、私は今回筆を執るに至った。おそらくこの文を読み進める多くのニンジャ学会員は共通して以下のような疑問を抱いているものと思う。  「外の言語に触れるもなにもニンジャスレイヤーはほんやくチームによる日本語フルサポートが実施さ

        • サンタクロースの伝説を産み出したニンジャはなぜ「子供にプレゼントを配る」という前向きなイメージを自らに付与したのか? -ニンジャ民俗学とジツ研究の視点から-

          1 始めに     2017年も早終わりサンタクロースに銘銘の欲しいモノを願い託す時期は過ぎ去った。聡明なヘッズ庶子の目にはサンタクロースという民話の裏にニンジャの存在があることは改めて論を持つ必要もないほどあからさまなこととして写っていることと思う。欧米文化圏を中心にして、その日付や外見・行動、時には性別すら変化しながら「12月の特定期間に子供の下を訪れてプレゼントを残していく」という骨子において不自然に統一性が保たれていることや、伝承を信じるなら一晩で大陸を跨ぐほどの距

        「マッタナシ」は「待ったなし」?ニンジャスレイヤーにおける言語カタカナ化法則

        • サンタ・ニンジャ憑依ニンジャ説に対する3の反論

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