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【美術ブックリスト】『虫めづる美術家たち』芸術新聞社監修

満田晴穂、佐藤正和重孝、 牟田陽日、福井敬貴など本誌でもおなじみの虫をモチーフに選んだ彫刻家・工芸家など美術家20名が大集結。昆虫とアートがクロスオーバーする現在の状況、昆虫学者の丸山宗利氏による解説、安村敏信氏の日本美術に描かれた虫たちの解説など「昆虫愛」に満ちた一冊。
ここまでが概要。

ここからが感想。
月刊美術では過去に「ムシとアートの相似形」という特集がある。パート2も企画されたほどの人気だった。これを企画・担当したのが同僚Sで、本書にも登場して昨今の虫アートの人気の秘密について私見を述べている。
それとは別に私が思うのは、虫にしろアートにしろ「コレクション」「蒐集」という特徴がある。そしてそこには単なる面白さではなく、保存・保管・管理・保護すべきものという在り方である。
この事実に切り込むことで見えてくるものがあるのだけど、それはまた今後の課題としたい。

芸術新聞社 14.8×19 cm 164ページ 2500円


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