【美術ブックリスト】『アートとは何か』アーサー・C. ダントー
ダントーはもともと哲学者として分析哲学の領域で業績がある人らしいが、その一方で美術批評も手がけ、「アートワールド」という概念を提唱した人でもある。この概念が現代美学にアートを思考するひとつのパラダイムを開いたとされている。本書は遺作であり、ウォーホールやデュシャンを導きの糸としてアートを再定義するとともに、アートの終焉についても論じている。
ここまでが概要。
ここからが感想。
結論だけをいうとダントーによるアートの定義とは「受肉化された意味」である。要するになんらかの意味