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【美術ブックリスト】矢部裕輔『Hirosuke Sculptures』

彫刻家・矢部裕輔の初めての作品集。1972年神奈川県生まれ。東京造形大学彫刻科卒業後にさらに研究生として2年学び、現在は国内外で活発に発表をする。

木材、木片、廃材を使って、表面をドリルで穴だらけにしたり、削り跡を残した作品。モンスターや悪魔が怖さというよりユーモラスな造形となっている。「人間とは何なのか?」がテーマ。
ここまでが概要。

ここからが感想。
アトリエというか作業場で、工具のなかに置かれた人形のような作品が面白くもある。怖さは全然感じない。こけしのような素朴さの方を強く感じるが、こけしほどの土着性はなく、作家の意図というか作品性を訴えたい気持ちが前面に出ている。
それはそれでいいと思う。

160ページ B5判変型 3630円 求龍堂

<目次>
文章/矢部裕輔
図版
アトリエ
「矢部君の翼」/舟越桂
文章/矢部裕輔
作品リスト
年譜

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