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「君は“物”のために死ねるか!?」

流石にそこまでは無理だとしても、ある程度やりたいこととやりたくないことがわかってきた。最近は就職活動で自分を見つめなおす機会が多い。

1.偏愛マップ

そんな中とあるグループの活動で自己紹介がてら偏愛マップというものを教えてもらった。偏愛マップについては各所で説明がなされているので割愛するが簡単に言えば、「あなたを生きていくうえで欠かせない、めっちゃ好きなものはなんですか」をまとめる手法のようなものだろう。振り返ってみるとあのときのあれやこれが今の自分に繋がってたりするってやつで、共通項や話のネタを見つけやすい。

2.尊敬する人は?

去年の長い自粛期間中に中田敦彦のYouTube大学を見たり見なかったりしていて、最近久々に見た。【やりたいことの見つけ方①】で、「Q1.尊敬する人は?」、キャラクターでも実在の人物でも歴史上の人物でも良いので考えてみろ、という問いが投げかけられた。

今回noteを書いているのは、その回答+偏愛の理想形について語るうえで、その理想的なキャラクターを思い出してしまったからだ。

私は自他共に認めるオタクなので、ただ良い漫画があるから皆に共有したいのもある。

3.おススメの漫画『へうげもの』

『へうげもの』(読み:ひょうげもの)、知ってる人はいるだろうか。尊敬する人について考える中で、ふと「君は“物”のために死ねるか!?」と問うてくる主人公のニヒルな顔がフラッシュバックしてきたというわけだ。

時は戦国乱世。織田信長が今まさに天下を獲らんとするその陰に、茶の湯と物欲に魂を奪われた一人の武将がいた。のちに数奇者として天下に名を轟かせる「古田左介(織部)」である。「出世」と「物」、二つの欲の間で葛藤と悶絶を繰り返す日々の中、時代は大きく揺れ動く。やがて左介は「数奇者」としての天下獲りを心に決め、「へうげもの」への道をひた走る。天才・信長から壮大な世界性を、茶聖・千利休から深遠な精神性を学び、戦国時代を駆け抜けた男/知られざる傑物の物語。(NHKアニメワールド 「へうげもの」|あらすじより引用)

「第一席 君は“物”のために死ねるか!?」

このタイトルこそ、この漫画が貫徹するテーマだと思う。まずは一話を読んでもらいたい。既に偏愛っぽさが出ていて、まさに主人公は”物”のために死ねるような人間なのである。武士であるはずの彼は、抑えきれない茶の湯に対する物欲のことを自らの「業」と言っていた。

誰でも戦国時代に一度はあこがれたことがあるだろう。私もその中の一人だったが、今は建築の道へ進学し、まちづくりに興味を持っている。建築学の中にも歴史があり、茶室といった建築的な物も勿論登場する。そんなわけで今の私に影響を及ぼした一冊であると言えるかもしれない。

4.漫画を通しての俯瞰

偏愛という単語の意味は計り知れない意味を含みそうだが、茶の湯、茶室のあの小さな空間にも無限の可能性がつまっている、らしい。まだそれを言語化できるほどには至れていないが、この『へうげもの』を通じて古田織部というキャラクターがどのような偏愛で生きてきたか、学ぶことができる。

私は10巻くらいまでしか読んでおらず、また読んだのも昔であるため内容もうろ覚えだが、武士でありながら茶の湯の世界へ心酔していく様を、今の自分の状況:サラリーマン的な普通の就活と未知の世界へ飛び込む就活を対比しているのかもしれない。

具体的な内容や紹介についてはこの方の感想にまかせるとして、今回は自分の偏愛という単語イメージの理想形として『へうげもの』ごしの古田織部というキャラクターを発信したかっただけなので、非常に満足している。

こういった考え方で、一個人の偏愛が滲み出ることによって、楽しい関係をつくれるような将来を選びたいと思う。ぜひ『へうげもの』読んで心ゆくまでその偏愛に浸ってほしい。

#偏愛 #漫画  #へうげもの #茶室 #就活


今の私は出会ってきた全てのヒト・モノ・コトによって形成されていると思います。これまでにいただいま縁や恩を他の形に昇華して、次世代の人にまで届けられるように、引き続き頑張ります。