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「成長株投資の神」を読んで

成長株投資と訳されているが、モメンタム投資の専門家による座談会的な内容。
日本語でのバリュー株・グロース株における、グロース株の投資方法についての本ではないので注意が必要。
4人の賢者がコメントしているが、うち2人は短期投資を行っているようである。なぜなら、決算を超えて株を保有することはないと述べられている。

モメンタム投資とは、機関投資家が買い始めた中型株を追いかけるように買う投資方法である。
チャートから機関投資家の買い始めを捉える技術を要する。

この本を読んで感じたのは、専業個人投資家でないとモメンタム投資など不可能だということ。つまり彼らと同じ方法ではアウトパフォームできないだろう。
ただ、損切りの方法・利確の方法についてはとても勉強になった。

この本を読んで以下の戦略を身に着けた。
◆損切りを-8%に置く
◆値動きをフォロー(モメンタム投資)しないなら、ベースで買う
◆1銘柄が占める割合を全体の25%以下にする。

以下は、抜粋である。

・ボラティリティが高い銘柄は、ポジションを減らす
・先導株は下落相場でも50日移動平均を下回らない
・IPO株は最低2^3週間後に買う
・大型株は、下げ相場か大幅な調整から抜けようとしているとき
・小型株では新高値近くでトレードする
・どの銘柄でも最初に動いたものを買う
・ポートフォリオの限度は25%
・ポートフォリオは10銘柄が最大
・リスクとは損切の逆指値の値幅
・8%も損失を限度に損切する
・最低でも5%のポジションからトレード、6.25%より小さいポジションはとりません、最初に取るポジションは口座資金の10%です。
・平均ドローダウンを大幅に上回る利益がでるまでポジションは増やさない
・上にブレイクする1-2週間前には通常、チャネルやフラッグなどの上下に対称的な値動きと、狭い値幅での横ばいが見られます。
・「説明できない強さ」と呼ぶ、テクニカル的に良いセットアップを整えている銘柄は、あまり目立つことなく、「混雑」もしにくいため、しばしばリスクに比べてリターンが高いトレードになる
・もっとも強い上昇トレンドは、20日移動平均線が50日移動平均線を上回り、50日移動平均線が200日移動平均線を上回っている状態と定義できる。
・逆ヘッド・アンド・ショルダーズのパターンから上放れている銘柄も買っている。
・私が全力で買うときは、物事が非常にうまくいっていて、保有銘柄に含み益がある場合だけです。
・出来高と株価の動きについては、ベースを上放れてから最初の二日が最も重要です。
・私はブレイクアウト後、少なくとも三日は出来高が増えたままでいてほしい
・ROEは同じ業種の銘柄同士を比較すためのもの
・PERの非常に高い銘柄のトレードでは、判断を誤る余地はほとんど残されていない
・私は通常、自分の相場感で保有銘柄をすべてを売ったりはしません。
・含み損がある銘柄を最初に手仕舞います。
・持ち株の60-70%を減らして、市場がどう動きたいのか見極めようとするでしょう。
・調整局面では、様子見を続けるか、少なくとも通常より少ない金額でトレードする。
・下落相場では、魅力的になりそうな銘柄がいくつも市場全般のトレンドに逆行している必要があります。
・株価が大きく上げるのは、不況後に利益が伸び始めたとき
・利益を出していないのであれば、より積極的にはなれません。
・過去に強い動きを示した銘柄で、値動きが小さく値幅が非常に狭いベースで、出来高が細っているものが望ましい。
・買い増そうと思っているときは、大引け近くまで待って、その銘柄が高値で引けそうかどうかを見ます。
・売るときは段階的にポジションを減らす
・買いたい銘柄が上にブレイクした翌日に動かなければ、小さなベースから再び上げ足を速めて新高値を付けるまで待つ
・私はときどきトレードをまったくしないで2-6か月、様子を見ながら、大きなトレード機会が訪れるのをひたすら待ちます。
・ダマシのベースからの回復は、数週間から数か月かかる。
・手仕舞って2-3日以内には仕掛け直しません。
・最も勢いのある銘柄は、10, 21日移動平均線を支持線にして、上昇に転じる
・勝ち銘柄の買い増しはそこまで好んでしません
・私はすでに含み益がある銘柄しか買い増しをしません
・出来高を伴ってあげているうちに売る
・買い増しのポイントは、あまりリスクをためないように含み益を使って買い、リスク対リターン比率を全体としてよくするように買い上がること
・通常は私のかいポイントよりも5%以上もあげたら、その銘柄は買いません
・ギャップアップした日には通常の20%くらいを買い、翌日にどういう動きをするか見ます。
・私の買いのポイントよりもわずか下にきれいなベース(保ち合い圏)があるときが最も望ましい。そこが手仕舞いのとても明確な水準になるからです。
・私は総資金の2.5%以上のリスクをとりたくありません
・長い目で見れば、強い上昇相場の時期には翌日や翌週に持ち越すほうが、明らかに私にとって有利に働きました。
・私は少しずつ損切をして、そのときの仕掛けがうまくいく機会を増やしたいほうです。
・通常はベースの期間が長いほど大きく上げます。
・ほとんどの強気相場では押し目買いをします。
・現在の市場構造では、逆指値注文を実際入れておくと、マーケットメーカーに狙われるのは間違えないと思う
・私が買う水準辺りにはベースか移動平均線かトレンドラインといったサポートラインがあってほしいのです
・近くにはっきりとした損切り水準がない銘柄を買うとしたら、私は自分の平均損失に基づいた比率で損切り水準を決める
・相場のちゃぶつきは下落相場よりも危険です。
・寄り付きからの30分間に付けた安値を割ったら、そこで手仕舞います。
・その銘柄が20-30%上げたら少し売ります
・含み益がリスクをとっている額の2倍を超えている時で、そのときには一部を利食いします。
・大きく値上がりする株で最も情報幅が大きい時期は通常12-24か月
・負け株は1日、最大でも2日で切ります。
・私は含み損を抱えているポジションの買い増しは決してしません。
・強い上昇相場の最中であれば、最初の買いのポイントから10%上までなら買います。
・含み益が大きくなったら、私はその銘柄が再び瀬戸アップを整えるずっと前にすべて売っているでしょう。
・マーケットメーカーが人為的に株価を下げて、逆指値が集中しているところに持っていかれる
・株価がかなり上げたら、私は逆指値を少なくとも損益ゼロの水準まで確実に動かします
・一般に、2ー3か月上げ続けていたら、その期間内にポジションを少なくとも50%減らしているでしょう。また、決算発表前にはすべて手仕舞っています。
・リスクの2ー6倍の含み益が得られたら売るかもしれません。
・通常は何パーセント押したら売ろうと思うのではなく、テクニカルかファンダメンタルズに変化があった時に売ろうと考えます。
・売る水準に10日単純移動平均の下抜けか21日単純移動平均線の下抜け
・値下げが急であるほど、素早い上昇を期待します
・ある銘柄が平均以上の出来高で押したあと横ばいするだけならば、今は少なくとも機関投資家による買い集めは行われていない
・市場の新たな先導株を売るときは、50日移動平均線をトレイリングストップとしてよく利用する。
・新たな強気相場の初期は、保有し続けるのに最も適した時期。強気相場の後半(通常は数年後)は、短期でトレードして上げているうちに売るのが最もふさわしい時期。
・すでに長く上げ続けていて、その間に何度もベースを形成していたら、その上昇だけで利食いを考えたほうがよい。
・ほかの銘柄が上げているのに、持ち株が上げていなければ、レラティブストレングスの値が下がるので、最終的にはすべて売ってします。
・決算が誤って早く出る場合に備えて、私は発表日の丸1日前に売っている
・常にパフォーマンスが悪い銘柄から切ります
・私は20%の利益が取れる水準辺りで一部を利食いして、残りで利益を伸ばそうとします。
・最初に買うときには、8%下に損切りの逆指値を置きます。
・私が好んで使うのは21日移動平均線か、非常に急な上昇トレンドラインの下抜けです。
・新高値を付けた日の安値引けは、利食いをしたほうが良い兆候
・私は最初にとったリスク額の少なくとも2倍の含み益がなければ、けっして上げているうちに売ることはありません。
・市場の動きがひどくなり始めたら、様子見が必要な数週間か数か月かは相場に手を出すべきでない。
・リスクに対するリターンの大きさと回転率こそが重要

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