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この数日、〈まー〉が泣きまくっている。

理由は簡単、断乳のせいである。朝、昼、夕の離乳食のあとのおっぱい以外はあげないと妻が決め、おっぱい寝かしを止めたものだから特に夜間の泣きっぷりがひどくなった。ここまでのぎゃん泣きは生まれて初めてというくらいに泣き叫んでいる。

関西に住む僕の母に写真を送るたび「この子はよー笑う子やねえ。お父さんお母さんが可愛がり過ぎて不自由させてないんちゃうの？」と電話で言い当てられる。比較の対象がないので何とも言えないが、たぶん二人で溺愛してきたと思う。だからこれまでほとんど泣かせてこなかった。おかげでと言うか、よく笑う元気な子に育ってくれた。が、要は単なる甘えっ子であって、これから先保育園に預けることとかを考えると、このままじゃいかーん！と危機感を募らせ始めたのである。

まあ夜間保育することはないと言えばないんだけれど、昼寝とかで寝付けずぐずってしまうと困るのは〈まー〉だし、ミルクは与えてくれないから離乳してないと困るのはやっぱり〈まー〉だし、ということで徐々に断乳を開始してはみたものの、こうまで泣かれると果たして本当に〈まー〉のためなのかとも思ってしまう。

おっぱいを飲み続けるからと言って死ぬわけでもないし、保育所に預けられるのは〈まー〉の都合ではない。この強いストレスが、大きくなってから「あのときおっぱいくれなかった・・・」と人間形成上のトラウマになってしまったりしないだろうかと別の心配が頭をよぎる。だがここで「欲しがってんねんから、あげたらえーやん」と思うのはおっぱいをあげるのは僕にとって他人事だからであって、当事者の妻に取ってはそんな軽い問題ではないことも解っているつもりである。

とにかくもうしばらく様子をみるほかはない