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#00 はじめまして、にじいろCANVASです。

わたしたちのこと

「パレードをやりたいね」。
そんな話が出たのは2019年7月に開催した「せんだいレインボーDAY」のためのミーティングをしていた時でしょうか。
仙台市と市民でつくる「にじいろ協働事業」の一環として、2018年・2019年と2回開催したこのイベントのために、年齢も職業も、ジェンダーやセクシュアリティも様々な、たくさんのボランティアが集まりました。
(「せんだいレインボーDAY」についてはコチラ
仙台市との協働事業は終了しましたが、「このメンバーでこれからも何かできたらいいな」という思いで、「にじいろCANVAS」は2020年1月、任意団体として新たなスタートを切りました。

多様な性についての活動を行うにじCANですが、セクシュアルマイノリティ当事者ではない、いわゆる”ALLY”(ストレート・アライ)の人も多いのが特徴です。
初めてボランティアに参加したときには「当事者じゃないのにいいのかな?」と尻込みしていたという人も、一緒に活動して、ジェンダーやセクシュアリティの多様性に触れるうちに、「自分も"多様な性"の一員なんだ!」と感じるようになったと口々に言います。
そして、そのことこそが、わたしたちが一番大切にするものです。

つまり、「多様な性」の問題は、LGBTQ+という「特別な人」の問題ではなく、この社会に生きるすべての人に関わる問題であるということ。そして、恋愛やセックスの場面だけではなく、生活すべてに関わる尊厳の問題、人権の問題であるということ。
このことを、みんなで学び、考え、発信し、ジェンダーやセクシュアリティに関係なく、誰もがその人らしいあり方を尊重され、「居場所がある」と感じられる社会をつくること。それを目指して、にじCANは活動しています。

パレードのこと

みやぎにじいろパレード」は、そんなわたしたちの一番大きな活動として計画していました。

パレードって何のためにやるんだろう? "プライド"って何だろう? そんなことを話し合いながら、誰もがありのままの自分を尊重されること、「ひとりじゃない」と感じられることを願い、さらに、先人が闘いながら紡いできたこれまでのレインボープライドの歴史への尊敬を込めて、こんなスローガンを作りました。

そのままの色 それぞれの色
うけとめて 虹につないで 

さて、パレードのタイトルやスローガンが決まり、日程(2020年7月11日を予定していました)が決まり、交流会の会場も押さえ、当日までのミーティングや学習会の日も決めて……と準備を進めていたところで、新型コロナウィルスの感染が世界中に拡大し、集まってミーティングを行うこともできない状況になってしまいました。県内外からたくさんの人が集まって一緒に歩いてくれることを目指していましたが、この状況下では、そのような形のイベントを安全に開催することは難しい。役員で話し合い、残念ながら、今年の「みやぎにじいろパレード」は行わないということを決めました。

これからのこと

パレードはできなくなってしまいましたが、不安や孤独を感じる人が増えているだろうこの状況下で、何らかの形で交流や発信を続けたい。そのひとつの試みとして、「note」を使った発信を始めることにしました。
3人の共同代表をはじめとした役員を中心にやってみようかと話しましたが、他のメンバーにも声をかけてみると、「書いてみたい」と意外にも多くの手が挙がりました。じゃあみんな書こうよ! ということで、リレー形式でそれぞれの思いを綴ってもらいたいと思います。

言葉にしてみて初めて、「自分ってこんなこと考えてたんだ」と気づくことってありますよね。家に籠もりがちなこの期間は、自分の中の思いとじっくり向き合って、言葉にしてみるチャンスなのかもしれません。さて、にじCANのメンバーからはどんな言葉が出てくるでしょうか。

「にじCANにはどんな人がいて、どんな思いを持って活動しているんだろう?」このリレーnoteの企画を通して、そんなことを知ってもらえたらと思います。そして、誰かの言葉がちょっとでも読んでくださった方を慰めたり勇気づけたりできたならば、最高にハッピーです。

ゆっくりとしたペースの発信になるかと思いますが、どうぞお付き合いください。こちらや各SNSにコメントや質問を寄せていただくのも大歓迎です!
また、まだ手探り状態ですが他にもオンラインでの交流企画など考えておりますので、その折にはお気軽にご参加いただけたら幸いです。

追伸:この記事のトップの写真は、昨年11月、にじCAN有志でパレードのコースを考えながら街を歩いたときのものです。あの時は、まさかこんな事態になろうとは思いもしなかったのでした……。

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