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長男と次男 2

長男は昨日帰った。
お昼前の長距離バスに乗って帰っていった。

一昨日夜帰ってきたのは早くはなかったが、親子で宴会した。
寝たのは遅くはなかったが、長男は次男の出勤に合わせて、お別れを言うためにいつもより早く起きて、一緒に朝食を食べた。
次男が出掛けたら、また布団にもぐりこんで、帰る時間まで寝た。

長男と次男は仲がいい。
長男が帰省を楽しみにしてるのは、母の料理なんかよりは次男に会うことじゃあないだろうか?

ギリギリ昭和生まれの兄弟。
親に似てるのか?モテない。
そろそろいい年なのに、二人とも彼女のケがない。
そんな話もあるかと夜は、母(私)はさりげなく席を外した。
親がいると話せないことも多いらしく、しばらく兄弟で盛り上がってた。

兄弟仲良くなるために、私が子育てでやったことがある。
それは、兄弟同じようにその子らしく可愛がること。
これは簡単なようで、意識しないとできないことだ。
親子でもやっぱり相性があって、兄弟姉妹でも可愛いに多少の差がある。
それはたぶんDNAで、自分とか父親とか家族とかの好き嫌いの似ている部分からくるものだと思われる。
そういう所、その子の個性として受け入れることが大事だと考えた。
だから兄弟同じように接するのは、違うと私は考えた。
兄弟でも性格が違うのだから、それに合った対応があるのでは?って。
もちろん、食べ物は必ず同じものを同じだけは必須だ。

家の長男は、しっかり自分の考えがあり、他社の意見に納得しなければ我が道を進む。
長男はなんでも自分で決めるタイプで、それでも迷った時は私に相談してくれるが、時々私の意見は全く無視もされたりする。
それに比べ次男は、自分の考えがあやふやで人の意見に流されてしまうタイプだ。
だから私は長男にはガンガン自分の意見をはっきり強い口調で言うが、次男には彼が思ってることをゆっくり探り出しゆるく感想を言うが、なるべく穏やかに話すようにしている。
次男に問題ができた時や迷った時はもちろん相談には乗るが、必ず長男に相談してみろ~って言う。次男は母と長男の意見を聞き、調べたりして考えるみたいだ。
兄弟仲良くは、やっぱりそれなりの配慮がいるのではと私は思う。

高速バスの便がずいぶん減ってるけど、長男は高速バスで帰っていった。
高速バスはそのうちだんだん、以前のように増えてくれるのだろうか?
バス停まで送ってく車の中、「不便だけど、やっぱりこっちは落ち着く~」と長男は言っていた。

長男は帰るとき、なぜか「行ってきます~」と言う。
大阪に暮らして5年以上になるのに。
「帰ります~」だろ??母(私)が言うが直さない。
「ありがと~ね。」とびきりの笑顔で長男は帰っていった。


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