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義母とのバトル

クリスマスに訳あって引き取った義母と毎日バトルをやっている。
言いたいこと言う義母と言い返す私と。険悪なムードは全くなく、漫才みたいにだ。
主な原因はお金のことである。

12月我が家はコロニャンにかかって全滅した。
二男が最初にかかって、ダンナは老人施設勤務で、すぐ受けたPCRは陰性だった。
が、濃厚接触者となりダンナは1週間お休みしたのだが、解除後受けたPCRが陽性となり、また1週間お休みとなった。
1月のダンナのお給料が半分になってしまった。
とりあえず暮らせてたレベルのダンナのお給料が半分となり、かなり厳しい。
コロニャンだからしょうがないと、私は超節約モードに切り替え、ケチケチ生活に突入した。
食品類も電気代も水道代も高くなってる。

なんとかケチケチモードで年越しするぞと、固く決心した頃のクリスマスに義母がやってきた。

義母は二階暮らしの義兄夫婦に干渉されることなく、やりたい放題に暮らしてたから、私の予定は狂った。

一日中大きな声でテレビが見たいといい(見てないことが多く寝ている)、寒い寒いと薄着で暖房を強くしろと言う。
そこらじゅう明かりは付けて消さないし、水道もしっかり閉めてなく、水が糸引いている。

もちろんちゃんと後で義兄がお金をくれるものだと最初は思っていたが、はたと気がついた。
必要で買った物なら、後で請求出来るが、電気代や水道代・灯油代なんか形ないものまでくれるかな?って。
今までよりずっとみんな値上りしてるし、請求が来るのはずっと先だ。
当てにしてスカくらったら大損である。

私は立場的には言えるはずなので注意すると、義母はいちいち言い訳をする。
それどころかお正月だからと、蟹は?数の子は?海老は?にぎり寿司食べたい!マグロ食べたい!とうるさい。
我が家の事情を話して、我が家は貧乏なんです!って言っても取り合って貰えない。
そうして何度も同じことを言う。
お金がない!と返答するが、ならお金出すからとは絶対言わない。
そんな会話を正月中やりあった。
それ以外も色々説得して、事細かくチェックして。

義母を引き取って大変だったのは、介護より口の方をだった気がする。
口の立つ義母は都合の悪いことは、すぐ忘れてしまうし。

それでも義母はちゃんと、ありがとうもごめんなさいも言う。
はい!とわかりました!は元気に言うけど覚えちゃあいない。
上手だなあとしみじみ思う。
そのうち私も高齢者、色々思うことが多い。
期限付きの義母の介護、後一週間である。


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