【サマポケ】紬ルートと「最後まで楽しむこと」、蒼ルートと「諦めないこと」

前回に引き続き、サマポケの残り2つの個別ルートの感想をちまちま書いていきます。依然ネタバレになるので、ご注意を。

まずは蒼ルート。
こちらは本当にキャラのコミカルさ、明るさに反して話が重い…。こんなこと常日頃感じながらみんなの前にいたのかよこの子と畏怖の念すら抱きます。しろはルートで描かれるのがこの島の表だとしたら、蒼ルートは裏です。たびたび鴎やしろはルートで見られた蝶の秘密や他のルートにも出てくるヒロインである蒼の裏側に迫りますが、安易に深入りすると本当危険だということを思い知らされました。

そして、何よりもう1人の少女の存在が蒼ルートの根幹に関わります。このルートを選ぶことで、プロローグで見られるコミカルさに隠された蒼の諦めない心や後悔がしっかり伝わります。他のルートでもそうですが、どの個別を選んでもヒロインをより好きになれる要素があるのが憎い。本当2人とも幸せになれよ…と願わんばかり。

ラストは紬ルート。このルートを最後に選んで個人的に良かったなと思うばかりです。紬ルートはなんと、全てのヒロインがちゃんと登場します。しろはルートなどでは一部選択で出たりしますが、ちゃんと出るのはおそらくこのルートのみです。(反対に他の個別に入ると、紬は一切出ません。ちょっと悲しいですね。)意外と紬としろはが仲良かったり、鴎がこのルートだけきちんとサブで出たりとどことなく恋愛に加えて友情を感じさせるルートです。
例えるなら、紬を中心とした友情の繋がり。その一番近くにいるのが、彼女の恋人ととなる主人公と紬の親友である水織静久です。
序盤からおそらく全個別ルートの中で最速の恋愛関係になる(2番目が蒼)ことから始まり、このルートでしか知ることのなかった紬にまつわる秘密、そして最高の夏休みとその先へ、最後の最後のシーンまで感動が止まらないルートになってます。まさに大団円なのではとも言えるルートです。

前回に比べネタバレは控えめにしておきましたが、以上全個別4ルートの紹介となりました。恐らくどの順番から楽しんでも面白いと思います。

しかし、これで終わりではありません。全個別4ルートをクリアすることで解放される「ALKA TALE」とそしてその先の「Pocketルート」がまだ残っています。これを読むことで「SummerPockets」という物語が完結します。そしてこれが物語の根幹にして、一番辛くも清々しくもあるルートだと感じています。物語は主人公の経験した夏のその先、そしてその前へと広がっていきます。果たして何が起こり、その中心にいるのは誰なのか。恐らく全個別4ルートをここまでプレイした人にはとあるキャラの違和感に気づくはずです。

それではまた、次の紹介で。

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