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にじプロセカ大会を楽しむためのちょっとした手引き・見どころまとめ

予選の組み合わせ、課題曲も決まりましたので知っておくとわかりやすい点をまとめておきます。

今大会のルールについて

予選/進出リーグ一回戦は4人がそれぞれ指定された課題曲4曲内から2曲ピックアップしてプレイ。スコア算出はいわゆる「チャンピオンシップルール」を採用。

「チャンピオンシップルール」(公式ルール)
譜面のノーツ判定のうち、Perfect3点/Great2点/Good1点/Bad・Miss0点で得点を算出し、その合計得点の高さを競う。Fullcomboやcombo数などでの補正はなし。

8つの予選リーグからそれぞれのグループの上位2名が勝ち上がり、その16人を4つのグループに振り分けて行われる進出リーグ一回戦は最も合計得点の高いメンバー1人が進出。


組み合わせ配信よりスクショ(出典: https://www.youtube.com/watch?v=K6a77QG1SdI

準決勝/決勝は1対1のタイマン戦で、公式大会でも採用されているBAN/PICK方式の採用。

公式大会本戦での様子。( https://www.youtube.com/watch?v=3yYixwkgtdc )

課題曲9曲のうち、その曲を選べなくする「BAN」をそれぞれ2回と自分のやりたい曲を選択する「PICK」を交互に1回、対戦者同士で行う方式。PICKされた楽曲2曲+残った曲からランダムで選ばれた曲をプレイし、その楽曲の合計スコアを競う。

AとBが当たる場合
AのBAN①→BのBAN①→BのBAN②→AのBAN②
→AのPICK→BのPICK→ランダム
となる。

このルールの見どころ

とにかくこの方式は「いかに譜面を正確に叩けるか」ということが焦点になる。この方式だとフルコンボをしても勝てない場合が存在する。少々極端な話をすれば、例えばノーツ110個の曲があるとして、

フルコンボ(内訳PERFECT:70回 GREAT:40回)
70×3+40×2=290
5ミス(PERFECT:105回 MISS:5回)
105×3+5×0=315

のため、5ミスの方が勝つ場合などがあり、いかに多くのPERFECTを出せるかの方が重視され、勝敗を大きく左右するというわけだ。公式大会では選手全体の技術の高さ故にこのルールでも平気で僅か5〜6点の差を争うことも多くあり、どの曲であっても非常に面白い戦いが発生する。
その緊張感の高さやひりつくような争いが今回の醍醐味と言っていいだろう。

また今回は各ライバーに応じての「適正レベル制度」があり、対戦はそれ以下の難易度に揃えられてのものになる。つまり主な戦場は最高難易度のMASTERではなく、その下のEXPERTやHARDになる。
これがどういうことかというと、より精度勝負になるということだ。

全員のクリアが容易になる(100%可能)分、大事になるのがいかにミスをせずにPERFECTを多く取るかが重視され、高難易度に対応する力や最低限のクリアを目指す力では無くなる、つまり初心者でも勝てる可能性は十二分にあるということだ。いかに最低限の技術でMASTERをクリアできていても低難易度帯を疎かにして精度を良くしておかないと足元を掬われることはありうる。

全員が実力者で高難易度前提の公式大会とはまた違った面白さを持ちつつも、いかに練習と勉強を積んで精度を良くしてきたかが今回の大会では効果を発揮するというのは実は公式大会と同じ側面である。

では予選の組み合わせと課題曲を照らし合わせつつ、さらに見所を紹介する。

予選概覧


参加ライバーと予選の組み合わせ。
各ライバーの右下にある数字が適正レベル(余裕を持ったクリアができるという難易度)


Aリーグ課題曲


(予選はこの中から2曲、カッコ内が予選で行う難易度レベル)
・セカイはまだ始まってすらいない(HARD16)
・Glory steady Go! (HARD18)
・「1」(HARD16)
・てらてら(HARD18)
Aのライバー:天宮こころ/タカ・ラジマン/レオス・ヴィンセント/甲斐田晴

ワンダショ書き下ろし曲2つ+レオニ書き下ろし曲2つという構成。
それぞれのグループの曲の中で、低難易度と高難易度に位置する曲が選ばれている。

注目すべきは「てらてら」。BPM190とA課題曲では飛び抜けている。
途中(サビ前)に方向指定フリック(斜め右上/斜め左上)があるため、ここではじく方向を間違えるとGREAT判定が出る。
また左右に振る長押しスライドノーツ(緑色)の間に単発ノーツ(青色)が入る構成を多用しているため、タイミングにやや注意が必要。

「Glory steady Go!」も階段状に重なっている短い単発ノーツの2連構成や中央と各サイドを交互に叩かせる単発ノーツなども多くあり、曲の最後のフリックが方向指定となっているため、詰めが甘いと精度にムラが出る可能性あり。ここら辺を苦手とするプレイヤーは注意が必要。

全曲がHARDであるため、突破には1つのGreatの差すら左右させるかなり精度を要する戦いになるであろう。上級者であろうと油断してはいけない。

Bリーグ課題曲


・ダブルラリアット(EXPERT23)
・みくみくにしてあげる【してやんよ】(EXPERT24)
・ルカルカ★ナイトフィーバー(EXPERT25)
・Tell your world (MASTER26)
Bのライバー:える/狂蘭メロコ/轟京子/先斗寧

ミクとルカの往年の名曲からそれぞれ2曲ずつ。
適正レベル高めの実力者揃いのため、ここは予選から今回の中でも難易度高めに設定されている。

やはり気になるのは今回予選で唯一見られるMASTERである「Tell your world」。
26はMASTERの中では最低難易度だが、序盤から小さいノーツが多かったり、高難易度では定番の「左右同時押し→単発→左右同時押し」の譜面や左と右の手で別々の動きをさせる譜面(片手でスライドをずっと押しつつ、もう片方で単発や短いスライドを押させる)が結構長い上に多用されているなど十分難しい構成ではある。サビ前のレーン全体を1往復する長いスライド+フリックにも注目。

「ルカルカ★ナイトフィーバー」もそれに次ぐEXPART25であり、こちらも左右別の動きの入門である「スライドの入り口と終点で単発ノーツやフリック同時押し」や間奏部分の連打を要する構成には注意が必要。

今回の中でも高めの難易度であることからある程度の対応力も要しつつ、正確性も両立させるという器用さを競う厳しい戦いになるのは必至だ。

Cリーグ課題曲


・トリコロージュ(HARD18)
・君の夜をくれ (EXPERT21)
・アイドル新鋭隊 (HARD17)
・メタモリボン(HARD16)
Cのライバー:緑仙/オ・ジユ/長尾景/レイン・パターソン

モモジャン、ニーゴの書き下ろし楽曲より2曲ずつの選曲。
比較的難易度や速度自体も落ち着いており、唯一のEXPERTである「君の夜をくれ」も長いスライドノーツの多い譜面となっており、忙しいというよりは別の意味で油断に気をつけたい。その他のHARDの譜面も合わせてスライドノーツの抜けや離すタイミングなどをしっかり確認した上で臨みたいところ。

Cグループのライバーの適正レベルが比較的近いこともあり、それぞれが完璧に仕上げてくればこちらも熾烈な戦いが予想される。

Dリーグ課題曲


・街(EXPERT23)
・Flyer!(EXPERT24)
・セカイ(EXPERT23)
・ワーワーワールド(EXPERT24)
Dのライバー:ペトラ・グリン/レヴィ・エリファ/アルバーン・ノックス/ハ・ユン

ビビバス書き下ろし、そして書き下ろし全体曲から2曲の選曲。
どれもEXPERT中難易度帯という感じになっているため、ライバーごとの選曲が気になる課題曲群となっている。
「街」は一部の方向指定フリックが気になるが、比較的取り組みやすく、「Flyer!」は単発とスライドを持ち替えるような譜面やサビ部分での階段状になった単発ノーツ連打などが鬼門。

「ワーワーワールド」は前半部分の短いスライドノーツが連続出てくる場面などでの急速に調子が変わるタイミングが気になるところで、「セカイ」はどちらかというとサビ前やサビ後半が単発ノーツを左右に振る譜面になっているのが個人的な難易度高めなところ。


Eリーグ課題曲


・ロキ(HARD17)
・アスノヨゾラ哨戒班(HARD17)
・いーあるふぁんくらぶ(HARD17)
・リモコン(HARD17)
Eのライバー:小野町春香/安土桃/シスター・クレア/リュ・ハリ

バラエティさに富んだボーカロイド楽曲より選曲。
どれもHARD17のため、とにかく精度勝負になることは間違いはない。
比較的リズムがとりやすい曲ばかりだが、「アスノヨゾラ哨戒班」の緩急あるスライドと単発ノーツの繰り返しが少しこの曲たちの中ではタイミングがとりづらい印象。

Fリーグ課題曲


帝国少女(EXPERT24)
幽霊東京(EXPERT24)
メルティランドナイトメア(EXPERT24)
トリノコシティ(EXPERT23)
Fのライバー:虎姫コトカ/フレン・E・ルスタリオ/魔界ノりりむ/セラフ・ダズル・ガーデン

夜や孤独を想起させる名曲の選出。
ここもEXPERT中難易度帯にあたる23~24となっている。
「幽霊東京」は「スライドを片手に押しつつ、もう片方で単発」の組み合わせや「スライド終点にフリック+単発」などの形式が多用されつつも一部では連打を要する部分もあり、総合的な技術力が求められる。

「メルティランドナイトメア」は前半の細かい連打ゾーンに加え、中盤以降は独特なスライドの配置や操作が多くあり、苦手な方はとことん判定に影響が出る可能性が高い。

「帝国少女」の全体的に間隔の短いノーツ処理は忙しなさを感じさせ、ついでにラスサビ後に一旦無音になる地帯があるため、集中を切らさないような工夫が必要な構成になっている

Gリーグ課題曲


メリュー(EXPERT22)
シャルル(EXPERT23)
夜に駆ける(HARD18)
群青讃歌(HARD17)
Gのライバー:ガオン/雪城眞尋/ドーラ

実はセカイver.全てにニーゴメンバーのボーカルが入っているこの4曲からの選曲。
EXPERTの「メリュー」は細かいノーツ配置、「シャルル」は片手で押すスライドの間隔が狭い地帯などが注意点。適正レベルの関係で選ばれているHARDが比較的平易な分、ライバーがどのような選曲でいくのか、自信ありげにEXPERT狙いか、安全策を取りHARDの精度勝負に持ち込むか、気になるところである。

Hリーグ課題曲


コスモスパイス(HARD17)
サラマンダー(HARD18)
青色絵具(EXPERT24)
徳川カップヌードル禁止令(HARD19)
Hのライバー:卯月コウ/星川サラ/ルイス・キャミー

カップヌードルとのタイアップで生まれた楽曲より4曲。
適正レベルの関係上、「青色絵具」のEXPERT24に目が行きがちだが、「徳川カップヌードル禁止令」もHARD19と高めであり、油断は禁物。

「青色絵具」は2分34秒と長めな曲時間もそうだが、ゆったりとしたスライドの部分と両手で連続して叩く単発の部分といったゾーンの繰り返しが曲全体としての印象として高い。集中力を切らさないのが重要だ。

「徳川カップヌードル禁止令」は一部の方向指定フリック、縮れた麺のような斜めに動くスライドが特徴。階段状配置の単発ノーツもある。

展望


今回は最新の大会での最低難易度がマスター30のため、どうしても聴ける曲が偏る公式大会とは少し違い、多種多様な曲を内包するというプロセカの違った一面も見られ、また違った満足感が得られるであろう。準決勝以降もそれらを重視した課題曲選曲になる可能性が高い。

最後に進出リーグの課題曲を載せておきます。(準決勝以降は非公開)


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