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繊細世界

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この性質をもつ人々について学んだことの多くは、Elaine N. Aronの著書、「鈍感な世界に生きる 敏感な人たち」からです。 ■高感度の人々(HSP)は1990年代に開発さ…
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2021年6月の記事一覧

幸せバリごはん

バリに行くと、3日に1度はかならず食べる料理、ナシ・チャンプルー。 ナシ・チャンプルーが味わえるのは、ホテル、レストラン、ワルン(バリの食堂)といろいろで、その味わいは値段とともに各種さまざまです。 ナシ・チャンプルーの "ナシ"はご飯、"チャンプルー"は混ぜるという意味。インドネシアの白いごはんの上に、野菜や肉料理、揚げ豆腐など、いろんなおかずを盛り合わせた、バリの幕の内ごはんのような感じです。 お気に入りのナシ・チャンプルーは、バリ人の食通イワンさんに教えていただい

ホイアン|無音を楽しむ喫茶店。

入り口を入ると、店員さん誰もが無言の笑顔で迎えてくれます。 少し暗めの店内にBGMはありません。席に座ると、テーブルの上に置かれた文具類とブロックが目に留まります。これらはどうやら店員さんとやりとりするために使う、ツールのようです。 筆談やジェスチャーで注文をすると、いままで誰かと必要のないことまで、話しすぎていたことに気づきます。 どこへ行っても、音に追いかけられる現代。 言いたいことを声にして伝えなくても、自然音に心を預けて、それを味わってみるのもいいものです。

感謝の水

海外にいるとき、帰国したとき。 日本は改めて「豊かな国」だなぁ。と感じます。 貧しいとはどういうことで、豊さとはいったい何なのでしょうか? 今回は。お金の保有量だけから感じることではなく、 生まれつき安全で衛生的で、豊かな国で暮らしてきた私が、旅先で感じた ″ 貧しいということ、豊かであること″ について振り返ってみたいと思います。 先進国で生まれ育ったっ私が豊かなこと、貧しいこと、それぞれに分けたのは、「水の存在」。 水道の蛇口から透明な水が勢いよく出るのを見ると、

バリ島|自然が奏でる村

モンキーフォレスト脇の小道を通り抜けた先は、のんびりとした風情が漂う「ニュー・クニン村」。 村の中心部には大きな広場があり、聖樹プリンギンと呼ばれる巨大バンヤンツリーがそびえ立っています。 広場の木陰では何をする訳でもなく、座り込んでいる村人たちの集う古くからの社交場。 ウブドは旅行者に大変便利な滞在エリアとなった反面、ウブドならではの魅力を年々感じにくくなっている部分もあるかもしれません。 しかし、ここで暮らす人たちと接したり、文化を学ぼうとすればいくらでも感じるこ

バリ島|サルが暮らす神秘の森

猿たちが旅行者を歓迎する森のパワースポット。 緑の茂る大きな木々は、肌を焦がすような日中の日差しも和らげてくれます。ここでたくさんの猿たちが暮らしているため、モンキーフォレストと呼ばれる鬱蒼とした自然保護区は、森林浴が楽しめる絶好の散歩スポットです。 木々の呼吸が聞こえてきそうな深い森の中へ入ると、森のあちこちでは猿たちが気ままに振る舞い、訪れる人々を楽しませています。 この地域に暮らす村人たちは、森の精霊の住む場所として敬い、寺院や火葬前の死体を仮埋葬する墓地も置かれ

バリ島|精霊のとおり道

神々の宿る島には不思議な霊や妖怪なども存在しています。 元々バリ・リヒンドゥー教には古来からの精霊信仰が融合しており、精霊は敬われています。精霊は渓谷や窪地のほか、道のが交わる所にも住むとされ、そんな場所に車で通り過ぎる時は軽くクラクションを鳴らすか「失礼します」と心でつぶやく人も多いようです。 神々や精霊へのお供えものは、チャナンと呼ばれて、祭壇に置かれますが、地界では、悪い神さまが人間を病気や災いで苦しめると言われています。チャルと呼ばれるものは地面に供えられます。

神さまと調和するバリ

ヒーリングアイランド 神々の島と呼ばれるインドネシアバリ島では、独自のバリ・ヒンドゥー教の信仰者が、人口の9割近くを占めていて、ほかの東南アジア諸国にない、独特の雰囲気があります。 人々の生活には、バリ・ヒンドゥー教がふかく根付いており、長期のバリ島滞在者はもちろん、短期でバリ島を訪れる旅行者でさえも、その存在を意識せずにバリを歩くことはできません。 たとえば、街中では女性たちがいたるところでお供えをしていたり、寺院などでは祭礼を目にする機会も少なくありません。 **