【音楽レビュー】Champale ‐ Simple Days(2001)


Pitch-A-Tent Records

ニューヨークの3人組(8人組という説もあり)による唯一のフルアルバム。検索してもあまり情報が出てこないのですが、英語のレヴューとかにはウェストコーストロックやバーズが引き合いに出されてます。インディロックやチェンバーポップにカテゴライズされており、トランペットやストリングス、キーボードのアレンジなど確かにそれっぽいです。全体的にはダウナーな雰囲気が漂いつつもポップといった感じでしょうか。とりあえずみんな聴いてくれ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

以上は7年前に大学生が書いた紹介文。


今になって自分が書いた文章を読んでみるといまいちピンとこないのですが、Champaleはアメリカインディのキャッチーさをストレートに突き詰めたバンドだと思います。例えるならGalaxie500、SparklehouseやMercury Rev辺りの系譜でしょうか。メンバーでおそらく中心人物のMark Rozzoは、のちに結成したMaplewoodでもBig Starを思わせるようなPower popを聴かせてくれています。
それにしてもインディとはいえLunaやNada Surfのメンバーも参加しているのにこの知名度の無さはなんなんでしょうか。レーベルが聞いたことのない名前のところだからでしょうか。もしくはアルバムの2曲目が「Motel California」というふざけた名前だからでしょうか。この時代にサブスクはおろかYouTubeですら1曲(前述の「Motel California」)しか聴けません。Pitchforkも山下達郎に7.4とか付けるならもっとこういう音楽を取り上げてくれ。
そんなこんなで忘れ去られたというより最早存在すら知られていないバンドですが、この宝物のようなアルバムがいつか評価されると信じています。
その想いは7年前と変わらず「とりあえずみんな聴いてくれ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~」