フランスの人。
生きているだけで色々なことがあるのです。
生きてるだけで丸儲けなことがあります。
そしてそうではないことも。
娘に頭を撫でられたのです。
嬉しいとか悲しいとかではなく、それは不思議な感覚なのです。
損か得かと言われたら、それはお得だったのかなと思うのです。
頭を撫でられながら、
「これはこれからどうするの?」
なんて言われたり。
頭髪が薄くなってきていることだなと思いました。
はっきり言わないところは、きっと娘の優しさなのです。
どちらでも良いのです。
髪の毛があってもなくても構わないのです。
それよりも、そんなことを心配してくれる娘の心が嬉しいのです。
そんなやり取りを見ていた小学生の息子が
「お姉ちゃん、ちょっといい?今度パパのことをハゲと言ったら、僕が許さないからね。」
そんなこと言ったのです。
それは息子の優しさだと思いました。
僕のことで怒ってくれた、彼の優しさだと思ったのです。
それでその後は、
「ハゲとは言わなかった。」
「あ、今ハゲって言った。」
「だって、だいぶヤバいじゃん。」
「ハゲとか言ったらパパが可哀想だろ。」
という流れ。
娘と息子の優しさで、僕の心は何故か傷だらけなのです。
優しさというものは、時として容易に人を傷つけます。
若いころ会社の先輩に、
「ぶくおさんの優しさは、私を傷つけます。」
と言われたことを思い出しました。
因果応報とはこのことか。
(たぶん違う。)
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