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保育士の私が、子どもたちに教えてもらったこと…ここは安心できる遊ぶ場所と半月かけてわかったよ

*名前は仮名です。

ユウジ君は年少の男の子。今年から入園しました。毎日体を精一杯使って泣きながら、帰りたいと主張しているようでした。シャボン玉やセラピーボールでふっと帰りたい気持ちを忘れるようですが、すぐに思い出し、また泣いて全身で表現します。
担任は3対1の配置。ユウジ君と関わる他に、他の子供にも目や手を配らなければならないので園長先生も一緒に見ていました。

そういう日々が過ぎて行くうちに、ふと気づくとユウジ君の表情に穏やかな様子が見られたように感じました。まだまだ思いを通したくて大暴れすることがありますが、確実に穏やかな時間は確実に訪れていて、わずかではあるけれど『安心の時間』の芽生えを感じました。およそ半月の時間がかかりましたが、そうやって子どもは自分のペースで新しい場所を自分の安心の空間に切り替えて行くのだと思いました。

今はまだ、午前中の外遊びの時間以降は慣れていないため、給食もなかなか食べられない状況です。もしユウジ君の準備ができたら給食も食べられるかもしれないです。焦らずにまた覚悟が保育士には必要と考えます。

ユウジ君の入園したばかりの頃の姿を《あんなこともあったな》と振り返る日がくるように思います。

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