<星読み>2019年3月21日天秤座満月~混沌の中、大事なものだけが残る~
2019年3月21日 10:42に天秤座で満月が起こります。今回の満月は、春分の直後に起こる珍しい配置。
春分と満月が同時に起こる頻度はどれぐらいか、また日本はその前後でどんな節目を迎えているのか。占星術家でデザイナーのNaoさんのブログがとても興味深かったので、是非読んでみていただければと思います。
ここ数十年のスパンで見ると、春分と満月が同じ日に重なるのは大体20年に1度とのことだそうで、かなり珍しいですね。
また、今回の満月チャートは配置自体も大変興味深い。まず、
◆春分(牡羊座の1度に太陽が移動)直後→新しい始まり
◆満月→完了、手放し、終わらせるとき
◆水星逆行→過去のリフレイン、見直し
と、「始まり」と「終わり」が交わり、さらに時間軸も過去と現在が交錯するような配置なんですよね。
ちょっと、今回のチャートは面白すぎるので「おお…」と思ったポイントを列記させてもらっていいですか。あとで天体云々の話を踏まえ今回のチャートから読み取れるメッセージを書きます。
======ここから配置の萌えポイントの列記が始まる======
◆逆行している水星は海王星と、山羊座の冥王星・土星はドラゴンテイルと、そして牡羊座に入ったばかりの太陽は、小惑星カイロンと重なっている。
→思考の枠や時間軸を融解させ(逆行水星海王星合)、根深いパターンをあぶり出し(冥王星土星ドラゴンテイル合)、心の傷が浮き上がる(太陽カイロン合)ような配置
◆水瓶座の金星と牡牛座の火星はきっちりスクエア(90度)。女性性と男性性の象徴が同じ角度、しかもそれぞれのサインの特徴が極まる度数で拮抗している
◆射手座木星と蟹座ドラゴンヘッドも金星、火星と同じ度数。なので木星とドラゴンヘッドのミッドポイントに金星、火星が接触
◆というか火星、金星、木星、冥王星、ドラゴンヘッドが大体みんな同じ角度なので、この辺りの天体がアスペクトを形成しまくる+それぞれのミッドポイントに接触しまくる。特に金星、火星はほぼ同じミッドポイントへ接触する
◆そんな中牡牛座に移動したばかりの天王星はノーアスペクト
======配置の萌えポイントの列記おわり======
見どころいっぱい、ていうか見どころしかない今回の満月チャートですね!興奮。で、ここからどんなことが読み取れるのか。
一言で言うと、「混沌の中、大事なものだけが残る」ような作用がありそうかなと思いました。以下が、満月のチャートを読んで感じたメッセージ。
ー終わりと始まり、過去と現在が混じり合い、順番に並んでいた時間がばらばらに散らばった中に、思考の枠も融解して、しまっていた感情や感覚が出てくる。
今までの人生を生きる中でできた心の傷。そして家系的に、あるいは過去生で、はたまた人類全体で、何度も何度も繰り返してしまうパターンまで浮き上がってくるような感じもある。
ちょうど、細かく引出しの分かれた戸棚が無重力空間でひっくり返ったみたいに、きれいに仕分けされていた感情や概念が一斉に出てきてしまうような感じ。
混沌としたエネルギーと連動して、感情の揺らぎも大きくなる可能性大。でも、抑えつけずにここはあえて混沌に身を任せた方がよさそう(抑えつける=無重力空間に戸棚から瞬時に吐きだされようとする無数の物体を手で押さえつけるようなものだから)。
せっかく戸棚から中身が全部出てきてしまうのだから、要る、要らないを仕分けずに元に戻す手はない。この際もう今後の人生に要らないものは処分してしまいましょう。
とりあえず、この時期出てきてしまった感情、概念は、どんなものでも「そうなんですね」と少し距離をとって眺めてみよう。その中で怒り、悲しみが改めて湧いてきたら、思いきり怒り、悲しんでみよう。そうすることで、もう心の戸棚に戻す必要のない感情や概念は消えていく。
また、あなたの中のいろんな概念のフィルターが消えていくときでもある。一番大きいのが「男性」「女性」という性別によるイメージかも。
ざっくりと目の前の人をパターン認識するのに非常に便利だった「男性」「女性」という性別フィルターが急速に陳腐化していきそう。
本来、人は「男性性」と「女性性」のどちらも持っていること、その配分や表れ方は、本当に千差万別であることが妙にストンと腑に落ちていく。
「男性だから」「女性だから」こういう性質なんじゃなくて、「その人だから」そうなんだ。と、今まで人を判断するのに使っていた属性フィルターがあなたの中でいきなりあまり意味をなさなくなり、ただ目の前にいる人の持つ固有の個性が立ち上がってくるのを感じられるタイミング。
目の前の人の個性を認識して受け入れるには、結構な観察力が必要。概念フィルターを使っていたら楽だったけど、1人1人人間は違うんだということを知ってしまうと、人と接するたびに観察力を働かせて個性を認識せざるをえない。
人への観察力を働かせるには、自分の個性を受け入れ、自らに備わった感覚アンテナを鈍らせずに働かせることが必要になる。
というわけで、自分の身体感覚、感情がますます大事になってくる時期。「好き」「嫌い」の感覚を自ら裁かずに受け入れ、「嫌」「嫌い」と思ったものからはなるべく速やかに離れよう(人は、嫌いなものの近くにい続けることにストレスを感じる。そして、嫌だと感じるものから離れないと、どうにかストレス状態を生き延びようと感覚を鈍らせてしまう健気な生き物なので)。
この春分・満月のタイミングでは、構造のゆがみによって生み出されてきた、社会全体で解決していくべき課題もクローズアップされそう。
問題が顕在化してショックを受けるかもしれないけど、寄ってたかって解決ができるタイミングだからこそ浮きぼりになってきたとも考えられる。社会を構成する当事者として、できることから少しずつやってみよう。続けていこう。
というようなメッセージを受けとりました。
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