同い年カメラを探す
私1979年生まれのおじさんなんですけど、PENTAX MV-1が同年同月(9月)に生まれた同い年のカメラなんですよ。
ちょっとフィルムが高くなりすぎて最近使えてないんですが、まあ月まで同じ縁もあって気に入ってるカメラです。
機能的にはMEとかとあんまりかわらんので実用もできますし、持病で壊れたりもしにくいし。(初代MEとMV-1は大丈夫だけど、ME Super以降の系列モデルには弱点があって壊れやすいそうで)
じゃあ他社の79年生まれカメラを集めてみるか……となると。
各社にどの製品があるか、を軽く調べてみましょう。
各社1979年製品
ニコン
ニコンは1979年当時、コンパクトカメラはやってませんでした。一眼レフだけ。
一眼レフは端境期というか、製品が少ない年。71年にF2が出て、80年にF3が出るもんだから、新機種開発の大詰めみたいな時期ですね。
ずばり1979年発売なのは、ニコンF2チタンだけ。限定モデルなので恐ろしい値段で、ちょっと懐かしみで集めてみよう、といって買えるもんじゃないですね。
まあニコンF3が1980年3月発売なので、ここまで同学年ということにして含めてもいいかも。ちょっと遊びで買うには高いけど。
で、同学年を含めるならリトル・ニコンことニコンEMが入りますね。これ海外で先に出て国内では80年3月でした。これがいいな。
レンズまで1979年発売に合わせると、この世代はAiニッコールのやつ。穴の空いた爪があるやつらしい。
ただこれが、Aiニッコール15mmF3.5、20mmF3.5、ED400mmF5.6(IF)、ED800mmF8(IF)、ED1200mmF11(IF)、Aiズームニッコール25-50mmF4、Aiマイクロニッコール200mmF4(IF)、Aiフィッシュアイニッコール16mmF2.8と、高そうで手に入れづらそうで使いづらそうなレンズばっかりだぞ……。
同学年を含めれば、まあEMと同時に出たらしいニコンレンズSeries E 35mmF2.5、100mmF2.8が入るようです。
キットレンズはAiニッコール50mmF1.8Sらしくて、当然EMと同時発売になってる。同型番の別物もあるけど、爪がなくて(ただし爪付きに交換もできたからそうなってるのもあるかも)、最短が0.45mのものがEMの。
キヤノン
キヤノンもまた、1979年はフラッグシップF-1を更新する直前、エントリーモデルも76年のAE-1が成功して落ち着いていた頃。
それで、AV-1なんてややこしい機種が1979年発売でした。まだ自動露出が絞り優先か速度優先かどっちか選んでた時代で、キヤノンは速度優先でやってたんだけど、海外販社に求められて作った絞り優先モデルだそうです。
レンズの方は、1979年がニューFDレンズ(スピゴットマウントの固定がワンタッチになったやつ)に切り替えられた年で、大量にありますね。
AV-1のキットレンズはニューFD 50mmF2だったそうです。うぃきぺだと80年7月発売になってますが、多分単体発売がそのときかな。
それから、AF35Mオートボーイが1979年発売。赤外線アクティブAFを初めて実用化したやつ。生きてるのがあれば手軽だけど、あるかなあ。
ミノルタ
ミノルタは、1977年に世界初の絞り・速度の両優先AEを実現した一眼レフたるミノルタXDを発売してました。
その廉価版として出たミノルタXG-Eがあって、改良されたXG-Sが1979年に発売されてました。
交換レンズはうぃきぺには発売年まで書いてなくて詳細不明。XDで両優先AE対応にしたときにMDシリーズレンズが出て、一部は79年発売だっただろうけどどれかまでは不明な感じ。
80年代に入ってニューMDにモデルチェンジ。
コンパクトでは、ハイマチックAFが1979年9月と月まで同じ。
オリンパス
オリンパスは、72年に発売したOM-1、75年のOM-2とが79年にマイナーチェンジされたOM-1N、OM-2Nが1979年に出てます。
そして、PENTAX ME(76年)のヒットを受けて、廉価・小型軽量・自動露出のみというエントリー機OM-10が出ていて、ずいぶん充実した年。今でもけっこうオリンパス好きなのは生まれ年の縁だろうか。
レンズの発売年はよくわからず。
コンパクトカメラにも名機XAがあるので、充実してるなあ。
ライカ
あっても買えないが、Rシリーズ一眼レフは1979年発売はなし。
ライカM4-2のゴールドモデルが1979年。買えてたまるか。
エルンスト・ライツIII世が私が生まれる3週間前に亡くなっていたりして、会社も経営難と混乱の中にあったそう。
ヤシカ
今はリバイバルフィルムカメラにつけられるブランドになっちゃったヤシカも、当時はコンタックスを作ってる会社でした。
ヤシカブランドの一眼レフだと、FX-3、FX-Dクオーツが1979年発売。
CONTAXでは、CONTAX 139クオーツが79年。シャッター速度をクォーツタイマーで制御する変わった機構を持つ。FX-Dはこれの廉価版で、絞りのファインダー内表示とかプレビューとかが削られてると。
レンズは発売年までわからないけど、この世代はヤシノンじゃなくてヤシカレンズ銘らしい。
CONTAX銘だとPlanar 50mmF1.7 AEが79年。買えるような値段なのかな。
コンパクトカメラだとヤシカフラッシャー。MF-1という名前で海外で売られてたけど、今売ってるヤシカMF-1とは別物。
リコー
リコーは自社で過去の全製品を紹介している。
77年にKマウント陣営に加わって、XRシリーズを展開。50mmF2つきで39800円で「サンキュッパ」という言葉を流行らせたXR500は、私が初めて自分で買った一眼レフカメラだったな。
79年には、XR-1s(マニュアル専用)・XR-2s(絞り優先AE対応)の2機種をリリース。sのつかない先代があって、ワインダーをつけられるようにした改良。
コンパクトカメラは、オートハーフEF2がある。ポップアップフラッシュがついた。
それからAD-1というコンパクトカメラも出た。金属からプラボディに切り替えて、35mmF2.8のゾーンフォーカスでプログラムオートの、当時的にはスタンダードなカメラ。
富士フイルム
フィルムを作っていた当人というのもあってか、110フィルムカメラを積極的にやっている。
1979年だとポケットフジカフラッシュAW。ストロボ内蔵・電動巻き上げで固定露出の固定焦点という押すだけカメラ。
それからポケットフジカフラッシュズームもある……ズーム? この時代に110で?
それから一眼レフではフジカST-F。レンズ交換を諦めて40mmF2.8固定式にした、世界初のフラッシュ内蔵一眼レフ。見た目コンパクトカメラっぽいけど。
レンズ交換式だと、同学年の80年3月にフジカAX-1・AX-5が展開されている。でも5年で終わった不人気システムだから、AXマウントのEBC X FUJINONレンズは入手難しそうだ。
コニカ
一眼レフはFS-1が出ている。世界初のワインダー内蔵一眼レフ。
60年代から自動露出を盛り込む前提で開発されていて、レンズはARマウントといわれてるやつ(コニカマウントIIという名称らしく、自動露出に対応しないからARのつかないレンズもある)。
コンパクトのC35シリーズは、なんか79年がすぽっと抜けてる。一台持つのにいいきっかけかと思ったんだけど……
コシナ
OEM屋さんのイメージだけど自社ブランドもある。
1979年にKマウント一眼レフの展開を初めて、一号機のCT-1が出ている。
そして自社のCTシリーズ向けCOSINONレンズも、同時にいくつか展開されていたかと思う。
チノン
チノンはうぃきぺにまとまってるような便利なものがなかった。Camera-wikiでは、1979年発売らしいカメラは見つけられず。CE-3メモトロンが78年、CE-4は80年みたい。
ローライ
ローライも81年倒産でギリギリの時期だけど、1979年はローライマット35Fという、なんか高級感はなさそうなカメラが出ているらしい。
それからローライ35Sのシルバー仕上げモデルも出たらしい。カメラのナニワに入荷したことがあったようで、見たら貼り革までシルバー。買えてたまるかーい。
なかったメーカー
ペトリカメラは、77年に倒産していた。一応労組が会社を存続させて1980年にMF10というカメラを出したものの、まあその次代にスクリューマウントで絞り込み測光のカメラ出されても売れるはずもなく。
現物の姿を見れるサイトがあったけど……これさすがにダサくない……? 趣旨とずれるけどちょっと欲しいな……。
トプコンもカメラ事業は末期で、79年の製品はなかった。81年くらいには会社がカメラ事業撤退。
ミランダも76年に倒産していて、その後ブランドだけOEM製品につけられたりしてたみたいだけど、それは80年代になってから、とのこと。
GOKOに関してはうぃきぺに情報がない(製品の一覧、というページもない)んだけど、カメラ参入が80年代らしいので今回は関係ないか。Camera-wikiにも82年からとしか情報ないな。
Panasonicもフィルムの頃からカメラやってたけど、見た感じは79年の製品があるかは微妙な感じ。多分80年代入ってからじゃないかな。
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