アストラゼネカ製ワクチン(バキスゼブリア筋注)1回目接種レポート

 このnoteはカメラの話を書くことにしてたんですが、カメラ以外のことを書いてるはてなブログを誰も見てないという現実がありまして、公益性を鑑みて、多少なりともひと目につくであろうと思われるこっちに書きますね。

 大まかにまとめると、私の副反応は、軽い風邪程度の症状が翌日に発生した程度で、二日後にはほぼ収まりました。
 人によってある程度の軽重はあると思いますが、COVID-19に罹患・発症した場合のことを思えば遥かに軽く済むでしょう。
 やはり翌日一日か、できれば二日は仕事を休みにしておくのがよさそうに思います。
 私は41歳で、現時点ではアストラゼネカは原則40歳以上の接種となってるので、接種者の中では若い方です。それでも副反応はその程度。

 アストラゼネカは1回目と2回目の間隔が8週間と長いため、ワクチンが有効になるまでが1ヶ月ほど遅れます。私も第二回接種は10月23日、ちゃんと効いてくるのが11月半ばになりそうです。
 早く効いてくれないと困る場合は、ファイザー・モデルナのほうがいいですね。


 血栓症のリスクがあるとされていますが、データから見てリスクはかなり低いようです。10~25万人に一人ということで(厚生労働省)、また若い女性に頻度が高いとのことです(厚生労働省同記事)。現在原則40歳以上接種ですし、COVID-19感染・重症化に比べると遥かに小さいリスクだと判断しました。
 また、アストラゼネカ製ワクチン第一回接種後の血栓症が1000万人中66人、新型コロナウィルス陽性者では1000万人あたり1万2614人との研究が出ています(Bloomberg)。


接種について

 大阪市から来ていた接種券は、ファイザーおよびモデルナの説明書しか入っていませんでしたが、アストラゼネカの接種でも同様に接種券は使えます。説明書は接種会場でもらいました。
 予診票も同じなので、当日朝に記入して持っていくといいでしょう。書き忘れても会場で記入できます。

 私は大阪市の集団接種を利用したんですが、予約は一度見たけど満員、しかしもう一度見てみると偶然キャンセルが出たらしい空きがあったので予約できた、という形です。
 アストラゼネカは不人気な傾向はあると思いますが、その分多少予約は取りやすいかと思います。ファイザーやモデルナは全く予約取れなかった。

 接種会場は非常にシステマチックで、接種券や予診票など必要書類を渡し、次々と流れで処理していって、最後に問診、その場で接種と非常にスムーズでした。
 接種後に15分は待機して様子見をしましたが、私の前後の方で急性の副反応が出た方は見当たりませんでした。


副反応について

 接種当日。
 接種は13時過ぎでした。

 接種してまず、針を刺したあたりに何かあるかなと見てみたんですが、外見的には全く変化なし。
 体調も、接種直後の急性の不調はなかったので、そのまま大阪城ホールから天満橋まで歩いて、地下鉄で帰宅しました。
 一応、夕食は弁当を買ってきてそれで済ましました。

 当日午後9時ごろ、やや熱っぽい、体が火照るような感じがあったんですが、熱を計っても36.7℃。体温が低い方ではないので、平熱です。
 10時ごろにもう一度計っても36.7℃。
 ワクチンの説明書によると、発熱が副反応としてあると書いてたんですが、これがそうなのかな。感じだけだぞ、と。
 針を刺した腕には、見た目変わらず、痛みも何もありません。

 0時頃就寝。

 接種翌日、午前4時に目が覚めました。
 強めの頭痛と倦怠感があり、体温37.7℃。スポーツドリンク飲んで寝直し。

 9時に目が覚め、頭痛は続くものの倦怠感はやや軽減。体温も37.2℃。
 またスポーツドリンクを飲み、デスクトップPCでソシャゲのログインボーナスを拾って(この程度はできる体調です)、額に冷えピタを貼ってまた寝ました。

 12時にまた目が覚め、体温37.1℃。頭痛も倦怠感も軽減しています。
 代わりに、接種した左腕に軽い痛みあり。押したら軽い痛みがある程度で、動かしても痛みはなく、特に支障なし。
 カップ焼きそば食べたんですが、なんか妙に油っぽい塩ダレでやや胸焼け。私はわりと胃腸強いんで普段何食べても負けないんですけど、今回はやや弱ってたか。
 冷えピタ取り替えてまた就寝。

 午後6時に起きました。
 相変わらず軽い倦怠感が続いてます。頭痛はかなり軽減。
 カップラーメンひとつ食べて、体温を計ると37.1℃。
 腰などに関節痛みたいな感じがあったんですが、風邪っぽい症状でそうなったのか、単に寝過ぎで体が固まってるのかはいまいち不明。

 腹減ってしまったので11時頃お茶漬け一杯(レンチンご飯をひとつにお茶漬け海苔)。
 0時頃に寝ようとしましたが、一日ほとんど寝るだけで過ごしてたので眠気が来ない。4時頃まで起きてぼんやりしてました。
 夜になると若干体調が悪くなるのか、また少し倦怠感。体温も4時時点で37.1℃でした。それから、妙に体がほてる感じがあったりして、こめかみやうなじあたりで汗が流れ落ちたりしてました。冷えピタ貼ると落ち着いたんですが。
 4時過ぎ、おそらく5時前には再度入眠したと思います。

 接種二日後。
 9時半に目が覚めて、風邪っぽい倦怠感や頭痛がすっきりしたと感じました。体温を計ると36.6℃。これなら回復と言っていいでしょう。
 しかし、今までほとんどなかった腕の痛みが今頃出てきて、押さえたときの痛みがやや強まって、肘を頭より上に上げると痛い、という具合です。
 まあ概ね、回復したといっていいでしょう。


 私の場合は、ではありますが、翌日一日、軽い風邪程度の症状で寝続けた程度の副反応でした。この程度のリスクなら、コロナウィルス感染と重症化のリスクを大幅に低減できる利益の方がはるかに大きい。
 アストラゼネカは1回目の副反応のほうが強い傾向があるとされており、2回目はこれより軽くなると期待できます。


用意しておいたもの

 摂取前に用意しておいたのが、以下のようなものでした。

 何より役立ったのはスポーツドリンクでした。
 これは一日2L飲む前提で数日分くらいあったほうがいいかもですね。夜中に発熱で目が覚めたりしたら、とりあえずスポーツドリンク。

 解熱鎮痛剤は、ドラッグストアで「ワクチンの副反応に備えて」と聞くと、処方薬でなければイブA錠EXが手軽だとのことで、それにしました。
 結局飲まなかったんですが、頭痛があったタイミングで飲んでもよかったかなあ。

 それから冷えピタ。まあ高熱は出なかったので、気持ち的なものでしたが、まあ気持ちよかったので良し。

 入浴が苦しくなると思うので、使い捨てのボディタオルも用意しておくといいと思います。たまに拭くだけでかなりすっきりします。

 あと簡単に食べられるものですね。料理するの面倒になる。
 カップ麺類を3つ一日分として用意、レンチンご飯とレトルトカレー、お茶漬け海苔なども用意してました。(カレーはくどいと思うのであんまり良くない。当然カップ麺も激辛とか濃厚豚骨とかは避けたほうが)
 結局自炊できないほど苦しくはならなかったんですが、まあ、楽に済ませられたのは確かです。野菜不足とかは後日補いましょう。


なぜこんなことをわざわざ書いたか

 ワクチン射ったけど副反応は大したことなかった、というだけの話なんで、ニュースバリュー的なものはあんまりないとは思います。アストラゼネカは現時点で珍しい、って程度のことで。

 ただその、実家に住んでる両親・兄弟が揃ってワクチン射たないと言い出していまして。重病の手術をした家族もあるので、それは仕方ないとは思うんですが、そうでない、むしろ感染時の重症化リスクが高そうな家族まで言ってる。
 郊外の実家に比べると、私が住んでる大阪市内は明らかに感染リスクが高い。実家でみんなワクチン射たないと言ってる限り、私は実家に帰れないんです。
 自分が実家にウィルスを持ち込んでしまった場合、家族の命が危険に晒されます。せめてワクチン射ってれば、命に関わる重症化リスクは大きく減るのに。

 同じように離れて暮らす家族がある方がワクチンを拒否する場合、その遠くの家族から「二度と会えない」と判断されてもおかしくないと思ってください。あるいは、遠くの家族が気にせず帰ってきてウィルス持ち込んで全滅するリスクが高まる、と。


 まあ、都心部と郊外で、ウィルスに対する危機感が違うとは思います。

 私の住む大阪市内では、人間関係広くない私でも、知り合いの知り合いなら感染して亡くなった人もいます。
 近所の総合病院は、去年のうちからもう「発熱患者の診察は本日締切りました」と張り紙が午後には出てる状態で、医療崩壊の気配は早くから見えていました。
 多分実家の方だと、そういう感じにはまだなってないでしょう。

 まだ事態が大変なことになってるのを目の前で見えてないとなると、都心部の様子を「騒ぎすぎ」みたいに思えるでしょうし、コロナは大したことなくてワクチンは危険という悪質な情報を疑いにくいでしょう。
 うちの家族の場合、「薬は毒、手かざしで自然治癒力を強めて治す」と言いはる新興宗教やってるとか、ネットに悪い形でハマって10年以上前から何度もろくでもないデマに釣られてるとか、そういう感じなんで、まあ、ワクチン忌避に走るような情報を吹き込まれたり、自分でかき集めたりしてると思います。


 事実としてワクチンの副反応はあるし、重篤になる例もあります。
 稀な重篤例は、報道されるし問題視もされます。されて当然ですし、されるべきと思います。
 ただ、大部分を占める、風邪程度の副反応で済んだ人って、いちいち言わないでしょう。接種した当人としては、いわば当たり前のことが起きただけでしかないから、あまり声高にいわない。
 「ワクチン射って大丈夫か?」と不安に思いながらネットを検索したりすると、目に入るのがどっちかというと、それは不安に感じるような情報の方でしょう。

 「当たり前のことの方が情報としては少ない・目立たない」というのは、もうどうしようもないことです。
 ですが今回は、当たり前でない話ばかり集めると、命に関わる判断ミスに至るケースです。
 だったらもう、せめて少しでも「大した副反応はなかった」という情報を流すことも、多少役に立つでしょう。砂漠に水をまくようなものかもしれませんが。
 アストラゼネカ製だという現時点は珍しい点もあるので、「アストラゼネカでも大丈夫」という判断の一助になるかもしれませんしね。

 そういうわけで、この長い文字だけの記事をここまで読むの方なら、情報を客観的に集めて、ひとつひとつ慎重に判断できる方だと思います。(できない人は、副反応大したことなかった、って時点でブラウザバックしてると思います)
 ワクチンを受ける方に、よい判断をしていただければ幸いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?