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世間は狭いというけれど、まさかイランで・・・。

私は約10年間、イランの首都テヘランで暮らしていたことがありますが、その間、ほんとうにたくさんの人達との出会いがありました。今日はそのなかでも、「世間は狭い!」と感じた出会いを書こうと思います。

90年代の終わりごろ、私はイラン人の旦那と一緒にイランの古都イスファハンやシーラーズを旅行していました。その時知り合ったのが、日本から留学生として来ていたNさんです。Nさんは大阪外国語大学でペルシャ語を専攻していた大学生。テヘランではなくイスファハンでの留学を希望して来ていたようでした。

私達夫婦はテヘランに戻ってからもNさんと交流を続け、彼がテヘランに来る際には家に泊めてました。もともとイラン人は気さくでおもてなしが大好き。旦那もやはりそうなので、Nさんだけではなく、彼のルームメイトの北欧からの留学生も泊めたりしていました。

さて、ある日のこと。いつものようにわが家に泊まっていたNさんとおしゃべりをしていた時のこと、私はふと、インドで短期間のボランティアを一緒に経験した日本人の女の子たちのことを思い出したのです。

ちなみに、インドのボランティアの場所はオリッサ州にある美しい村、カラバタールというところでした。

「あの子たち、確か大阪外国語大学の学生だって言っていたような?」
「ヒンディー語を専攻していたんだったかな?」

そんなことを思い出し、Nさんに話してみたんです。
インドで一緒にボランティアしていた女の子たちがNさんと同じ大学だったと思うよ、と。

すると、「名前覚えていますか?」と言うので、「覚えているけど、ヒンディー語専攻だったし、知らないと思うよ」と答えたのですが、とりあえず名前を言ってみると、、、。

なんと!専攻も学年も違うのに、サークルが一緒だったんです!!
もう、びっくりしました!同じサークルだったんです。インドでボランティアをしていた時に、彼女たちがそのサークルのことを話していたのを覚えていたので、これはもう間違いない!知り合いだ!と確信しました。

インドで知り合った学生さん(私よりも10歳くらい年下)の知り合いに、イランで知り合いになるなんて!!

海外で知り合った人の知り合いに、別の国で知り合う。
こういう事ってあるんですね。

すごい!「世間は狭い」とはこのことだ!って思わずにはいられませんでした。

ちなみに、それから数年後に私はテヘランのペルシャ語学校に通うことになるのですが、その時も大阪外国語大学の学生さんとは交流があり、縁があって今でも連絡を続けている人もいます。

noteを書き始めてから、イランでの出来事をいろいろと思い出します。なんだかとても懐かしい。

人は、国を越えてもどこかで誰かと繋がってるのですね。
まさか、イランでそんな繋がりを感じることが出来るなんて思っていなかったので、嬉しい驚きでした。





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