【転学科】岡山大学理学部数学科3年次編入合格体験記(2025年度)
数学科への転学科の一つの手段として他大学への編入があることを伝えたかったので、この記事を書きました。
編入の動機
元々工学系の学科に所属していたのですが、大学で勉強していく中で自分がやりたいことではないという気持ちが強くなっていきました。特に実験や製図はひたすら計算や作業をしなければいけないのが自分には向いていないと感じました。
一方で大学の数学は線形変換やベクトル解析など多次元的な概念をイメージするのが面白かったですし、群や多様体や位相空間など抽象的な概念にとてもワクワクしました。
そのため、しだいに数学科へ転学科したいと思うようになりました。しかし自分の大学では転学科の募集がなく実現しませんでした。ここまで来たら絶対に製図や実験はやりたくないし数学科で微分幾何をやりたいと思っていたので3年の終わりの春休みに岡山大学理学部数学科3年次編入試験の受験を決意しました。
勉強方法
以下の2冊を写経して、問題を解きました。
3ヶ月間で200ページほど写経しました。
微積分の基礎
1変数の単元のみやりました。
線形代数講義と演習
対角化までやりました。
試験当日
全員スーツなのでスーツを着ていきましょう。ぼくは数日前にクリーニングに持って行ってなんとかスーツを着ることができました。ただ真夏にスーツはかなり暑かったです。
筆記試験
例年通り線形代数2問、微分積分2問出ました。
大問1は対称行列の対角化、大問2は線形変換の像と固有空間、大問3は双曲線関数、大問4は2変数関数の極値でした。
大問2は少し抽象的でしたが集合を使った議論をするとうまくいくかなと思います。大問4は珍しく多変数の問題で、あまり対策をしてない分野でしたが、たまたまヘッシアンを知っていたので対応することができました。
面接試験
筆記試験の後、昼食休憩を挟み、その後面接試験が行われました。主に志望動機と卒業後の進路を聞かれました。ぼく自身、他の人に聞いてもらっての面接練習はしませんでしたが、志望動機は事前に考えておいた方がいいと思います。
成績について
GPAは2を切っていたので成績は最悪でしたが、数学系の科目に限ればそこまで悪くなかったので大丈夫だったのかなと思います。
まとめ
どんな状況でも転学科できるので諦めないで自分の好きな勉強を楽しみましょう!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?