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アメリカン・フットボールのルール【基礎編】


 アメリカン・フットボール(以下、アメフト)は、簡単に言うと
「陣取り合戦」です。
ボールを持って相手のエンドゾーン(陣地)に攻め込むことが出来れば得点となります。
ちなみに、アメフトのフィールドはトータル「100ヤード」あります。


【基本的なアメフトのルール】
 アメフトは、野球と同じく「オフェンス(攻撃側)」と「ディフェンス(守備側)」の二つに分かれます。
「オフェンス」は「4回の攻撃権で10ヤード進むこと」。
「ディフェンス」は、「それを阻止すること」。
これが、アメフトの最も基本的なルールとなります。
試合の区切りは、第1クォーターから第4クォーターまであり、1クォーターは15分です。(15分×4=合計60分)
とはいえ、タイムアウトやなんやかんやで実際の試合は途中で時計が止まったり、反則のペナルティなどあるので基本的に3時間くらいかかるものだと思ってください。
第1クォーター終了時と第3クォーター終了時は、両チームの陣地が入れ替わります。(前半と後半で「入れ替わるのではない」のがポイント。)
プレイは第1クォーター、第3クォーターが終了した地点からそのまま継続して行われますが、第2クォーター終了(ここで前半終了)後にプレイはリセットされ、第3クォーター開始時(後半開始)は、試合開始時とは逆のチームからのキックオフにより再開されます。
つまり、第2クォーター終了が見えてきた時の「オフェンス」のチームは、是が非でもケリをつけて得点をゲットしておかなければ、残り1ヤードでも残したまま終了の時間が来るとそれまでの努力は全て水の泡になってしまいます。
ちなみに、NFLのスーパーボウルで有名なハーフタイムショーは、前半戦の第2クォーター終了時から始まり、有名アーティストのライヴをオマケ?で見れちゃうという豪華仕様です。
(基本的に観客は贔屓のチームの応援がメインですから凄いオマケですよね?)
フィールドにいる選手は合計11名で、野球やサッカーとは異なり出たり入ったりしてもOKです。
一つのチームにロースターとして登録できる選手の数は53人まで。試合に出られるのは、そのうちの45人となっています。
※「Roster(ロースター)」とは、チームに登録された選手の事です。
いったい何人いるの?と思うほど、スタジアム内のあちこちに選手が立っているので驚くかと思いますが、ベンチに34名と監督やコーチ陣が沢山いるので、野球やサッカー等と比べたら、かなり賑やかです。w


【オフェンスについて】
 オフェンスには、まず4回の攻撃権が与えられ、この4回のうちに10ヤード以上進むと「ファーストダウン」となり、新たに4回の攻撃権が与えられます。
もし4回の攻撃権を終えて10ヤード進めず「ファーストダウン」出来なかった場合、「サイド・チェンジ(攻守交代)」となります。
 しかし、アメフトは最後のプレーが終わったその地点から、次は相手チームが攻撃を始める事になります。
ですので、この際オフェンスの背後に自軍のエンドゾーンが有るので「サイド・チェンジ」する時は、進みが芳しくなかった場合は少しでも前方側で「サイド・チェンジ」する方が有利になりますよね?
ということで4回目の攻撃を敢えて捨てて、遠くにボールをポーンと蹴ってしまう戦法が「パント」と言います。
 また、エンドゾーンまで約20~35ヤードある時は、アメフトはラグビー同様にフィールドゴールが有るので、そこに向かってボールを蹴って枠内に入ればフィールドゴールで3点獲得して「サイド・チェンジ」となります。
 もちろん、場合によって(特に後半)はもう目の前に相手のエンドゾーンがある状態で4thダウン(4回目の攻撃)となると、これはもうパスでもランでも良いから「タッチダウン」を狙いに行くという時もあります。
この、4thダウンで普通のプレーする事を「ギャンブル」といいます。
基本的には、オフェンスは、「4回(実質は3回)の攻撃権で10ヤード進むこと」を繰り返しながら相手エンドゾーンを目指し、「タッチダウン」し、タッチダウン後のエキストラポイント(追加点)として「エキストラポイント」か「ツーポイント・コンバージョン」かを選択して挑戦出来ます。
 「攻守交代」となった場合、試合はキッカーが相手陣を狙い、ボールを蹴るキックオフからスタートします。
相手チームがキャッチしたところから相手チームが走り、止められたところからオフェンスが攻撃を開始します。


【ディフェンスについて】
 ディフェンスはただ、10ヤード進めないようにして攻守交代を待つだけではありません。
同じ攻守交代でも、オフェンス側が最も怖いのが「ターンオーバー(即攻守交代)」というのがあります。
この「ターンオーバー」は、ディフェンス側であろうが条件が整えば一瞬で「攻守交代」がその場で始まり、ディフェンスの選手が一気に攻め込み、オフェンスに招聘されている選手が途端に防御に回らないといけなくなる。
まさに一発逆転の「大どんでん返し」が「ターンオーバー」です。
その中で最も「ターンオーバー」の醍醐味を感じられるのが「インターセプト」です。
「インターセプト」は、オフェンスの投げたパスをノーバンでディフェンスがキャッチする事で、このボールをディフェンスがキャッチした瞬間から「ターンオーバー」です。
過去に、「第43回スーパーボウル」で「スティーラーズ」が自陣ゴール内で「インターセプト」が決まり、「カーディナルス」のエンドゾーンまできっちり満額100ヤードを一気に駆け上がるというスーパープレイがありました。
「カーディナルス」ファンの私はトホホでしたが、敵ながら見事なプレイでした。
これは他のスポーツにはなかなか無い、アメフトならではの「醍醐味」の一つだと私は言えると思います。
もう一つの「ターンオーバー」で「ファンブル」というものがあります。
こちらは、ボールを持ってる選手がそのボールを落としてしまうことを「ファンブル」といい、その落っことしたボールをディフェンスが取った瞬間「ターンオーバー」です。
「ファンブル」については、ディフェンスはまるで獲物を狙う腹を空かせたオオカミの様に「ファンブル」を常々狙っているので、ディフェンスの壁を抜けて走る場合、オフェンス側は脇にボールを差し込んで固定し、場合によってはもう片手をしっかり添えて両手で抱え込むように走ります。
アメフトはフルコンタクトのスポーツなので、巨体の選手が全力でボールを持っている選手にタックルをしに来るわけですからもう、それは必死ですよね。
「ファンブル」の場合は、たいていボールを奪い取ったのは良いけど揉みくちゃにされ、「インターセプト」の様に華麗に大逆転とはなかなかならないですが、「ターンオーバー」には違いないのでディフェンス側は、してやったりです。


【「キックオフ」から「タッチダウン」まで】
 試合はキッカーが相手の「エンドゾーン」を狙い、ボールを蹴る「キックオフ」からスタートします。
オフェンスがキャッチしたところから相手チームが走り、相手ディフェンスに止められたところからオフェンスが攻撃を開始します。
NFLルールでは、「キックオフ」や「パント」で、オフェンスの自陣エンドゾーンまでボールが蹴り込まれた際に、ボールをキャッチした選手が敵陣に向かってキレッキレで走り込むのが一般的ですが、ボールをキャッチ後に走らず自軍のエンドゾーンでニーダウン(膝をつく)をすることで「タッチバック」が成立します。
「タッチバック」とは、オフェンス側のチームは走り込むこと無く、自動的に自陣の25ヤードの地点から攻撃を開始することになります。
ともあれ、そこからオフェンス側はスタート地点から相手陣を目指して、「ファーストダウン」を繰り返すべく、パスをしたりボールを持って走ったり、あらゆるプレイで相手の「エンドゾーン」に攻めていきます。


【「パスプレイ」と「ランプレイ」について】
 アメフトのオフェンスは、基本的には「パスプレイ」と「ランプレイ」の2種類に分かれます。
「ランプレイ」は、ボールを持って走るのが主体のプレイ。
「パスプレイ」は、中・長距離のパスで距離を稼ぐプレイとなります。
よく間違えられるラグビーと決定的に違うのは、縦パスが「有り」な所です。
先程の説明した通り、縦パスでバシバシ決めてゲインを稼ぐ(前に進む)方が手っ取り早いのですが、パスプレイは先述の「ターンオーバー」をされてしまうリスクが伴います。
「ランプレイ」は、ボール持って突っ走る必要が有るので、ボールをパスするフリ「プレイアクション(フェイント)」や、相手のフォーメーションを撹乱して走り抜けるポイントを作ったりし、「ターンオーバー」されにくいショートパスを駆使してディフェンス陣を振り切って「エンドゾーン」に向かって走るプレイです。


【得点について】
 「タッチダウン」で6点。
「タッチダウン」後、「エクストラポイント」として、「フィールドゴール」でキックが決まると1点。
もしくは「フィールドゴール」を行わず、2ヤードのところから再び「タッチダウン」すると「ツーポイント・コンバージョン」で2点。
エンドゾーンまで20~35ヤードある時、敵陣に「フィールドゴール」を決めれば3点。
「セーフティー」というものがあり、オフェンスでボールを持った選手が、自陣のエンドゾーン内でタックルされると自殺点で2点計上されちゃいます。
基本的には「タッチダウン」で6点+「エクストラポイント」で1点がお約束です。
「ツーポイント・コンバージョン」は「エクストラポイント」と比べリスクが高く、試合終盤に点数が僅差で相手と点数を突き離す場合か、逆転狙いで点差を詰めていく場合など、かなりの接戦時に「ツーポイント・コンバージョンを選択されます。


【まとめ】
 大筋ではこんな感じのスポーツです。
細かい所を書き始めると、どんなスポーツでも同じで長くなってしまいますので、アメフトってこんなスポーツなんだな。
と理解していただけたら幸いです。
 なんで、こんな記事を書いたかと申しますと、2021年9月10日(金)からNFLの開幕戦が始まり、そして「Madden NFL 22 MVP Edition」が発売され、これから最も盛り上がり、次の記事の「Madden NFL 22 MVP Editionの遊び方」に繋がる布石なのです。w
そちらの記事は、ちとボリューミーなので分割しますが全て英語オンリーの「Madden NFL 22 MVP Edition」を少しでも理解して楽しみたい方向けに頑張ってかきあげますので、よろしくお願い申し上げます。

率直に申し上げます。 もし、お金に余力がございましたら、遠慮なくこちらまで・・・。 ありがたく、キチンと無駄なく活動費に使わせて頂きます。 一つよしなに。