変わるものと変わらないもの
突然ですが、写真が好きです。
心のなかに思い浮かべる風景はどんどん変わってしまいます。
どんなに忘れられない風景だと思っても、次第に不明瞭になり、自分なりに補完して思い出されるものだと思っています。
風景を文章で表現するのも、その時の感情や思考で味付けがなされてしまいますし、読み返すことで心に浮かぶ風景もまた、その時その時で異なるものです。
絵にするのはどうでしょうか。
絵というのは、自分の中で風景を何度も反芻しながら描くものです。一枚の絵を描き終えるまでにも風景の捉え方が変わっていきます。
私は、このような変化を嫌っているわけではありません。そもそも人は変わっていないつもりでも段々と変化していくものです。
でも、だからこそ、ある時の自分が何かを思って切り取った一瞬を残し続ける写真が好きです。
写真を見て、それを撮ったときの自分に思いを馳せるのです。
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