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脳震盪体験記

久々のnote投稿が脳震盪体験記になるとは。
私のバスケ人生では、大きな出来事だったのでここに記しておこうと思う。

あくまで、自分のための記録として。



2023年秋、試合開始からわずか4分後、コートの外に運ばれていた。

あの日は、チームにとっては、トーナメントの初戦でどうしても勝たなくてはいけない日だった。
いつもはベンチから試合に出ていくのだが、その日は諸事情で最初から試合に出ることが決まっていた。

そんなこともあり、かなり気合が入っていたのだが、、、すぐいなくなってしまった。

「調子良すぎて何か起こりそう」

チームメートと試合会場に向かう際、こんな会話をしていた。
なにか嫌な予感が朝からしていた。
だけど、捻挫や打撲までは想像していたが、まさか脳震盪が起こるとは全くもって想像していなかった。



どんな状況で脳震盪が起こったのか

実は、脳震盪が起こったあたりの記憶は全くないため、なぜ脳震盪が起こったのかは覚えていない。
ただ、試合開始後、やはりかなり調子が良く、開始3分で2本のシュートを決め、「久しぶりに2桁得点いけるかな」と欲付いたのは覚えている。

その後にアクシデントが起こった。
そのときの状況をチームメートやレフリーから聞いた話をまとめると、

ドリブルをついて、ターンをした際にディフェンスと接触
(チームメイトが「無理するな」と叫んでくれていたようだが、、、)

その際、ボールをキャッチしたまま倒れ、床に頭をぶつけた
(観客席まで頭をぶつけた音が聞こえるくらい激しくぶつけたらしい)

意識を消失(チームメイトが頬を叩くも覚醒せず)

担架でコート外に運ばれる

約5分後、目を覚ます

迅速なチームメイトの対応

チームメイトには感謝しかない。
スポーツ時の怪我等に詳しいチームメイトが多くおり、慌てずに対応をしてくれた。
呼吸や意識の確認、そして意識消失時間の把握、救急車の手配、付き添いや両親への連絡などをしてくれていた。
自分が逆の立場だったら、慌ててしまっただろう。


脳震盪の症状

目を覚ましてから、周りにいた人と会話をしたが、舌が回らずゆっくりとぼそぼそとしか話せなかった
20分くらいはそんな感じだった。

病院についてから、CTをとり、熱や脈を測り、両親が到着するまでベッドで横になっていた。
このときには、ただ頭を打っただけで、その日のうちに帰れるだろうと思っていた。
というのも、たんこぶはできたものの、脳内に出血や頭蓋骨に骨折などは見られずちょっと休めば大丈夫だと思っていた。

病院についてから2時間ほど経ってから、チームのキャプテンが心配して病院まで様子を見に来てくれた。
試合は3点差で勝ち、次に繋がったと聞いてホッとした。

その後、両親が到着し、医師からCTでは異常がなかったことを伝えられ、帰宅するか、入院するかを聞かれた。
そのときは、先に書いた通り大丈夫そうだったので、「帰宅する」と回答した。
そして、帰るために上体を起こした。
が、起きられなかった。
厳密には上体を起こしたものの、維持ができずふらふらと倒れてしまった
こんなに力が入らないことがあるのかと、衝撃を受けたのを今でも覚えている。

そんな状況だったので、すぐに「やっぱり入院します」ということになった。
その後は、入院のための検査として血液検査やコロナの検査、心電図検査をしてから、めまいを抑えるための点滴などが施された。


入院中

検査や病棟の準備が済んでから、移動をした。
部屋は6人部屋。若い人はおらず、全員お年寄りだった。
16時頃に入院したため、1,2時間後にすぐ夕食をとった。
病院食はよく、美味しくないとか味が薄いとか聞いていたが、品数も4品ほどあり、普段薄味な私にとってはちょっと濃いかなという感じの味付けで、問題なくいただけた。
そこまでは良かったのだが、夕食を食べるために上体を起こしていたため、夕食後横になると、めまいと頭痛が襲ってきた

普段から低血圧のためにめまいを起こす体質であったが、脳震盪のめまいはそれとは全く異なり、「天井が回る」感じがした。
頭が揺さぶられているような、ぐるぐると回っているような
このめまいは5日くらい続いた。
頭痛もひどく、頭がぐっと押し込まれているような、何かで縛られているような感じだった。


浅い睡眠を繰り返しとって迎えた翌朝もまだめまいと頭痛の症状は残っていたが、歩けるくらいには回復した。
あともう1日程度病院にいたほうがいいのはわかっていたが、お年寄りが夜中に叫んでいてあまり寝られなかったので、回診(本当にドラマで見るような感じだった!)に来た医師に、退院したい旨を伝えた。
そして、一応退院前にMRIを撮っておこうということで、MRIを撮りに行った(人生初!!)。
実は、その結果、また別のものが見つかってしまったのだが、なんとか退院することができた。


退院後

退院時、両親が迎えに来てくれ、実家でしばらく過ごすことになった。
数日はめまいが残り頭痛もあったが、職場の同僚のサポートもありかなりの省エネモードで時短で勤務もできた。
ただ、これが適切な判断だったかはわからない。本当は1週間は勤務せず安静にしているのがベストだったが、職種的に仕方なかった。

脳震盪後、2週間はかなり気を使って生活をしていた。
なんとなく頭が重い感じや、気のせいかもしれないが頭が働かない感じが残っていた
それでも、大きな後遺症が残らなかったのは、チームメイトが適切かつ迅速に対応をしてくれ、病院や両親がサポートをしてくれたおかげだと思う。

6週間後、病院でもう一度MRIを撮り、異常がないことを確認した後、競技にも復活することができた。
日数をかけて、身体の様子を確認しながら強度を上げ、10週間後に再び試合に出た。
(そのときの対戦相手は、脳震盪を起こした時の対戦相手と同じチームであり、相手はめちゃくちゃ嫌がっていた。私は覚えていないからいいものの、そりゃ目の前で倒れられたらトラウマにもなるよね。。。)

その後は、脳震盪前と変わらず、競技を楽しんでいる。


Thanks god almighty.


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