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オークスの調教傾向と考察について

先週のヴィクトリアマイルは、まさかのブービー人気のテンハッピーローズが勝利して、単勝200倍超えの大波乱を演出しました。
的中された方、おめでとうございます🎊👏👏👏
今週は3歳牝馬三冠2レース目のオークスですが、ステレンボッシュで仕方がないのかな?といった印象です。
さて、それでは過去6年のオークスの調教傾向を見ていきましょう。

①好走馬の調教タイプは併用調教馬が11頭、トラック単一調教馬が4頭、坂路単一調教馬が3頭だった。また坂路単一調教馬は全て高野厩舎の馬だった。
②勝馬は併用調教かトラック調教馬で、全て最終追い切りがW最速に該当する馬だった。
③調教の本数は標準以上の馬が13頭、少なめの馬が5頭だった。調教本数が少なくても好走した馬は重賞を勝っているか、GⅠで3着以内に好走したことがある馬だった。
④好走馬の最終追い切りの場所は、関東馬が南W、関西馬がCWか坂路だった。

①に挙げた傾向から圧倒的に併用調教の馬の好走が多い傾向にあるレースです。ただ、トラック単一調教の馬からも勝馬が出ており、内容次第では勝つことも十分にあるという感じです。坂路単一調教の馬については勝馬はおらず、好走までという感じですし、坂路単一調教で好走した馬は高野厩舎のみとなると、かなり限定的な印象をうけます。
②の勝馬の傾向を加えると、勝馬は併用調教かトラック単一調教の馬で、最終追い切りがW最速に該当した馬という事になりそうです。
また③の傾向から調教本数は標準以上の馬が大半を占めており、本数が少ない馬は重賞を勝っているかGⅠで3着に好走するなど、実力の一端を見せている必要があるようです。

それでは実際に調教過程表をみながら、検討していきたいと思います。

まず、併用調教の馬で調教本数が標準以上の馬を挙げると、

パレハ(標準併用坂路主体)
サンセットビュー(標準併用)
ラヴァンダ(標準併用)
アドマイヤベル(多め併用)
ライトバック(標準併用トラック主体)
タガノエルピーダ(乗り込み併用)

の6頭となりました。

続いてトラック単一調教の馬で調教本数が標準以上の馬は、

コガネノソラ(標準トラック)
ランスオブクイーン(多めトラック)

の2頭となりました。

お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、この中にステレンボッシュはいません。
ステレンボッシュの調教タイプは、少なめトラックなので、傾向としては少数派ですが、過去6年でトラック単一調教馬で好走している馬の4頭の内、3頭は国枝厩舎ですし、オークスを勝ったアーモンドアイと同様の調教タイプで最終追い切りもW最速となっていますので、堅軸と言えるのでは無いでしょうか。不安とすれば、戸崎騎手がオークスで2着が多いということくらいですかね?

少し話題がズレましたので調教本数が標準以上の馬を見てみると、標準以上の調教本数を追われた併用調教及びトラック単一調教の馬で最終追い切りがW最速だった馬且つオープン以上のレースで好走した事がある馬は、

ラヴァンダ、アドマイヤベル、ライトバック、タガノエルピーダ、コガネノソラの5頭となりました。
この5頭に加えてオークスで好走率の高い高野厩舎の馬であるショウナンマヌエラを加えて6頭を選びたいと思います。

本命は、タガノエルピーダとします。
タガノエルピーダは、新馬戦からチューリップ賞までは坂路単一調教でしたが、前走の忘れな草賞ではトラック単一調教。今回のオークスでは初の併用調教となりました。また斉藤厩舎はそれほど調教本数を多く追う厩舎ではなく、代表的な馬であるクロノジェネシスでもオークスまで、ジェラルディーナは引退レースまで調教本数が標準以上になることはありませんでした。一方タガノエルピーダは、デビュー当初から調教本数を標準以上追われており、簡単にはへこたれない体の強さがあるように思われます。
次に今の東京競馬場は、ペースがスローからミドルくらいなら前が残る感じです。
今回のメンバーであれば、タガノエルピーダは逃げる馬の後ろ(4頭目〜6頭目くらい)を走れそうですし、前走の忘れな草賞こそほとんどの馬が1勝馬というレースでしたが、4コーナーで先頭に立ちムチを一発入れただけで抜け出すという競馬で、力があるところを見せました。前々走のチューリップ賞でも強い競馬をしており、前走だけで判断するのは危険です。

馬券は、タガノエルピーダの単勝とタガノエルピーダとステレンボッシュの馬連、1着タガノエルピーダ、2着ステレンボッシュ、3着ラブァンダ、アドマイヤベル、ライトバック、コガネノソラ、ショウナンマヌエラとした3連単を買いたいと思います。

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