マガジンのカバー画像

【随想】あれこれ考えつつも、まず書いてみようかな、と

13
いのちなる 旅するなれば ひとの道 消ゆる知りても こころとは あとに残らむ ことだまの おさなきものの すなほなる 泣きていふやう ことのは響かむ
運営しているクリエイター

#未来のためにできること

【随想】共生?多様性?/せっかくの日本語、意味するところは

 社会のあり方として、以前は「共生」という言葉が使われていた。最近では「多様性」という言葉が使われる。たぶん同じ意味で。  しかし、どういう社会を目指すのかが議論されないため、意味が曖昧で無責任な言葉になっている。  辞書に言う、文字通りの意味は、(1)集団の中に異なる特徴、特性のあるものが一緒に存在する状態のことを「多様性」と呼び、(2)損得する関係がある場合、損得は入れ換わることも目に見えないこともあるので、損得を考えず、複数の種類の生物が相互に関係を持ちつつ同じ地域で生

【随想】『失敗の本質 日本軍の組織論的研究』/一冊の本を読んで思うこと

 最近、「戦争反対」を叫ぶことの重要性を否定する訳ではございませぬが、少々虚無的、懐疑的になっております己(おのれ)を感じること多く、それよりほかに方法がないものか、戦争がいかにバカげているかを研究して、為政者こそが戦争に虚無的、懐疑的になる風潮を作り上げる具体的な施策を考えるほうが必要ではないのかな、と思うところがございます。  ということは、民主主義の社会であれば、為政者を選ぶ立場にある有権者にこそ、戦争に抱く肯定論を否定するように仕向ける努力が必要ということになりましょ