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【随想】あれこれ考えつつも、まず書いてみようかな、と

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いのちなる 旅するなれば ひとの道 消ゆる知りても こころとは あとに残らむ ことだまの おさなきものの すなほなる 泣きていふやう ことのは響かむ
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2024年1月の記事一覧

【随想】直訳の「直」は「まっすぐ見つめる」の意

 外国語であれ古語であれ、言葉を意訳するほうが理解しやすいことから良しとされてございます。直訳すると、不自然な日本語になり意味が不明となることも多くあり好ましくないと言われて、学校教育においても、直訳すればこうであるけれども、これは日本語としてこう訳すのが自然であると意訳を勧められます。これが、大きく誤っているとは思いませんけれども、長年外国人と一緒に仕事をしてきた経験から、必ずしも、意訳を良しとする傾向には納得いかないところがございます。  言葉はその地域の文化でございま

【随想】「ことだま」を信じなくとも言葉を使えますけれど

 最近、新聞、雑誌の記事、連絡メールを読んでいて思うことがございます。  情報を必要とする人に必要な情報として伝えるためには、「5W1H」(いつ、どこで、だれが、何を、どうしたのか、それはなぜか)という基本を踏まえることが重要とされているのにもかかわらず、この基本を知らないのか、全く忘れてしまったのか、基本を踏まえたものが異常なくらい少ないのでございます。  これは発信する側の問題なのですけれども、もっと気になるのは、受信する側に問題があるということでございます。  S