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雨が降らなくなると憂鬱が襲ってきた

心臓がずっと、バクバクしている。きっと精神的なことから来ているんだと思う。

ストレスや緊張を感じると、身体が揺れるほど心臓が暴れたがってる感じがしてくる。


無職になってもうじきまる一年になる。今月で失業保険の給付が終了となり、無収入の不安が急に襲ってきた。
雨だからまだよかった。8月なのに寒いくらいの日が続いてエアコン代がかなり助かった。

雨が上がった途端、憂鬱感が襲う。
私の日々の義務といえば、お昼ごはんを作る事とお昼ごはんのための買い物に行く事くらい。

30代になって、実家がなかったら冗談抜きでホームレスになってたなとゾッとする瞬間が何度かあった。
最後に人様に言える仕事は会社員だったのだけれど。
その会社員を辞めて一年間、何をどう過ごしてきたんだろうか。最初は週5、朝6時に起きて弁当作って電車に乗って夜家に着いたら8時過ぎてて。
また明日会社に行くために早く起きなければいけない生活に慣れてしまってたのか、急に暇になるとどうしたらいいかわからなかった。
とりあえず、それなりのオシャレをして用もないのに隣町のショッピングモールに出向いて無駄な買い物したりして時間を潰すように過ごした。

失業保険もコロナの影響で待機期間なく支給されることになり、収入の不安はなかった。

寒くなってきたら引きこもる事が自分のステータスとなり、ひたすらお裁縫に勤んだ。
犬猿の中である兄はお盆に引き続き帰省出来なくなり、何年かぶりに正月を実家で過ごす事ができた。
(通常、兄が帰省する年2回はホテルかウィークリーマンションへ逃げていた)

大晦日には天ぷらとそばを作り、
正月には重箱に生酢や、煮物やらを詰めて、おいなりさんとちらし寿司も作った。
初めて手作りで「我が家のおせち」を作った。

年が明けてから2回もいちご狩りを楽しんだ。
3月の締め切りに渾身の小説を書き上げて新人賞に送った。
その後、執筆のために我慢していたお裁縫がまた再開された。
母が陶芸作品の数を増やしてきたため、自営業としてネット販売する計画を立て始めた。

夏が始まると「暑くて何もできない」と言い訳し何も出来なくなってしまった。唯一の楽しみであったオリンピックもあっという間に終わってしまった。

直接に雨が続いて、8月なのに涼しく過ごせる事が余計に私を怠惰にさせた。
そして暑さのぶり返しは極度に憂鬱感を誇張させる。

昨日まで読書中毒で何度も本を買い足しに行かないと気が済まない状態だったのに。
その症状もいきなりストップした。

何がしたいのかわからない。

再び会社員になんて戻りたくない。
でもこの年齢で無職であり、キャリアもなく、貯蓄もない。結婚歴もないしパートナーもいない。

終わってる。私、かなりイタイ人。

そう思ったら生きてることすら恥ずかしくなってきたわ。

焦れば焦るほど、身動きが取れない。
無理して動けば、変な方向へと転がり込む。

そんな現象を何度繰り返して来たことか。

なんて。

気にしないで。

小説書く前のウォーミングアップだから。

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