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今までと全く違うぼっち・ざ・ろっく【劇場総集編 ぼっち・ざ・ろっく!Re:】

映画 ぼっちざろっくRe、3度見てきました。何度見ても同じ感想を抱きました。「これは本当に、総集編なのか?」と。編集と構成が上手いので、総集編ではなく一つの映画を見ているような気持ちになるのです。

そうなる上で大きかったのは、ギャグパートをできる限り削り、更に場面転換のテンポが早かったことで、雰囲気が緩みすぎず場面に一定の緊張感が保たれていたことでした。2話なんかは最たる例で、ぼっちが風邪を引こうと努力するシーンは全カットですし、バイトシーンも曲に合わせて流れる形で、スッと終わります。あまりにも違和感がないので、アニメを見返すと「こんなシーンあったっけ?」と逆に違和感を覚えるほどでした。

逆に大事なシーンは、少し削りつつも長めに尺を取ってしっかり描写し物語に深みを持たす。映像はアニメと変わりませんから、編集と構成で映画を仕立て上げているわけですが、先にも述べたようにそれが抜群に上手いので、本当に素晴らしい仕上がりになっています。

中でも斬新だったのは、7話を全カットしたことでした。確かに、終わらせるなら8話が一番丸いですが、そのためにそこまでするかと驚きました。しかしながらやはり違和感はなく、最後まで綺麗にまとまっているのですごいです。

そしてなによりもこの総集編が一つの作品として際立っているのは、新規OP、EDの存在によるものだと思います。

この2曲の映画主題歌感は異常です。この2曲で挟まれているからこそ、この作品により引き込まれるのだと思います。

ただのアニメの総集編ではない、本当に素晴らしい作品だと思います。何度でも劇場に脚を運びたいくらいです。

一つだけ懸念点を挙げるとすれば、前編で8話まで使ったので後編の尺が持つかどうかですね。すごく気になるので、ReReも楽しみです。座して待っております。

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