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推しの子を読んで思うこと

最近まで推しの子を見ていなかった。というのも、試し読みで1話だけ読んだことはあったが、どう面白いのかわからなかったからだ。倫理観の欠落を感じるし、現代で転生モノ?うーん…ちょっとな…
と初見で苦手な要素が多かった。私情だが私は転生モノが嫌いなのだ。

と最近まで全く触れてこなかったのだが、知り合いが見ると言うのでいい機会だと一緒に見てみることにした。正直、半信半疑だった。これだけ人気ということは面白いのだろうし、でも初見で感じた違和感は拭えない…

と舐めてかかったが見事に弾き返された。なんだこの作品は。単純な転生モノではなく転生を利用した復讐モノ…!?と怒涛の展開にただ呆然とする他なかった。こうやって話を展開して行くんだなあ、と関心してしまった。

まあ、嫌なところはやっぱりあるわけで…ちょっとそれを書いていこうかなと思う。


まず1つ目は倫理観。16歳の女の子が妊娠している時点で嫌悪感は少し抱いてしまう。いくら漫画とは言っても、あまり見たくない設定ではあった。
というか、裏に16歳の女の子と性行為をして孕ませた挙句父親としての責務を放棄している本当にクズな大人が見え隠れしてしまうのが嫌なのだ。無責任にも程があるし、そんな大人が存在することが嫌。

そして2つ目は完璧に私情だが、弱転生モノであること。メタ的な視点だが赤ちゃんがあんな風に流暢に喋ったり機敏に動いたりはどうしても違和感がすごいのだ。気味が悪い。産まれて数ヶ月の赤子にそんなことができるのか?と、どうしても考えてしまうから辞めて欲しい。せめてもう少し成長してから記憶が戻るとかにして欲しい。赤子は赤子らしくあれ。

有名なオタ芸を踊るシーンも、正直あまり笑えない。勢いで笑えるかもしれないが、冷静になれ。いや、無理だろ。バブバブじゃねえよ、マジで。
まああれがきっかけでアイはさらに飛躍する訳だが、もっとなんかこう…なかったのか?

そして3つ目は、アイのプロとしての足りなさ。少なくともアクアが産まれた時点で4年は芸能界にいる。プロを自称する気持ちはわからんでもない。でも、本当にプロなら16で子供を作ったりしない。いくら愛を知りたかったからってそれは矛盾してるだろう。元カレと通話するところもだ。公衆電話を使うのはいいだろう。だが住所を教えるのはいただけない。いくら父親だからって、あなたを捨てた男だぞ?何故住所を教える?それほど信頼に足る男と思えないのだが?ここは本当に違和感がある。

しかもそれが結果的に彼女を死に至らす原因となってしまったわけで。彼女は本気で子のことを隠そうとしていたようだが、なら何故元カレに住所を教えてしまったのかわからない。プロを自称するなら、もっとプロたる行動や判断をして欲しい。

と言っても彼女は出自がだいぶ複雑だし、性格も割と難があるし、まともな判断を求める方が難しいのかもしれない。それはもう仕方ないのかも。

色々書いてきたがこんな所だ。まああくまで漫画、あくまで2次元の話。難癖はいくらでも付けれるものだし、そこに目を瞑れば面白い作品ではあると思った。

そしてあともう1つ、書きたいことがある。

それは、アイを殺した男のことだ。

私はあの手のオタクが本当に嫌いだ。確かに、推しが見知らぬ男と子を作って、それを隠し通そうとしている。その事実を知ったらショックなのはわかる。しかも16歳の時に産んだなんてもうどんな感情が湧いてくるか。

でも、何故殺すのか。

男は相当なファンで、だからこそ辛く苦しくもあったとは思う。でも、推しが子を産んだならそれは祝福すべきことではなかろうか。親としてアイドルをしながら子を育てていることを知っているなら、応援してあげるべきではなかろうか。何故、そこまで考えが歪んでしまったのか?

「でもアイドルだって生身の人間だよ 自分の幸せを求めちゃ行けないの?」

刺された時のアイの台詞。本当によくわかる。アイドルは、アイドルである前に1人の人間なのだ。幸せになる権利があるし、それを誰にも邪魔する権利はないはずだ。まずそういう考えを持って欲しい。

そして、3歳の子供がいることを知っているなら何故刺した?小さい子には、母が必要なことくらい当たり前に知っているだろう?少し考えたらわかるはずだ。憎しみに染まる前に考え直して欲しかった。

結局彼の考えていることなど全て妄言に過ぎない。アイの何が本当で、何が嘘かなんて、本人にしかわからない。何よりファンをバカにしてるなんて考えに至るのは本当に愚かだ。ファンあってのアイドルだろうが。妄想にふける前に、少しは冷静に考えろ。


と、散々ボロカスに言ってきたが、最初にも言った通り元々こういうオタクは嫌いなのだ。推しに交際相手がいたり、子供ができたりを祝福できないようなファンが、本当に嫌いなのだ。男ができて絶望したなら、離れたらいい。執着してアンチ活動するなんて終わってる。推しの幸福は喜ぶべきだ。

現実でも、声優、俳優、アイドル、VTuber等色々いるとは思うが、推しに彼氏がいるだけでお気持ちしたりアンチ化するのはやめろ。醜いぞ、本当に。


…とだいぶ話が脱線したと思うがまあこの辺で終わろうと思う。色々難癖つけたが普通に面白いと思うし、続きが楽しみな作品だと思った。有馬かなちゃんが可愛くて好きです。

ではまた次の記事で。

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