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お墓を買う!

生前父は、お墓をどうするか?を長い間考えていました。いくつか気になるところには見学に出向き抽選を申し込んだりと、かなり具体的に検討していた印象です。残念ながら抽選には外れるばかりで、お墓探しはなかなか進展せず、何となくそのままになっていました。

父は5人兄弟の長男ですが、就職をきっかけに上京し途中6年ほど大阪支店への転勤はあったものの、サラリーマン時代のほとんどを東京で過ごし、故郷をずっと留守にしていました。実家は弟の次男が守っていましたので、父は例え長男であっても後を継ぐという考えはなかったのだと思います。そんな事情もあり、自分が入るお墓は準備しておこう!と思っていたのでしょうね。
一方で母は、死んじゃったら分からないんだから何だっていいじゃない、と楽観的でした。例えお墓を購入しても、長男である兄のところは1人娘です。お嫁に行くでしょうから、自分たちと長男夫婦の4人で途絶えると考えると墓守りも大変よ、と後々のことを心配していました。海に散骨でも樹木葬でも夫婦2人で完結する形のお墓がいいわ、と。
父も段々母に影響を受けてか、いつの頃からかお墓探しに精を出さなくなりました。お、墓熱冷めたな、と思っただけでムスメは特に気にも留めませんでしたが😅

日本では、火葬して遺骨を代々のお墓に納骨するのが一般的ですが、昨今のお墓事情は少し変わってきたなーという印象です。海への散骨や、樹木葬などの自然葬もあり、集合墓のような継承者がいない方向けのサービスが増えたのでしょう。
気楽で良いなーと思う反面、昔ながらのお墓参りという一種のイベントが、慣れ親しんだ形式と様子が変わるというのも少し寂しい気がします。

一般的に四十九日を迎える頃に納骨される遺骨は、我が家はまだお仏壇の横に鎮座しています。
お仏壇を決めた同じ時期でしたので、年明け早々だったと思います。母と2人で実家の近くを散歩していました。母が「そー言えばね、この近くに新しくお墓を売り出したところがあるのよ。ちょっとどんなところか見に行く?」と言うので、お散歩ついでに立ち寄ってみました。
あら、不思議。50年近く住んでいるのにこんなに雰囲気のよいお寺さんがあったなんて…とまず驚き、大きな枝垂れ桜と銀杏の木は季節感を楽しめそうで好印象。その横にきれいに整備された霊園があり、その一角が新しく分譲されている最中でした。
永代供養付きで6人まで入れることや、民間が経営している霊園なので宗派は問わないことなどを説明されました。お隣のお寺の敷地ではあるものの、檀家になるなどの縛りもないそうです。
無宗教の我が家にピッタリじゃない?!
なんだか良さそう✨✨✨
とまた私の直感だけで走り出しそうになりましたので、一旦パンフレットだけいただいて帰りました😅

後日、旦那さんを伴ってもう一度現地を見に行き、母と3人で話しました。
まず、永代供養付きなので墓じまいなどの負担を後世に負わせることもないということで大きな課題はクリア。
次に、気軽にいつでもお墓参りに行ける距離に雰囲気の良い霊園を見つけたことにご縁を感じプラスポイント1。
さらに、うちの旦那さんは次男坊なのでいずれお墓のことは考えるでしょうが、苗字が違う家でも入れるのだそうです。長男夫婦とムスメと婿まで入れるお墓ならいいんじゃない?というわけで、プラスポイント1。
余談ですか、標準的な7寸サイズの骨壺が6つ納骨できるので骨壺を小さくすればもっと入れるとか。今年、成人を迎えた姪っ子もお嫁に行かなかったら一緒に入れるよー(笑)

こんな感じでお仏壇購入に引き続きトントン拍子でお墓購入が決まりました!





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