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【日経225オプション】7/1トレード考察

皆さんこんにちは。
オプショントレーダーの蒼井です。

今日も、相場観測要領に基づいた点検を行い、今後のトレード戦略を考察します。

日経平均チャート

「日経平均プロフィル」より

前日比▲457.42円(▲1.73%)と大きく下げてきました。
3日連続下落となり、わずか3営業日で1100円以上下落しています。

これが長期下落トレンドの一環だった場合、3日前の高値27049円というのは山が低すぎです。

月曜日以降、盛り返すことができなければ、レンジの下限25700円を割り底の見えない急落につながる恐れがあると懸念しています。

(相場感の整理)
1.長期:下落トレンド(変わらず)
2.短期:25700円~28300円のレンジ(変わらず)
3.当面届かない想定:28700円以上、24000円以下(変わらず)
4.ボラティリティの急騰に注意する価格帯
 ①26000円を割る挑戦が始まった時→的中
 ②実際に割った時→的中
 ③レンジの下限25700円を割り下に走った時(今日から警戒)

日経平均VI

「日経平均プロフィル」より

前日比+0.98ポイント(+4.18%)と上昇。

昨日の考察で書いた懸念が的中し、オプション投資家が平静を装っていられるラインを突破し、26000円を一気に割ったことでVIが上昇しました。

ただし、暴落が警戒されているほどのVI上昇ではないと見ています。
これだけ原資産が下がれば、暴落警戒されると25ptを上回っても不思議ではありません。

久々にトレーダーの運命の分かれ道と言える分岐にきました。

もし、現在のボラティリティが低すぎ=投資家の警戒感が薄すぎだと判断しているのであれば、現在の水準は買いだと思います。

(相場感の整理)
1.現在の水準:高くもないし低くもない
※ただし今後さらなる急落を予想する人にとっては低い。

スマイルカーブ(IV)

2022年7月1日 日中終了時点
スマホアプリ「オプション戦略」より

今日から9月限の値も表示します。

このカーブでは分かりませんが、実際場中ではコールが盛る場面がありました。微盛り~まちまちといったところです。

オプション投資家は、引き続き暴落を警戒していません。

日経平均VIの箇所で述べたとおり、これをどう見るかが運命の分かれ道です。(ちなみに私は傍観)

(相場感の整理)
1.オプション価格の不均衡:なし

トレード戦略

昨日の考察で、
金曜下落→SQ週さらに下落→IV急騰
となる可能性について触れましたが、引き続き状況を注視します。

余談

それよりも、今日は余談を一つ。

原資産の上昇局面であった、6/27と6/28のトレード考察において、
バーティカル・ブル・コール・スプレッドを組成した人と、
コール買いからのフリートレード
を組成した人の話をしました。
詳細は過去の記事をみてください。

結果的に、上昇の方向性に賭けた両スプレッドは見事に予想を外したわけですが、現在の損益がどうなっているかお見せします。

バーティカル・ブル・コール・スプレッド
6/27組成 損益図
フリートレード
6/27-6/28組成 損益図

どうでしょうか。

予想を盛大に外した前者は、今日の終値時点で20万円以上の含み損を抱えています。
「相場観を外したら20万、30万はあっという間になくなる」と書いたとおりです。

一方フリートレードは、こんなにも盛大に予想を外したなんなら天井で外した)にも関わらず、7万円を超える含み益が残っています。

フリートレードの損益表

これは損益表(下落方面)ですが、なんと、今すぐ原資産が22000円まで暴落しても含み益が残っています。

このように、フリートレードは組成に成功しさえすれば無敵です。

もちろんこれは、組成前の裸買いの時に全リスクを負うためであり、必勝法ではありませんが、精神衛生上とてもいいポジションですので、興味のある方は腕を磨いてはいかがでしょうか。

こういったポジションを取る工夫については、おいおい記事にしたいと思います。

それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。


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