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株価が上昇した銘柄は翌年も上昇するのか?

ブログ村ではいろいろな戦略に基づいて投資行動をとり、その結果をブログにアップしている人が多数います。

日本株のひふみ投信のように小型株が大型株に上昇率で上回りやすい傾向を狙う投資家もいますし、配当利回りに注目して配当金を多く得ることを目標にする投資家もいれば、現在の株価のトレンドが、今後も継続することを想定したモーメンタム投資といわれる手法に注目し、上昇した銘柄がさらに上昇することに掛ける投資家もいます。

しかし、ここ数年でそういった投資手法の成績はどうだったのでしょうか?

ダウ構成銘柄30銘柄を対象に、2008年の年末から年間の上昇率を調べてどのような傾向があるか調べてみました。

実際にはデータをとったYahoo Financeのデータでダウ・デュポンに一部データ欠落などがあったので、ダウ構成銘柄29銘柄での結果ではありますが、傾向は見て取れると思います。

最近の2年間の成績は以下のようになります。上のグラフが2017年の騰落と2018年の騰落の関係、下のグラフが2018年の騰落と2019年(2019/07/26まで)の騰落の関係になります。

ダウ構成銘柄から外れたGEも今回は入れているのですが、GEは昨年の最大下落銘柄であり、今年の最大上昇銘柄となっています。ブレが大きいですね。

上昇順ランキングにして、その順位とその翌年の騰落がどうなるかというものを見たものです。

今年までの総和をとると以下のようになります。

上昇率一位のものはやはり上昇率が高いようです。ダウ・デュポンのデータ欠損がある・GEが入っているという完全な状態ではありませんが、なかなか良い結果のように見えます。

なにより、米国株はすべての順位でプラスであるというのはすごいですね、、少しぐらい銘柄選択を間違ってもそれでもきちんと持ち続ければプラスになっているというのは何よりも心強いです。


過去の成績が未来の成績を保証するものではありませんが、このような傾向があるのは知っていると安心だと思います。

”和製バフェット”さんの戦略は理にかなっていると思いますし、データで見てもここ10年では、正しいように思えます。


2008年がどうだったかは興味ある方はご自身で調べてみてください。


今回は現在の株価のトレンドが、今後も継続することを想定したモーメンタム投資といわれる手法の検証でしたが、小型株が大型株よりも上昇しやすいという傾向に注目した場合の、各年の結果であるとか、配当利回りを上記のグラフのx軸にした場合はどの様な結果を示すのか、債券、ゴールドなどはいれるとどうなのかなど、いろいろ興味関心は尽きません。


今回のデータはPythonで検証しました。Google Colaboratoryで動くコードもあるのですが、データの欠損、組み入れ変更の作業をしてないので、コードの紹介は控えます。”和製バフェット”さんの数字と若干違っているのもそのためです。
#そもそも結果には興味あってもコードには興味ない人がほとんどだと思いますし 。。。。

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Pythonを用いて、株価取得、チャート表示、株価分析、株価予測、株価の機械学習、ポートフォリオの構築、ポートフォリオの最適化、スクレイピングなどを行う記事を集めました。
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