【喧嘩稼業】陰陽トーナメント第二試合で入江文学VS田島彬が行われる可能性【考察】

休載煉獄。喧嘩稼業という最強の格闘漫画が唯一抱える弱点。自分は休載煉獄から逃れるようにまとめブログやTwitterのパブリックサーチを駆使して喧嘩稼業関連の考察や感想を読んできました(なぜなら友達がいないので)。その中で興味深いものがあったので取り上げます。

表題の通りそれは、『陰陽トーナメント第二試合で入江文学VS田島彬が行われる』のではないか、というものです。

確かに、金隆山康隆は死亡し、入江文学はこのままでは第二試合を不戦勝してしまいます。だから代わりに田島がエキシビションマッチでもするんじゃないか? そして文さんをぶっ殺すなり大怪我させるなりすれば十兵衛との因縁も出来るんじゃないか? 大体そういう説です。

しかしこの説は、少しばかり強引な気がします。確かに田島は集中治療室を用意したり上杉にメタンフェタミンを投与したりしようとするなど、選手がリタイアしたりあるいはそれにより不戦勝が生まれる状況を好ましくは思ってないでしょう。しかしそれで優勝賞品たる自分を晒すのは本末転倒ではないでしょうか? すなわち、田島には戦う理由がまだ足りないのです。エキシビションがさせたいならアリなりBBBなりを引っ張ってくれば済む話ですし。……しかし、田島と文さんが戦う展開そのものはとても美味しいのも事実。どうやればそうなるのか。そんなことを考えながら喧嘩稼業を読んでいて、自分はとある説を考えつきました。

もしかして十兵衛、金隆山が死んだの知ってるんじゃね?

金隆山が死亡した次の回、十兵衛はデスフルランを手にひとりで歩いていました。すなわち、それより前の十兵衛の行動は描写されていない。となると、その際に金隆山の死亡を確かめていてもおかしくはないんですね。自分にとっては得しかないわけですし、悪魔の子らしく見殺しにしたというわけです。

ちょうどその直後、すなわち里見が田島目潰し計画を十兵衛に話してから、やたらと十兵衛の田島への当たりが激しくなったことへの違和感は多くの人が覚えていることでしょう。

そもそも、佐藤十兵衛のトーナメントへの参加の目的は工藤ともう一度戦うためです。田島とか正直どうでもいいはずです。しかし、田島の目潰し計画をより確実にするために上杉に魔神薬を工面したり里見に動くことを促したり、決勝以外で当たる可能性のない関を潰すことに労力を割いたりと、工藤以外のことでも動いています。……それはなぜか? おそらくは、文さんのためです。文さんと田島が戦えるようにしているのだと自分は当初考えていましたが、そうなるとこの台詞と矛盾が生まれます。

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そしてこれが、金隆山死亡を知っていることに繋がるのです。文さんは左腕が折れていて、十兵衛曰く「控えめに見て30%くらいの確率で殺られる」状態です。ではなぜ関の対策は打って、金隆山対策は打たないのか? それはもちろん、彼が金隆山の死亡を知っているから。

では、それを知られて一番困るのは誰か? それはもちろん、田島なわけです。日本で天皇の次に有名な人間の死亡というのは、他の連中の死と比べてあまりにも大きい影響を与えるはずです。最悪トーナメントは中止…となりかねないので、田島はトーナメントの間は金隆山死亡を伏せるはずです。しかしここで十兵衛が「金隆山死んだんだってよ」と世間にバラしたら当然トーナメントは台無しでしょう。工藤戦のあとならば十兵衛は戦いに拘る理由もなく、脅しはブラフでないと伝わります。

では十兵衛が「金隆山の死」を伏せる代わりに、何を要求するのか? それがこの記事のタイトルのとおり、第二試合で金隆山の代わりに文さんと田島が戦うことなのです。

文さんは前述の通り左腕が折れていて、仮に第二試合で不戦勝、第三試合は十兵衛が譲るとしても、決勝戦で勝つことは絶望的に思えます。すなわち、田島彬と戦う権利を手に入れるのは絶望的でしょう。だからこその選択です。前述のとおり、田島としても不戦勝という事態は避けたいはずです。かといって、田島とこのまま戦っても勝てるはずがないです。無傷の田島と腕の折れた文さんでは流石に勝負にはなりません。

ここでふたつが繋がります。すなわち、「金隆山死亡」と「田島に当たりがキツすぎる十兵衛」が。

十兵衛は田島を揺するネタを手に入れたが、しかしそれだけでは文さんが勝てる戦いではない。それゆえ田島の目潰しに加担したと、そういうわけです。文さんに伝わっている様子がないのは、田島の目潰しが成功すると決まったわけではないから。今後田島の目潰しなりそれに準じる何かが成功すれば、きっと十兵衛は作戦を話し始めるでしょう。(それに準じる何かが無一がやられたようにアバラが折れてたりしたら熱いかもしれない)

片目が潰れた直後の田島VS左腕が折れた文さん。中々の好カードではありませんか。仮に片目が潰れていなくとも、相応のダメージを田島は負うはずです。どちらが勝つか読めません。さらにこの戦いで文さんが死ぬなり大怪我をすれば、十兵衛が田島と本気で戦う因縁も生まれるのです。

しかしこれでは、十兵衛は最悪文さんの死の原因を背負わないといけなくなる一方で、田島の格は(たとえ勝ったとしても十兵衛の手のひらで踊らされた事実で)下がるため、物語として片手落ちな気がしますが。

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