マクロ経済の話は戦略ゲームに似ているような気がする

社会保障改革の話をどこかで聞いたのでマクロ経済について触れる。プレイヤーは企業、政府、家計。指標は成長率、失業率、物価上昇率がある。

上にあげたものに加え様々な思考フレームが生まれたり、それに従って動いたりする。よく知られているのはケインズやバーナンキ―、フリードマンだろうか。需要不足があると判断されれば政府が財政出動をして、有効需要を作り、乗数効果によって経済が拡大していくようにする。これが端的に起きたように見えるのは第二次大戦のアメリカだろうか。巨大な軍事の需要がそれに伴う供給を生み経済が循環していく。

マクロ経済の指標は資源の有限性や情報の格差、人々がどのように行動するかについての統一的な見解、知見の広がりなどのような面白いことを表すものはない。ある一定の条件でコマをどのように動かすか決めるボードゲームみたいなもんか。

一人のプレイヤーとして見るとできることと言ったら自殺のように勝手にゲームから脱退しないこと、プレイヤーの行動が必ずゲーム全体に少なからず影響していること、自分の作った手法をより極めていったらゲームバランス自体が変わるかもしれないということが思い浮かべられる。死ななければ一応ゲームのプレイヤーでいることはできる。

社会保障の収支を考えると家計には年齢差や健康状態の差のようなばらつきがある。一般的に年齢が若ければ若いほど将来にできることが多く、寿命に近ければ近いほど少ない。若いほうがお金を使おうという意欲を持ちやすい。しかし資産は年を取っていればいるほど多くなる。すべての世代から社会保障費をとるようになっているが、資産構成では年を取った人のほうが多くの割合をもっているのでそこからとったほうが楽な気がする。
人々は様々な情報や期待で動くので自分を抑圧しようとするような環境ができ始めたら逃げるだろうし、逆な環境なら積極的に動くだろう。

マクロ経済というのと人の根本的なことに関わる哲学やデータサイエンスを組み合わせて考えるとより面白いゲームになる気がする。




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