●完全版:5/2(月)◆先進国の中では、人口当たりの認知症患者数が、日本は第1位です。この認知症を防ぐ簡単な方法とは……
【注】
下記の文章は、前半のみですが、もし100%掲載の「完全版」
をご希望のかたは、お求め下さい。毎回、後半部分が、真髄です。
山田の熱い思いが綴られています。
難(むずか)しいことを易(やさ)しく、悲観を楽観に、そして
全員の人たちを「笑顔へ」と、つなぎたい……。
★★なお、本文のコピーや、転載、転送、抜粋などは著作権法
に触れます。皆さんには関係がないと思いますが、山田が
今後も皆さんのために活動したいため、ぜひその点、よろ
しくお願いします。
◆◆━━━━━━━━━━━━━━◆◆
ニッポン人の心と体を、「笑顔で」救う!
★完全版メルマガ「暮しの赤信号」★
2022年5月2日(月)号
No.4312
毎朝、早朝5時、全世界に向けて2つの
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(日曜のみ休刊)
創刊日:2004/10/5
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ますが、当方とは無関係です。
◆◆━━━━━━━━━━━━━━◆◆
『脱コンビニ食!』(平凡社新書)や
『危険な食品』(宝島社新書)などの著
者で、食生態学者、そして日本危機管理
学会員でもある山田博士(ひろし)が配
信。食べものだけでなく、人としての生
きかたを考えます。なんともユーモラス
な文体が人気のようで……。
「完全版」は100%掲載していますので、
山田のすべてを、毎回楽しんで下さい。
「短縮版」は省略していますが、でも、
今後の人生のヒントになれば、嬉しいです。
やあ、こんにちは。
山田博士(ひろし)です。
お元気でしたか!
今日もまたお逢いしましたね。
嬉しいです。
地球という星を平和にしたい。
そして子どもたちの頬(ほほ)に流れる
涙をストップさせたい。
空をのんびり旅する雲たちを眺めながら、
ぼくはいつもその方法を考えています。
そのために、「食べもの」が人を180
度変え、家族を変え、文明を変え、歴史
を変えてきた重い事実を、知ってほしい。
▼本日の目次▼
【1】
本日は、完成ホヤホヤの、新作原稿です。
(隔週月曜日に発表いたします)
後日、いつになるかは不明ですが、「社会
の裏側!」の電子書籍として公開する予定。
今回のタイトル
↓↓↓
先進国の中では、人口当たりの認知症患者
数が、日本は第1位。日独伊の3国がトッ
プですが、認知症を防ぐ簡単な方法とは!
==================
【1】
本日は、完成ホヤホヤの、新作原稿です。
(隔週月曜日に発表いたします)
後日、いつになるかは不明ですが、「社会
の裏側!」の電子書籍として公開する予定。
~本日の「短縮版」のほうでは、前半だけ
を掲載しておりますので、ご了承下さい~
==================
★
★
★
今回のタイトル
↓ ↓ ↓
__________________
先進国の中では、人口当たりの認知症患者
数が、日本は第1位。日独伊の3国がトッ
プですが、認知症を防ぐ簡単な方法とは!
~けっして高齢者が増えたせいだけじゃな
い。それは、最近の「若年性認知症」の増
加ぶりを見ると分かります。ふだんの暮ら
しや環境の改善が、いかに大切なのか~
__________________
【目次】……と言うより、レジメのように
内容を記載しておりますので、これだけで、
およその概要が分かるかと思います。
★(第1章)
先年、日本では、自動車の運転免許証の更
新期間が満了する日の年齢が75歳以上の
ドライバーには、必ず「認知症検査」を受
けることになりました。認知症となれば、
免許証は、即、取り消しとなります……
★(第2章)
きっと、若いかたは、「ふん、認知症なん
て、年寄りの話だわさ」……なんて思って
いらしゃると思うんです。だけど、この日
本では、いま、「若年性認知症」が急増中
なんですね。「アミロイドβ(ベータ)タ
ンパク質」が、脳に蓄積することが……
★(第3章)
ただ、若いかたの「若年性認知症」は、「脳
血管性認知症」が多いんです。こうした症
状は、脳梗塞や、くも膜下出血の後遺症と
して現れる認知症なんですね。だから、スト
レスの多い働き盛り世代で多く見られるの
でしょう……
★(第4章)
そんな中で、イギリスは、認知症の有病率
を20年間で、なんと22%も下げることに
成功しています。日本と同じく「高齢化」
が進んでいるのに、なぜなのでしょうか。
その秘密は……
★
★
★
★(第1章)
先年、日本では、自動車の運転免許証の更
新期間が満了する日の年齢が75歳以上の
ドライバーには、必ず「認知症検査」を受
けることになりました。認知症となれば、
免許証は、即、取り消しとなります……
ぼくの近所に、いつも親しくしていただい
ている女性がいました。
Yさんと言っておきます。
いつも清楚(せいそ)で、お元気で、まだ
まだ高齢とは言えないお年。
お一人住まいのようで、前を通ったとき、
時々玄関先で、挨拶をするような間柄でし
た。
若いころには幼稚園の先生をされていたと
か。
ところが、ここ数日、あまり顔を合わさな
いのです。
Yさん、どうされているのかなあと、いつ
も玄関先を横目でチラッと見ながら素通り
していたのです。
ところが、つい先日、その家の玄関ポスト
を、見知らぬ女性が何やらゴソゴソして
います。
お、きっと、彼女、娘さんなんだろうなあ。
ぼくは、すぐに分かりました。
いつだったか、娘さんがいらっしゃると聞
いていたからです。
★★★
声をかければ、そのかたも、ぼくのことを
母上からよく聞かされていたようでした。
彼女によれば、Yさんは、つい先日、入院
されたとのこと。
ええええっ?
だって、つい数日前、ぼくはYさんと、こ
の玄関先で、立ち話をしていたのです。
「何か、ご病気か、事故でも?」
「じつは、認知症……なんですよ」
「認知症? まさかあ。だってつい先日、
ここで私は立ち話をしていたのですけど」
聞くところによりますと、Yさん、いまま
でも、時々、認知症気味になるのだとか。
そしてまた元通りになるのだとか。
つい先日、とうとう町を徘徊(はいかい)
してしまい、警察沙汰(けいさつざた)に
なったと言います。
★★★
いやあ、驚きましたなあ。
すぐにはとても、信じられません
しばし、ぼくはその場で呆然(ぼうぜん)
として突っ立っていました。
あの元気なYさんが認知症に……。
しかも、それこそ突然、入院に……。
いままで、お互い、過去のことや身近の
ことなど、いろいろと話し合っていた
ものです。
ぼくたち人間の明日の●●とは、本当に
分からないなあ(●●は、下記の設問を
ご覧下さい)。
このように、ぼく自身にとっても身近な
問題だったこともあり、今回は、この認
知症について、少し述べてみようと思い
ました。
けっして他人ごとじゃないんですね。
あなたの問題であり、ぼくの問題でもあ
ります。
★★★
それまで「痴呆(ちほう)」と呼ばれてい
た症状が、突然、厚生労働省によって「認
知症」……という用語に名称変更されたの
は、2004年でした。
覚えていらっしゃいますよね。
その後、現在のように「高齢化」がドンド
ン進むにつれ、この言葉は、誰しもが、身
近で口に出したり聞いたりするような事態
となりました。
この認知症とは、“dementia(ディメンシャ)”
に対応する言葉なんですね。
この意味は……記憶、思考、学習、意思決
定、問題解決といった能力が失われた状態
……を指(さ)します。
このほかにも、人格の変化や感情面の問題
なども見られるわけですね。
つまり、この症状は、自分一人の問題だけ
じゃなく、家族も含めて、周囲の人たち全
員の人生にも、甚大(じんだい)な影響を
与えることになります。
だって、意思疎通(いしそつう)が、突然
できなくなるわけですから。
★★★
ところで、驚かないで下さい。
いや、大いに驚いて下さい(笑)。
先進国の中で日本は、イタリア、ドイツと
ともに、認知症患者がダントツなんですね。
なんか、大戦中の「日独伊3国同盟」みた
いですが、当時のそれは、1940年9月27
日にベルリンで調印された、「日独伊の軍
事同盟」でした。
今度は、もちろん軍事同盟ではありません
が、ひょっとして、21世紀に調印された
「3国認知症同盟」なのかも(まさか。笑)。
冗談はともかく、人口当たりの認知症患者
数について、OECD(経済協力開発機構。
ヨーロッパ諸国を中心に日・米を含め38
か国の先進国が加盟する国際機関)の中で、
日本はダントツなんです。
★★★
人口100人当たりの認知症患者数は、OECD
平均で1.47人なんです。
ところが、日本はその中で最多の2.33人な
んですね。
第2位、第3位を抑えて、最多です。
日本の場合は、全人口100人に2人以上は、
この認知症患者がいるというわけですね。
ぼくたちが子どものころは、小学校の一
クラスが50人でしたので、二クラスに2
人以上……というわけですね。
ぼくなど、子どものころの当時のクラスの
光景を思い浮かべますと、その人数の重み
を実感してしまいます。
しかも、この人数は、現在でも、今後、ま
すます増え続けることが予想されている
わけですね。
★★★
そう、あのナマイキちゃんも、あの青白い
秀才ちゃんも、あの真っ黒だったワンパク
ちゃんも、ぼくだけにはなぜか特別に優し
かった(?)、あの可愛いっこちゃんも、あ
なたもぼくも、みんな、そうした認知症患
者の一人になるかもしれない。
大変なことです。
しかも後でも述べますが、いまは「若年性
認知症」が、日本中に広がっています。
40代、50代、60代……の働き盛りで、認
知症になる。
そう、これは他人ごとじゃないんですね。
それに、先年、日本では、自動車の運転免
許証の更新期間が満了する日の年齢が75
歳以上のドライバーには、エライ問題が
降りかかりました。
それは、免許証の更新時、必ず「認知症検
査」を受けることになったのです。
★★★
そして、信号無視などの違反をしたらその
時点でも即、検査を受けることが義務付け
られたわけですね。
そのテストは、日時や時間を正確に言える
か(いつもぼくなど、忘れていますが)、
イラストを記憶できるか(いつもぼくなど、
よそ見をしていますが)、あるいは時計を
描写できるかなどといった簡単なものの
ようです。
でも、認知症だと分かった時点で、即、
手続きが取られて「運転免許証が停止」
もしくは「取り消し」となるようですよ。
つまり、いま地方に住んでいて、公共交通
機関もなく、クルマが毎日の足になって
いるかたは、その日から、その足が無くな
ります。
★★★
そうですよね。
突然、移動できなくなる。
だから、この認知症の問題は、自分だけが
どうのこうの……なんて言っている場合じ
ゃなくなるわけです。
もはや、買いものにも行けない、駅にも行
けない、病院にも行けない、リハビリにも
行けない、遊びにも行けない、趣味も楽し
めない。
とくにあなたが一人住まいになったときに
は、認知症だと分かった時点で、それらが
すべて不可能になり、身動きができなくな
るわけですね。
これは痛い。
★★★
こうなると、せっかく長生きしても、今後
の人生で大変な事態になると言えませんか。
いままでは、「ハハハ……。自分は認知症に
などなるはずがないよ。たとえなっても、
家族もいるし……、ハハハ、ナントカなるし
い」……なんてタカをくくっていた人。
そのような人も、気が付けば家族は誰もい
なくなり、自分一人になっていることに
気付く日が、必ずやってきます。
自分がどれだけクルマの運転は大丈夫だと
叫んでいても、いったん認知症となれば、
免許証を返上するウンヌンじゃなく、強制
的に取り上げられるわけですね。
再度言いますが、これは痛い。
だから、免許証をいつまでも使うためにも、
今回のこの内容は注意深く、さらに注意深
く、ご覧下さるといいかもね……(笑)。
★(第2章)
きっと、若いかたは、「ふん、認知症なん
て、年寄りの話だわさ」……なんて思って
いらしゃると思うんです。だけど、この日
本では、いま、「若年性認知症」が急増中
なんですね。「アミロイドβ(ベータ)タ
ンパク質」が、脳に蓄積することが……
ところで、真っ先に述べておきたいことが
あります(両手で人混みをかき分ける仕草)。
きっと、若いかたは、「ふん、認知症なん
て、年寄りの話だわさ」
……なんて思っていらしゃると思うんです。
ね、ね、あなた、そうじゃありませんか(笑)。
でも、今日日(きょうび)、この日本では、
認知症なんていう症状は、若年層でも起こ
りえます。
いやそれどころか、このところ急増してい
る。
「若年性認知症」……という言葉がありま
す。
この「若年性認知症」とは、65歳未満の人
が発症する認知症のことなんですね。
つまり、60代だけじゃなく、50代や40代、
そして30代などの人たち。
まだまだ組織の中にいて、バリバリの「現
役世代」じゃありませんか。
★★★
いまここで述べている認知症は、もちろん、
こうした「若年性認知症」も含みます。
そういう人たちが、ある日突然、「若年性
認知症」になる。
全国では、約3万7800人いると言われて
いるこの「若年性認知症」ですが、じつは、
はっきりした数字は分かりません(この数
字も、厚労省調べで、最近は不明です。
2009年)。
実際は、とてもこのような数字ではないと
思っています。
と言いますのは、30歳以降、5歳刻(きざ)
みで認知症全体の有病率はほぼ倍に増える
傾向なんですね。
推定発症年齢の平均は41歳〜61歳という
ことですし、40代から60代前半で特に発
症する可能性が高いとされているわけ。
★★★
……と言うことは、なんと、認知症の両親の
介護をしている人自身が、認知症になって
しまう可能性すらあるわけですね。
これじゃ、みんなで総倒れとなります。
いままでは、「認知症」と言えば、高齢者の
問題だけを考えていれば良かったのですが、
現在は、このように、「現役世代の問題」に
なってきました。
いったい、何が原因で、どういう対策方法が
あるのか。
若い世代だということで、なかなか支援が
行き届かなくて、家族などの身近の人に大
きな負担がかかっていることも、ままあり
ます。
たとえば、こういう例もあります。
★★★
ある職場で、数か月前から、部下(49歳)
の様子が、どうもおかしい。
取引先との大事なアポイントメントを忘れ
たり、出先から道に迷ったといって、なか
なか職場に帰ってこなかったり……。
いままでになかったミスが頻発(ひんぱつ)
しているというわけですね。
ほかの部下にも、同様の報告があると言い
ます。
職場では、冗談っぽく、「アイツは若年性
認知症じゃないか」という声も出ている
のですが、本人に、どのように伝えれば
いいのか分からない。
直接尋(たず)ねるわけにもいかないし…。
そのような認知症が、世間に、いま、広が
っています。
★★★
まあ、それはともかく、この「若年性(ア
ルツハイマー型)認知症」の原因は、通常
のアルツハイマー型認知症と同じだろうと、
考えられているんですね。
それらについては、以前、この欄で、詳し
く述べたことがあります。
再度、下記に要約だけでもお伝えしておき
ますので、ぜひ参考になさって下さい。
きっと参考になると思いますよ。
つまり、「アミロイドβ(ベータ)タンパ
ク質」という物質が、脳に蓄積することが、
その原因だとされています。
そして、神経細胞が破壊されるだろう……
ということ。
その結果、記憶・思考・行動に障害が起き
るだろう、ということですね。
この「アミロイドβタンパク質」は、脳内
で作られる、たんぱく質の一種なんです。
★★★
アルツハイマー型認知症の発症に、大きく
関わっていると考えられていて、「アミロ
イドβたんぱく質」、「アミロイドβペプ
チド」、「Aβ」……などと記載されること
もありますが、みな同じこと。
この「アルツハイマー病」の代表的な症状
は「物忘れ」でしょうね。
まあ、ぼくなど若いころから、そのような
症状でしたので、いまはそれが進行してい
るのか、あるいは昔からそうだったのか。
どうも、そのあたりが、怪しい(笑)。
ただ、誰でも、年を取れば、物忘れが増え
ますし、それは仕方のないことだとは思い
ます。
ただ、この「アルツハイマー病」の場合は、
モノを忘れたこと自体、忘れてしまいます
(つまり、何かしたこと自体を忘れるわけ
ですね)。
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